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シェフの味をホームレスへ

2016-08-18 09:38:54 | 歌う

            シェフの味をホームレスへ

♦ 捨てないでと餡パンがわれを避けている賞味期限は五日も前の  松井多絵子

 リオ五輪の選手村で不要になった食材を使い、一流のシェフがホームレスの人たちに連日、夕食を振る舞っている。自身のレストランがミシュランの三つ星に選ばれているイタリア人シェフのマッシモ・ポットゥーラさん(53)が始めた「魂の食べ物」というプロジェクトで、ブラジル人のシェフも協力している。午後6時、リオ中心部のラバ地域に集まった大勢のホームレスにチーズパンや野菜のオードブル、ステーキ、アイスクリームが振る舞われた。

 廃墟を改修した食堂でシェフら45人が交代で料理し、料理を学ぶ若者らが手伝う。食材は選手村に食材を運ぶケータリング会社が、形の悪いなどの理由で使えないと判断したものだ。「多くの人が飢える一方で大量の食料が捨てられる現状を変えたいと思い、五輪開催中のリオをアピールの場に選んだ。「善意ではない。食べ物への考えを変える文化的な事業だ」

 今朝☀のこの記事を読みながら、あらためて「賞味期限」を思う。私の家から8分以内にスーパーが二つある。Aスーパーは准大手、品ぞろえも豊富、BスーパーはAの約三分の一のスペースだが生鮮食品はやや安い。乾物や菓子の袋入りはAよりぐっと安い。ただし賞味期限が迫った商品が多い。すぐ食べるものはBスーパーで買う。しかし急な外出、外食が続くと賞味、が過ぎてしまう。賞味期限は、ことに夏は私にはプレッシャーになる。

 ♦ 炊き出しのカレーをもとめる人びとの列は左へ左へと曲がる

 これは8年も前の私の歌である。都内の公園の近くで昼食の炊き出しのカレーを求めて待つ人びとの列、どんなカレーライスか。肉や野菜が入っているのかわからない。コンビニなどの消費期限切れのお弁当が棄てられているとか。ここでそれを配ればいいのに。などと思ったりしたあの時。

 ♦ 2時間も待つかもしれぬあの列の最後に立つひと、枯れ木のような

 雨を待ち焦がれているのに降らない地域もあれば、ゲリラ豪雨に襲われるところも。この猛暑はまだ続くのか。私の買い物は夕食を済ませて8時ごろスーパーへ。夕涼みの人がかなりいるから夜道は怖くない。

    あの星が我を見守ってくれるかも蔦に覆われた家に帰るまで

                   8月18日  松井多絵子


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