えくぼ

ごいっしょにおしゃべりしましょう。

「ながらみ出版賞」の岩尾淳子

2018-05-15 13:20:22 | 歌う
昨日、ながらみ出版社から今年の授賞式のご招待待状を頂いた。おめでたい宴にぜひ出席させていただきたく楽しみにしている。検索したら、ながらみ書房は1985年開業、歌集、歌書など一千点以上の本を出版している。

第26回ながらみ出版賞は岩尾淳子、2006年未来短歌会入会、2010年未来賞受賞、昨年6月に上梓した第2歌集「岸」が受賞、💐おめでとうございます。拍手、拍手、拍手、、5月号の「未来」から7首引用させて頂く

ふぶく海をふたりで見てしまったなんどもコ一トの雪を払って

おおかたは海に落ちゆく雪にしてみずから消える雪のその頬

冷えているままにあなたに沈みゆくこともいつかは揺らめく種火

枇杷の花をこなごなにして去る鳥の考えごとのつね纏まらず

濡れている気配があって立ちどまるフェンスに透けている蜜柑の葉

バンくずを撒くひとにゆく鳥たちの視界のなかに軽い陽がさす

埃っぽい眠気のさせる春先は決してドアをあけたりしない


ギャンブル依存症

2018-05-13 10:09:38 | 歌う
▼天国がすぐさま地獄になるカジノ、あなたの悪夢わたしの悪夢

政府は今国会でカジノ解禁につながる実施法案の成立をめざしている。今も依存症を克服できずにいる元関脇の貴闘力(50)が朝日朝刊に載っている

貴闘力はこれまでギャンブルで負けたのは5億円以上。バカラで500万かけて5千万円になったこともあるらしい。神戸市出身、賭けごとの好きな父親のせいで借金取りに追われて転校を繰り返した。親父から離れるため相撲を、

十両昇進のときお金が必要で競馬で400万円儲けて化粧まわしを作った。その後、関脇まで昇進しながらギャンブルに、カジノは24時間賭け続けられるから、負けて頭を冷やす時間がない。野球賭博問題で相撲協会を解雇された。でも借金があったからやめられない。

現在は焼き肉店など約10店を経営、依存症の公演活動も続けているそうである。「依存症とおぼしき人がいたら、絶対にお金を貸すな、貸したらその人は地獄に落ちる」

ぼ一っとすること

2018-05-08 10:14:59 | 歌う
俳句は「ぼ一っと」すること、連休明けの朝日朝刊・折々のことばの長谷川櫂の言葉は楽しい。

🌼言葉以前の世界の消息を言葉によって伝えること、つまり言葉で言葉を破ること。

そのために「ぼ一っとする」、つまり「集中ではなく、心を遊ばせる必要がある、」と長谷川櫂は言う。俳句は、世界の、そして私の存在に隙を空ける。「や」などをはさみ、切れを入れる。

長谷川櫂は1954年熊本県生まれ、朝日俳壇の一番若い選者である。金子兜太を失ってから彼の存在はありがたい。

昨日の朝日俳壇で彼の第一席は
🌸筍は貰ふものなりいざ茹でん
(池田典恵)
「評」店で買うより、貰うほうが嬉しいに決まっている。つまり筍プラス気持ち。

池田典恵さんの句が更に楽しくなる評である。筍はお高いですもの。送ってくださる方がいたら感謝感謝。

長谷川櫂に選ばれる句は「の一ん」とした句、「ぼ一っ」とした句が多く楽しい。

2018年の新書大賞

2018-05-05 13:54:48 | 歌う
アフリカの旅より帰りてきし友は我より偉く豊かに見える

今日は子供の日である。朝刊の本の広告を見ながら、この人は子供みたいだ、だから彼の新書が20万部も売れるのだと思った。

前野ウルド浩太郎は1980年秋田県に生まれた、弘前大生物生産学科卒、博士号もとっている昆虫学者だが就職は厳しかったらしい。アフリカのモ一リタニアにわたりバッタを追いかけた。

新書大賞を受賞したのは🐞「バッタを倒しにアフリカへ」、想像を超える難題が次々と待ち構えていた。その体験記が新書大賞に選ばれたのだ。選んだのは子供心を失った大人たちであろう。自分の夢を叶えてくれた前野ウルド浩太郎ヘのお礼かもしれない。

🎏 男たちは辛いんだよと言う声が、鯉のぼりたちの声が聞こえる

松田梨子・わこ姉妹の二人三脚

2018-05-01 07:07:23 | 歌う
4月29日の朝日歌壇は春真っ盛り。なかでも松田梨子・わこ姉妹の歌が新緑のように爽やかだ。

☆ねえちゃんを想ってくれる人がいて今日はほのぼのレモネ一ド日和

選者4人全員が☆である。

☆妹と二人旅する信州賂染めてみたいな春の青空

梨子のこの歌は永田和宏と馬場あき子が採っている。彼女たちはもう子供ではない。梨子は大学生、わこは高校生らしい。小学生の頃から朝日歌壇の常連である。長女の梨子は優等生的、次女のわこは大胆な表現で読者を楽しませる。

「レモネ一ド日和」とは若々しく斬新な結句である。「ねえちゃん」も楽しい、この二人三脚がいつまで続くか、今後の二人から目が離せないですよ。