すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【サッカー日本代表】激しいアップダウンを繰り返す両SHはあれが基準か?

2017-09-13 08:11:44 | サッカー日本代表
攻め込まれると5-4-1、6-3-1に

 4-1-4-1のハリルジャパンは相手のSBが上がると両SHがついて下がり、最終ラインに吸収されて6バック、5バックになる。5-4-1、6-3-1みたいな形だ。特にサウジ戦ではそれが顕著だった。

 相手ボールになれば最終ラインまでもどり、マイボールにすると今度は最前線まで上がって行く。そんな激しいアップダウンはもともと原口がやり始めた動きだが、サウジ戦では本田もやっていた。ここで3つの疑問がわく。

 あれは(1)そもそもハリルの指示なのか?(2)あれが90分間もつのか?(3)「攻め残り」という発想はないのか? である。

11人で守り、11人で攻める

 まず(1)についてだが、両SHが最終ラインまで下がるあのプレイはチームとして共通理解があるのか? つまりハリルの指示なのかどうかだ。原口が勝手に1人でやってるんじゃなく、本田まで同じことをやってるんだからおそらく指示が出ているのだろう。

 このチームは「まず守備から」だぞ、と選手にコンセプトを明示する狙いだろうか。「われわれは引いた形が基本であり、そこから前にカウンターを繰り出すのだ」。11人で守り、11で攻める。そういうことだろうか。

 SHが攻め上がって相手ボールになったとき、トイ面の敵SBが上がる動きをすれば味方にマークを受け渡す、という考え方もある。こうしてSHが攻め残れば、次にマイボールになったとき高い位置で攻めの基点になれる。だがハリルはどうやらそういう考え方はしないようだ。

 そうじゃなく敵SBにマンツーマン的について行き、自陣の深い位置までもどる。で、守備ブロックを再構築して相手の攻めに備える。そういうことなのだろう。となると問題は、そういう激しいアップダウンが90分間もつのかどうかだ。

「いや俺はそんな考え方はしない。スタメンの11人でサッカーをやるんじゃなく、控えを使うベンチワークまで含めてトータルで考えてるんだ」

 そうハリルに言われてしまうと二の句が継げなくなるが。

 それにしてもSHはあんな動きを常に求められるのだとしたらかなりの重労働だし、特にコンディションに問題を抱える本田には無理だろう。とすれば本田はやっぱりほかのポジションで使うか、フェイドアウェイか? のふたつにひとつじゃないだろうか。


(追記)今まで本ブログでは、アンカーを置くホームのオーストラリア戦のようなシステムを4-3-3と表記していた。だがハリルジャパンではサイドの選手の守備の負担が高いことを考えると、原口や本田のポジションはWG(ウイング)というよりSH(サイドハーフ)だ。そこで今後は4-3-3ではなく、4-1-4-1と表記することにした。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【サッカー日本代表】世代交... | トップ | 【サッカー日本代表】ハリル... »
最新の画像もっと見る

サッカー日本代表」カテゴリの最新記事