「未来」12月号 ミニエッセイ 松井多絵子
この7月からパソコンが私の短歌の相棒になった。長いことワープロの日本語入力になじんでいたせいか、ローマ字での歌稿の入力に悩まされている。パソコンのキーの上をよちよち歩く指。あるいは指を動かす脳の指令塔が老朽化しているのだろうか。10月からインターネットをはじめる予定だが、私の十指が頼りない。パソコン教室の先生はまるでジャズピアニストのようにキーを操る。二十五歳の彼女がまぶしい。
※ミニミニエッセイですみません。明日は癌のため世を去らなければならなかった妹の誕生日にちなんで、「いもうと」二十首を書きます。 松井多絵子
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