長い題名の本の多い昨今、『ある男』は新聞広告の中でひときわ目立つ。20年前に芥川賞を受賞した平野啓一郎の新しい小説である。私は23歳の彼の『日蝕』 しか読んでいない。既に短歌をはじめて、歌集を読むことに追われていたというのは言いわけ、あの『日蝕』が私にはよそよそしくて好きになれなかったのだ。
『ある男』とは、愛したはずの夫は、まったく別人だった。過去を変えて生きるしかなかった男。その偽りは、許されるのか。平野啓一郎は少年のころ読書が嫌い、運動が好きだったらしい、以前テレビで見た彼は野球の選手の誰かに似ていた。大学生の頃に芥川賞を受賞したから作家になったのだろうか。
昨日の朝日夕刊で、彼の文体も作風も大きく変わったことを語っている。芥川賞の『日蝕』の耽美的な文体になじめず私は20年も彼の作品を読まなかった。が彼は「誰にも変身願望があるのでは」と、「夫は別人」だったら、退屈しない、妻も「ある女」だったら面白いではないか、私も書いてみようかしら、その偽りは許されるのか、小説『ある女』を、
過去を変えた女の自伝を読みながら私の未来を変えたくなった
『ある男』とは、愛したはずの夫は、まったく別人だった。過去を変えて生きるしかなかった男。その偽りは、許されるのか。平野啓一郎は少年のころ読書が嫌い、運動が好きだったらしい、以前テレビで見た彼は野球の選手の誰かに似ていた。大学生の頃に芥川賞を受賞したから作家になったのだろうか。
昨日の朝日夕刊で、彼の文体も作風も大きく変わったことを語っている。芥川賞の『日蝕』の耽美的な文体になじめず私は20年も彼の作品を読まなかった。が彼は「誰にも変身願望があるのでは」と、「夫は別人」だったら、退屈しない、妻も「ある女」だったら面白いではないか、私も書いてみようかしら、その偽りは許されるのか、小説『ある女』を、
過去を変えた女の自伝を読みながら私の未来を変えたくなった