チェルシー、6連勝ならず
「そうは問屋が卸さない」という言葉がある。
今季、のっけからマンチェスター・シティとリバプール、チェルシーが連勝を続け、気の早い向きにはもはや優勝争いは3強に絞られたかのようなムードが漂った。
だが、ことはそう簡単には行かない。他チームによる3強対策が進み、ついにチェルシーの連勝がストップした。しかも内容を見ると、ウェストハムの健闘はフロックでもなんでもない。明らかに研究の成果である。
これで第6節を終え、リバプールが開幕6連勝の勝ち点18。それを5勝1分けのマンC、チェルシーが追っている。この時点で先を読むのは鬼が笑うが……リバプールはサラー、フィルミーノ、マネの強力3トップの破壊力とチームの勢いで勝つチームだけに、バイオリズムが下がると波ができそうだ。
とすればこのままリバプールが勝ち続けるとも思えないし、そうなると勢いのリバプールより、システマチックな計算づくの勝ち方ができるマンC有利にも思える。また今節で連勝が止まったとはいえ、チェルシーがこのまま負け始めるとはとうてい思えない。
はてさて、どうなるのか。
まあ神のみぞ知る、ということでしばらくは首位争いを興味深く堪能するとしよう。
パスワークを寸断したウェストハムの守備
さてゲームのレビューへ行こう。まずチェルシーのフォーメーションはいつもの4-1-2-3だ。スタメンはGKがケパ。4バックは右からアスピリクエタ、リュディガー、ダビド・ルイス、マルコス・アロンソ。中盤3センターはアンカーがジョルジーニョ、右がカンテ、左がコバチッチ。3トップはウィリアンにジルー、エデン・アザールである。
さてこの試合、チェルシーは前節に見せた流麗で美しいパスワークがまるで幻だったかのように沈黙した。中央を締めてスペースを消すウェストハムの粘り強い守備にあい、チェルシー側のボールの流れはすっかりブツ切りにされ、各駅停車にされていた。
エデン・アザールは焦りからかボールを持ちすぎ、ボールを失うまでドリブルを続ける。味方を使わない。個人技の高い選手の典型的な自滅パターンだ。
ウィリアンにもいつもの切れ味がなく、ジルーに至っては前節に披露した鮮やかなポストプレイがまるで嘘のようにゲームから消えていた。
一方、ウェストハムはインテンシティの高い守備からボールを奪うと、サイドチェンジを絡めてうまく攻めた。だが残念ながらアタッキングサードで決め切る力がなく、ゴールが奪えない。
結果、持ち前のパスワークが寸断されたチームと、守備は固いが決定力のないチームの噛み合わせになり、ゲームは0-0の引き分けに終わった。
前節と今節では、敗れはしたがカーディフがチェルシーおよびマンチェスター・シティ攻略の一端を示した。またこのゲームではウェストハムがチェルシーを封じた。今シーズンの立ち上がり、マンC、チェルシー、リバプールの3強はまるで無人の野を行くかのような勝ちっぷりだったが、次第に中位、下位各チームによる研究が進み対策が取られ始めたようだ。
さて、ここから果たして3強は新たにプランB、プランCという対抗策を出し、中位、下位による包囲網をうまく出し抜けるのか? いよいよおもしろくなってきた。
「そうは問屋が卸さない」という言葉がある。
今季、のっけからマンチェスター・シティとリバプール、チェルシーが連勝を続け、気の早い向きにはもはや優勝争いは3強に絞られたかのようなムードが漂った。
だが、ことはそう簡単には行かない。他チームによる3強対策が進み、ついにチェルシーの連勝がストップした。しかも内容を見ると、ウェストハムの健闘はフロックでもなんでもない。明らかに研究の成果である。
これで第6節を終え、リバプールが開幕6連勝の勝ち点18。それを5勝1分けのマンC、チェルシーが追っている。この時点で先を読むのは鬼が笑うが……リバプールはサラー、フィルミーノ、マネの強力3トップの破壊力とチームの勢いで勝つチームだけに、バイオリズムが下がると波ができそうだ。
とすればこのままリバプールが勝ち続けるとも思えないし、そうなると勢いのリバプールより、システマチックな計算づくの勝ち方ができるマンC有利にも思える。また今節で連勝が止まったとはいえ、チェルシーがこのまま負け始めるとはとうてい思えない。
はてさて、どうなるのか。
まあ神のみぞ知る、ということでしばらくは首位争いを興味深く堪能するとしよう。
パスワークを寸断したウェストハムの守備
さてゲームのレビューへ行こう。まずチェルシーのフォーメーションはいつもの4-1-2-3だ。スタメンはGKがケパ。4バックは右からアスピリクエタ、リュディガー、ダビド・ルイス、マルコス・アロンソ。中盤3センターはアンカーがジョルジーニョ、右がカンテ、左がコバチッチ。3トップはウィリアンにジルー、エデン・アザールである。
さてこの試合、チェルシーは前節に見せた流麗で美しいパスワークがまるで幻だったかのように沈黙した。中央を締めてスペースを消すウェストハムの粘り強い守備にあい、チェルシー側のボールの流れはすっかりブツ切りにされ、各駅停車にされていた。
エデン・アザールは焦りからかボールを持ちすぎ、ボールを失うまでドリブルを続ける。味方を使わない。個人技の高い選手の典型的な自滅パターンだ。
ウィリアンにもいつもの切れ味がなく、ジルーに至っては前節に披露した鮮やかなポストプレイがまるで嘘のようにゲームから消えていた。
一方、ウェストハムはインテンシティの高い守備からボールを奪うと、サイドチェンジを絡めてうまく攻めた。だが残念ながらアタッキングサードで決め切る力がなく、ゴールが奪えない。
結果、持ち前のパスワークが寸断されたチームと、守備は固いが決定力のないチームの噛み合わせになり、ゲームは0-0の引き分けに終わった。
前節と今節では、敗れはしたがカーディフがチェルシーおよびマンチェスター・シティ攻略の一端を示した。またこのゲームではウェストハムがチェルシーを封じた。今シーズンの立ち上がり、マンC、チェルシー、リバプールの3強はまるで無人の野を行くかのような勝ちっぷりだったが、次第に中位、下位各チームによる研究が進み対策が取られ始めたようだ。
さて、ここから果たして3強は新たにプランB、プランCという対抗策を出し、中位、下位による包囲網をうまく出し抜けるのか? いよいよおもしろくなってきた。