★ 直木賞の候補者たち ★
♦ まず賞を、そして急いで実力を、ふかく礼して花束を抱く 松井多絵子
12月20日(土)、芥川・直木賞の候補が決まった。芥川賞は無名の新人作家に対する賞らしいが、直木賞は或る程度活躍している作家が対象になるらしい。伊集院静、五木寛之、林真理子、宮部みゆき など受賞後も順調だ。受賞してから急いで実力をつける作家の作品は、難解なものが多く、読者を疲れさせる、ような気がする。私は直木賞の作家の作品の方が親しめる。純文学をふりかざす独りよがりな作品より、准文学?作品を応援したい。
152回・直木賞候補作品と作者は
♠ 『鬼はもとより』 青山文平 ※ 66歳、直木賞歴代2位の高齢らしい。
♠ 『あなたの本当の人生は』 大島真寿美 ※ 55歳
♠ 『宇喜多の捨て嫁』 木下昌輝
♠ 『サラバ!』 西加奈子
♠ 『悟淨出立』 万城目学
この5人については 新年号・オール読物 に発表されているそうだ。候補作家へのインタビュー&全5作冒頭抄録、この中のどの作品が受賞するか、アナタが選考してみたら、。
「直木賞はかなしき文学商人」とか「直木賞の第一の罪は賞をショー化させてしまった」などと言われたりしているらしいが、小説を書くことは大変な作業だ。マラソンみたいだ。メモ帳1冊とボールペン1本で散歩しながら歌を作るわたしは、小説家に最敬礼する。
12月23日 松井多絵子
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