えくぼ

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夢に切符が、改札が

2016-05-19 09:30:35 | 歌う

            ・・・ 夢に切符が、改札が ・・・

 5月10日と14日、このブログで「駅をテーマにした歌」について書いた。書きながら切符という小さな紙切れ、改札という狭い場所が大きな景になる短歌の力を感じる。✿穂村弘著『短歌ください』 にも切符や改札が詠まれた歌が何首もある。次のようなコワイ歌も。

♦ 自動改札機に挟まれ死ぬ夢を見た日の切符に異国の文字が  (やましろひでゆき)

 この作品に穂村弘は次のようなコメントを。 「胸騒ぎのするような 「夢」 から覚めて、現実の駅で「切符」を買ったらそこに異国の文字が、という二段のオチの歌として読みました。
<私>はあのとき本当に一度死んでいたのかもしれません。

 やましろひでゆき氏の1首に穂村弘氏のコメントが加わると、この歌から小説がはじまりそうな気配がする。いつからか自動改札に慣れてしまったが、不思議な機械である。人間は人間が造った機械のおかげで快適に過ごしている。しかし近い将来。私たちは機械に支配され、機械から逃げ出したくなるのではないか。人間よりも優れた知能を持つロボットの活躍が騒がれている。そのロボットが更に優れた知能を造るとしたらコワイ、その知能が故障したらさらにコワイ。

 公園の自販機にお金を入れても出て来ないことがあった。5年位前、旅先の町はずれの飲み物の自動販売機に120円入れたがお茶のボトルが出て来ない。百円硬貨1個と10円玉2個も返却されないまま。やはり旅先で自販機に500円のコインを入れたのに飲み物も出ず、コインも返却されなかった人もいた。3年ほど前の旅先でのこと。

 優秀な某知事の頭脳といえども信じられず、機械も信じられなくなったら、何を信じて何に頼ればいいのだろうか、とにかく私はボケるわけにはいかない。認知症の予防は歩くことらしい。晴天より少し曇ったほうが歩きやすいのに。 今日はよく晴れた日。

                     5月19日  松井多絵子

 

 

                  


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