「両手に賞の大森静佳」
★この朱(あか)が火星の大地の色なのか色あせた鳥居に手のひら触れる 松井多絵子
結社「塔」の歌人・大森静佳さんの歌集♠『てのひらを燃やす』に二つのビッグな賞!
第58回現代歌人協会賞。第20回日本歌人クラブ新人賞を手にしたスゴイ若手歌人へのインタビューが♠現代短歌新聞6月に掲載されている。喜びの大森静佳さんは大いに語る。
♠ 受賞作について、よく相聞歌と言われるのですが、作る側としては恋の歌という自覚があまりなくて、一言で言えば主題は「時間」だと思っています。
♠ 歌集のなかの柩は死を連想する言葉かもしれませんが、生の後に死が来るという感覚はそんなになくて、生の上にいつも死が平たく粘りついているという感覚でしょうか。
♠ 学生時代に「京大短歌会」にも所属したのは学生短歌会の歌会は同世代のため批評が厳しく一首の中で言葉を突き詰めて考えようとします。ライバル意識も結社より濃いです。
♠ 歌を作る上で大事にしているのは現在から百年、千年のちの人達に向けて詠むこと。
※ 大森静香さんは京都大学在学中に角川短歌賞を受賞。俵万智より4半世紀のちに現れた大型新人歌人として注目されている。歌集『てのひらを燃やす』は恋の歌集とか。私はまだ読んでいない。大森さんについて又ブログで書きたい。取りあえず彼女の一首を。
♠ 忘れずにいることだけを過去と呼ぶコットンに瓶の口を押しあて 大森静佳
5月30日 どうでもいいことばかりを忘れずいる松井多絵子
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