「読売歌壇あれこれ②~年間賞」
★ 先週につづき、栗木京子、俵万智選者の読売年間賞が発表されました。
栗木京子選 <評> 一般に「乙女」は若い女性を意味するが、老いても華やかな人を見ると
「老乙女」と呼んでみたくなる。折しも梅の花の咲く季節。春を迎える初々しい気分がバスを待つ
人たちを包んでいる。さりげなく置かれた結句も味わい深い。この一年、高齢の方々のパワーに触発されることがじつに多かった。
★着飾りて梅園行きのバスを待つ老乙女らの後ろに並ぶ (光市) 宮本 輝
※まだ裸木の多い早春に、紅白黄の梅の花はことさら美しく見える。梅園へ行く老いた女ちを
「老乙女」とは。少し意地悪な言葉ですね。宮本輝さん。
俵万智選 <評> 「けんけんぱあ」が効いている。神様も遊びたくなるような春ののどかさ
スケールが大きという言い方では物足りない。風景をとらえる心の目が、大きいのだ。小菅
さんには、スカイツリーと月を剣玉にたとえる一首もあった。投稿者にもファンが多く、小菅
さんのことを詠んだ歌がしばしば届く。
★神さまがけんけんぱあをするような島のおかれている春の海 (東京都) 小菅蜴子
※神様がけんけんぱあをされた島々が日本の島だ、中国の島だと騒がれています。神様
どうしたらよいでしょうか。 松井多絵子
さ
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