えくぼ

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「お友だち自慢」の謎

2019-01-09 14:54:54 | 歌う
五年くらい前のことだが某誌でK子のお友だち自慢の記事を読んだことがあった。幼稚園時代からの友人・A子のおかげで自分は有望な歌人として紹介された云々。その記事を読んだとき私は羨ましかった。投稿から短歌を始めた私は投稿し入選しなければ活字にならない。

その後、ある歌会でK子の隣に座った。二次会も彼女の隣、K子にあの記事のこと話題にすると「友情?さあ、ねえ」と曖昧。ワインの杯を重ねる程に彼女たちの友情は怪しくなる、A子とは交際していなかった。50歳を過ぎた頃、A子の所属している短歌結社から熱心に勧誘され3首作った。初めての短歌、それをA子が改作したらしい。その結社に入ったが短歌にはなじめない、A子も会員を勧誘するのに忙しい。やや前衛的な結社なのでK子はなじめない。結社で先生気取りのA子が時々不愉快だ。学生時代は自分の方が成績がよかったのに、などとワインを飲みながら呟く。

人間関係はややこしい。変わりやすい、そして淋しい。K子とはその後会うこともなく3年前に他界した。私はなんとなく彼女を応援していたのに残念である。

🌃 いちばんに知りたきことを聞かぬまま友と別れる睦月の夕べ