すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【プレミアリーグ 18/19 第4節】ブロック守備を無効化するマンCの魔法 〜マンチェスター・シティ 2-1 ニューカッスル

2018-09-03 10:26:03 | イングランド・プレミアリーグ
冴える間受けとフリーラン

 アウェイのニューカッスルは5-4-1で、前節チェルシー戦に引き続き相手ボールになると全員が自陣へ引くディフェンシブなプランで来た。ただニューカッスルは人で自陣のスペースを密に埋めているように見えるが、マンチェスター・シティはライン間でうまくボールをつないでゾーンのギャップを突く。

 シティはまるで守備ブロックなど存在しないかのように、針の穴を通すようなパスが次々につながる。絶妙な間受けとポストプレイ、フリーランニングで敵のブロック守備を無効化している。

 そのマンチェスター・シティのフォーメーションは4-4-2だ。スタメンはGKがエデルソン。最終ラインは右からウォーカー、ストーンズ、ラポルト、メンディ。中盤はリヤド・マレズ、フェルナンジーニョ、ダビド・シルバ、スターリング。2トップはジェズスとアグエロである。

 シティの中盤センターでは、フェルナンジーニョがアンカー的に常にバイタルエリアを埋めている。彼らは相手に引かれてはいるが、ビルドアップに何の障害もない。中央のフェルナンジーニョ経由、またはサイドのスペースを使ってスルスルと前へボールを運ぶ。

ウォーカーの地を這うようなミドルシュート

 試合が動いたのは前半8分だ。左サイドでシティのメンディからスターリングに縦パスが通り、スターリングは右に切り返してゴール右スミに冷静に叩き込んだ。シティの先制だ。

 これに対してニューカッスルは前半30分。ケネディのポストプレイからロンドンが左でタメて、右サイドをロング・スプリントして上がってきたイェドリンにパス。イェドリンはこれをダイレクトで決めた。1-1の同点である。

 ニューカッスルは同点に追いついて守備が締まり、以後はシティを手こずらせた。だが、それもつかの間。後半7分。バックパスを受けたシティのウォーカーが、ニューカッスルの守備ブロックの外から地を這うようなミドルシュートを突き刺し2-1と突き放した。これでジ・エンドだ。

 前節のチェルシー戦で「ホームなのに守備的すぎる」と批判されたニューカッスル。だが彼らは自分たちの戦力と対戦相手との力関係を計算し、現実的な戦い方をしている。非難されるいわれはない。

 現にこのゲームでも引き気味ではあったが、ファイティグスピリットは光った。特に自陣からゴール前まで、右の大外を猛ダッシュしてゴールを決めたイェドリンのスプリントはすばらしかった。なかなか結果は出ないが、腐らずがんばってほしい。

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