両者譲らぬ白熱の攻防
両チームともボールを失ってもリトリートせず、その場で激しくプレッシングして即時奪回をめざす。そのためフィールド全域で真っ向勝負になり、至る所で火花が飛び散る立ち上がりになった。
トッテナムはショートパスを足元で丁寧につなぎ、ポゼッションを確立させる。それに対しリバプールがボールを奪って速いカウンターを見舞う展開になった。ゆえにリバプールのポゼッション率は前半で40%を切ったが、逆にシュート数では上回り「やられている感」はない。
かくて試合はリバプールが効率的な攻めで2点を先制して逃げ切った。リバプールにとっては節目に当たるビッグ6との対戦になったが、相手にボールを持たせても十分に戦えることを証明した一戦になった。
ゴツゴツした手触りの荒々しさ
リバプールのフォーメーションはいつもの4-1-2-3。スタメンはまずGKがアリソン。最終ラインは右からアレクサンダー=アーノルド、ゴメス、ファン・ダイク、ロバートソン。中盤はアンカーがワイナルドゥム、右インサイドハーフがミルナー、左インサイドハーフがナビ・ケイタ。3トップはサラー、フィルミーノ、マネである。
試合はトッテナムがポゼッションする展開になったが、彼らはボールは持ってもアタッキングサードでの破壊力がない。その点、最強3トップを擁するリバプールはケタ違いだ。
リバプールはポゼッション率ではトッテナムに譲っても、別にベタ引きしているわけではない。トッテナムが少しでもボールを下げると、すかさずラインを上げてプッシュアップする。そしてミドルサードでプレッシングし、ボールを奪えば速攻を決める。
試合が動いたのは前半39分。リバプールの左CKをトッテナムGKのミシェル・フォルムが弾き、そのこぼれ球をワイナルドゥムがヘディングで押し込んだ。続く後半9分にはマネが左サイドをドリブルで崩し、折り返しは弾かれたもののフィルミーノが詰めた。これでリバプールが悠々2点リードした。
トッテナム無得点のまま、リバプールのクリーンシートで終わるかと思われた後半48分。トッテナムの左CKがファーへ抜けたところを、ラメラが冷静に胸トラップからシュートを決め、トッテナムが一矢を報いた。
点差こそ1点差でポゼッション率もトッテナムが上回ったが、内容的にはリバプールこそが勝者にふさわしい試合だった。
それにしてもリバプールのスペクタクルな3トップは強力だ。昨季の覇者マンチェスター・シティがお公家さんのお上品なサッカーだとすれば、リバプールはゴツゴツした手触りのワイルドなサッカーだ。ゴリっとした荒々しい野生っぷりがたまらない。まだまだ気が早いが、シーズン末の優勝争いが楽しみになってきた。
両チームともボールを失ってもリトリートせず、その場で激しくプレッシングして即時奪回をめざす。そのためフィールド全域で真っ向勝負になり、至る所で火花が飛び散る立ち上がりになった。
トッテナムはショートパスを足元で丁寧につなぎ、ポゼッションを確立させる。それに対しリバプールがボールを奪って速いカウンターを見舞う展開になった。ゆえにリバプールのポゼッション率は前半で40%を切ったが、逆にシュート数では上回り「やられている感」はない。
かくて試合はリバプールが効率的な攻めで2点を先制して逃げ切った。リバプールにとっては節目に当たるビッグ6との対戦になったが、相手にボールを持たせても十分に戦えることを証明した一戦になった。
ゴツゴツした手触りの荒々しさ
リバプールのフォーメーションはいつもの4-1-2-3。スタメンはまずGKがアリソン。最終ラインは右からアレクサンダー=アーノルド、ゴメス、ファン・ダイク、ロバートソン。中盤はアンカーがワイナルドゥム、右インサイドハーフがミルナー、左インサイドハーフがナビ・ケイタ。3トップはサラー、フィルミーノ、マネである。
試合はトッテナムがポゼッションする展開になったが、彼らはボールは持ってもアタッキングサードでの破壊力がない。その点、最強3トップを擁するリバプールはケタ違いだ。
リバプールはポゼッション率ではトッテナムに譲っても、別にベタ引きしているわけではない。トッテナムが少しでもボールを下げると、すかさずラインを上げてプッシュアップする。そしてミドルサードでプレッシングし、ボールを奪えば速攻を決める。
試合が動いたのは前半39分。リバプールの左CKをトッテナムGKのミシェル・フォルムが弾き、そのこぼれ球をワイナルドゥムがヘディングで押し込んだ。続く後半9分にはマネが左サイドをドリブルで崩し、折り返しは弾かれたもののフィルミーノが詰めた。これでリバプールが悠々2点リードした。
トッテナム無得点のまま、リバプールのクリーンシートで終わるかと思われた後半48分。トッテナムの左CKがファーへ抜けたところを、ラメラが冷静に胸トラップからシュートを決め、トッテナムが一矢を報いた。
点差こそ1点差でポゼッション率もトッテナムが上回ったが、内容的にはリバプールこそが勝者にふさわしい試合だった。
それにしてもリバプールのスペクタクルな3トップは強力だ。昨季の覇者マンチェスター・シティがお公家さんのお上品なサッカーだとすれば、リバプールはゴツゴツした手触りのワイルドなサッカーだ。ゴリっとした荒々しい野生っぷりがたまらない。まだまだ気が早いが、シーズン末の優勝争いが楽しみになってきた。