エデン・アザールがハットトリックを達成
チェルシーは1タッチ、2タッチで何本ものパスが連なる美しいパスサッカーを披露した。両SBを高く上げる淀みないビルドアップから、ジルーのポストプレイが演出する驚愕のゴールまでがひとつの出し物となり、観劇料を払って見る者を虜にした。
試合前には「アザールと今季初先発のジルーが楽しみだ」と思っていたら、なんとそのアザールがハットトリックを決め、ジルーは2アシストするのだからたまらない。
これでチェルシーは、リバプールと同じく開幕5連勝。勝ち点15づつで並んだ。それを勝ち点13のマンチェスター・シティが追う。ここまでの彼らの圧倒的なゲーム内容から考えれば、優勝争いは早くもこの3チームに絞られたという感じさえする。
カーディフが先制、嵐の前触れだった
チェルシーのフォーメーションは4-1-2-3だ。スタメンはまずGKがケパ。4バックは右からアスピリクエタ、リュディガー、ダビド・ルイス、マルコス・アロンソ。中盤はアンカーがジョルジーニョ、右インサイドMFがカンテ、左インサイドMFがコバチッチ。3トップはジルーをCFに右がペドロ、左がエデン・アザールだ。
立ち上がり、アザールはしきりに中盤へ下りてゲームメイクしている。かたやコバチッチは左SBとCBの間のハーフスペースに落ちてビルドアップに参加。左SBのアロンソは偽SBの動きをして中盤の組み立てに参加したり、インナーラップしてひんぱんに前線へ駆け上がる。またCBのリュディガーは目前にスペースを発見するとドリブルでボールを前に持ち運べる。優れたCBである。
だがこの日、先制点を取ったのはカーディフだった。前半16分。カーディフは右からのFKをヘッドで折り返したボールをスレイマン・バンバが競り合いながら足で決めた。チェルシーが先取点を取られたのは、今季これが初めてである。
以後、カーディフは前線と中盤で激しくプレスをかけ、うまく戦っていた。少なくともチェルシーに1点目のゴールを取られるまでは。
ジルーのポストプレイが生んだ美しい2つのゴール
チェルシーの歓喜は前半37分に訪れた。CBのリュディガーが軽くドリブルしてから、最前線のジルーへ糸を引くようなグラウンダーの斜めの縦パスを出す。
ゴールに背を向けたジルーはこれをダイレクトでアザールに落とし、アザールは短くドリブルしてゴール左スミへ決めた。2本のパスとシュートがすべて地を這うようなグラウンダーのボールで描かれた美しいゴールだった。
だが続く前半44分には、それに負けないような絶世の美女がピッチに舞い降りた。
ジョルジーニョがFKを素早く蹴り、インナーラップしたSBアロンソにパス。アロンソは短くドリブルしてから、左サイドにポジションチェンジしていたペドロにボールを入れる。そのペドロからのセンタリングをゴールに背を向けたジルーが倒れ込みながらダイレクトでアザールに落とし、アザールはひとつ小突いてからゴールに沈めた。
おそらく神様でも防げないだろう、素晴らしい組み立てからのビューティフル・ゴールだった。あれを食らったカーディフの選手たちには「ご愁傷さま」と言うしかない。
チェルシーの3点目は後半35分にアザールがPKを蹴ってハットトリックを達成。続く4点目は左サイドでチェルシーが作り、パスが敵に当たったこぼれ球を途中出場のウィリアンがハーフスペースから左45度のシュートをゴール右上スミに突き刺した。
後半はほとんどチェルシーがボールを握り、ポゼッション率は77%を記録した。いったいこのチームを止めるのはマンチェスター・シティか? それともリバプールか? なんだかゴジラ対キングギドラを観ているような気分になってきた。
チェルシーは1タッチ、2タッチで何本ものパスが連なる美しいパスサッカーを披露した。両SBを高く上げる淀みないビルドアップから、ジルーのポストプレイが演出する驚愕のゴールまでがひとつの出し物となり、観劇料を払って見る者を虜にした。
試合前には「アザールと今季初先発のジルーが楽しみだ」と思っていたら、なんとそのアザールがハットトリックを決め、ジルーは2アシストするのだからたまらない。
これでチェルシーは、リバプールと同じく開幕5連勝。勝ち点15づつで並んだ。それを勝ち点13のマンチェスター・シティが追う。ここまでの彼らの圧倒的なゲーム内容から考えれば、優勝争いは早くもこの3チームに絞られたという感じさえする。
カーディフが先制、嵐の前触れだった
チェルシーのフォーメーションは4-1-2-3だ。スタメンはまずGKがケパ。4バックは右からアスピリクエタ、リュディガー、ダビド・ルイス、マルコス・アロンソ。中盤はアンカーがジョルジーニョ、右インサイドMFがカンテ、左インサイドMFがコバチッチ。3トップはジルーをCFに右がペドロ、左がエデン・アザールだ。
立ち上がり、アザールはしきりに中盤へ下りてゲームメイクしている。かたやコバチッチは左SBとCBの間のハーフスペースに落ちてビルドアップに参加。左SBのアロンソは偽SBの動きをして中盤の組み立てに参加したり、インナーラップしてひんぱんに前線へ駆け上がる。またCBのリュディガーは目前にスペースを発見するとドリブルでボールを前に持ち運べる。優れたCBである。
だがこの日、先制点を取ったのはカーディフだった。前半16分。カーディフは右からのFKをヘッドで折り返したボールをスレイマン・バンバが競り合いながら足で決めた。チェルシーが先取点を取られたのは、今季これが初めてである。
以後、カーディフは前線と中盤で激しくプレスをかけ、うまく戦っていた。少なくともチェルシーに1点目のゴールを取られるまでは。
ジルーのポストプレイが生んだ美しい2つのゴール
チェルシーの歓喜は前半37分に訪れた。CBのリュディガーが軽くドリブルしてから、最前線のジルーへ糸を引くようなグラウンダーの斜めの縦パスを出す。
ゴールに背を向けたジルーはこれをダイレクトでアザールに落とし、アザールは短くドリブルしてゴール左スミへ決めた。2本のパスとシュートがすべて地を這うようなグラウンダーのボールで描かれた美しいゴールだった。
だが続く前半44分には、それに負けないような絶世の美女がピッチに舞い降りた。
ジョルジーニョがFKを素早く蹴り、インナーラップしたSBアロンソにパス。アロンソは短くドリブルしてから、左サイドにポジションチェンジしていたペドロにボールを入れる。そのペドロからのセンタリングをゴールに背を向けたジルーが倒れ込みながらダイレクトでアザールに落とし、アザールはひとつ小突いてからゴールに沈めた。
おそらく神様でも防げないだろう、素晴らしい組み立てからのビューティフル・ゴールだった。あれを食らったカーディフの選手たちには「ご愁傷さま」と言うしかない。
チェルシーの3点目は後半35分にアザールがPKを蹴ってハットトリックを達成。続く4点目は左サイドでチェルシーが作り、パスが敵に当たったこぼれ球を途中出場のウィリアンがハーフスペースから左45度のシュートをゴール右上スミに突き刺した。
後半はほとんどチェルシーがボールを握り、ポゼッション率は77%を記録した。いったいこのチームを止めるのはマンチェスター・シティか? それともリバプールか? なんだかゴジラ対キングギドラを観ているような気分になってきた。