えくぼ

ごいっしょにおしゃべりしましょう。

紫陽花にほろ酔う

2019-06-03 14:45:40 | 歌う
今年は5月の下旬から私の紫陽花が淡い空色に、今日はうす紫や、うす紅のささやかな空間となり木陰をうつくしくしている。槙の木下の雑草を絶やすために植えた紫陽花が、鬱陶しい6月の私には何よりの贈り物だ。小雨なら連日降るもよし、紫陽花は咲き続けてくれよ。

💠 「 紫陽花とわたし」、六首

紫陽花の花まだ若き寺にきて三年ぶりに亡きひとに会う

半日陰、この明るさが心地よく紫陽花にわれを委ねていたり

紫陽花の葉に水羊羹をのせるとき和服の母があの世より来る

あじさいの夢の道にて今しがた出会いし人に会いたくなりぬ

あじさいが咲いていますかあの坂に、あの急坂をなだれるように

紫陽花の道が終わりて振り返る今年もすでに半ばとなった