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コンビニがなかったら

2016-07-26 09:23:34 | 歌う

             コンビニがなかったら

♥ コンビニのなかった頃を思い出しどうしていたのか思い出せない 
                        (守口市 小杉なんぎん) 

 この歌は7月25日・朝日歌壇入選歌である。選出した永田和宏の{評}は「同感の人も多い筈」。わたしも同感だ。我が家から徒歩4分の処に「セブンイレブン」があるが、いつ頃できたのか思い出せない。夏になると徒歩8分のスーパーへは毎日行かない。「足りない品」は「セブン」で買う。店はかなり広い。この店ができる前は何があったか思い出せない。

 コンビニの発祥はアメリカ、1927年に氷を売る店に日用品や食料品を置き、毎日営業したのがそのルーツらしい。1973年、日本に初めてできた本格的コンビニは、埼玉県狭山のファミリーマート、翌年、「セブンイレブン」が日本に登場し、いま全国にコンビニが50000店とか、熊が出るところまでコンビニがある。旅先で私はコンビニに度々感謝している。

 先日発表された、芥川賞の小説は「コンビニ人間」 作者・村田沙耶香は大学時代にコンビニで働きはじめ、いまも週3回、店に出る。「子供時代から何をやっても不器用な自分が、コンビニではやっていけると気づいた。朝2時に起きて6時まで机に向かう。コンビニ勤務は午後1時まで。「空想の世界にこもるより社会との接点があった方が小説が進む」 以上は7月25日朝日「天声人語」の受け売りである。

 村田沙耶香はすでに「野間文芸新人賞」や「三島由紀夫賞」を受賞している。芥川賞に決定した日も昼間はコンビニで働いていた。その夜の記者会見の彼女は天女のようなドレス、長い黒髪の優雅な妙齢の女である。どこのコンビニで働いているのか。ポケモンGOに参加して♥「村田沙耶香のコンビニ」へ。卵1パックを買って「ありがとうございます。またどうぞいらしてください」とやさしく沙耶香にいわれてみたい。

                  7月26日  松井多絵子

 


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