日々変化していく雲場池の様子を1か月単位でご紹介する「今月の雲場池」を今月からスタートする。
10月は、池周辺で紅葉が始まり木々の変化も大きく、また水鳥たちの種類も増えてくるので、ご紹介しておきたい内容が多くなる月であるる。
もっと頻繁にご紹介できるといいのだが、週1回のペースのブログなので、雲場池のことのほかにもあれこれ書き留めておきたいこともあり、まずは月の最終週に1回のペースで始めようと思う。
最初に雲場池入り口の定点の4枚の写真から。10月初旬にはまだ緑が残っていた木々であるが、下旬にはすっかり秋色に染まった。
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10月1日撮影
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10月7日撮影
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10月14日撮影
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10月22日撮影
雲場池は南北に長いが、まず向かって右側の池東側の木々が色づき、次いで少し遅れて西側の数本のモミジの大木が紅葉する。
したがって、両岸の木々が揃って紅葉するのは短い期間で、西岸が紅葉するとまもなく東岸のモミジは散り始める。昨年両岸が美しく色づくのが見られたたのは11月1日前後であった。さて、今年はどうだろうか。
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次に、種類と数を増してきている水鳥の様子をご紹介する。
雲場池に通年生息している水鳥は通常カルガモだけである。ただ、昨年から一羽のマガモ♂が住み着くようになっていて、少し様子が変わっているが。
このマガモ(マガオ君)については別途紹介しているので、ここでは割愛するが、9月になると北から渡ってきたマガモが加わる。はじめのうちは、新たに渡ってきたマガモの♂はまだエクリプス状態なので、既に美しい冬羽へと換羽しているマガオ君とは容易に区別されるが、後から加わったマガモ♂の羽色も次第に冬羽に変化していくのと、中にはすでに冬羽に変化したマガモ♂も渡ってくるので、次第に区別がつかなくなった。
夏の間は見ることのなかったマガモ♀の姿も見られるようになっている。10月後半にはマガモの数は雌雄合わせて10数羽ほどになっている。
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通年雲場池で過ごしたマガモ♂、マガオ君(2022.10.7 撮影)
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飛来したマガモ♂・エクリプス(2022.10.3 撮影)
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換羽が進み始めたマガモ♂・エクリプス(右後)と♀(2022.10.12 撮影)
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飛来したマガモのペアとともに泳ぐマガオ君(2022.10.15 撮影)
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冬羽へと換羽が進み頭部が緑色に変わってきたマガモ♂(2022.10.15 撮影)
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冬羽に変化したマガモ♂とキンクロハジロの群(2022.10.22 撮影)
マガモより少し遅れてコガモの換羽が始まっている。コガモは少し前から雲場池に数羽が現れていたが、すべて♀の姿をしていて、その中にエクリプスが混じっているのかどうか区別できないでいた。
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池の小島でくつろぐコガモ(2022.10.15 撮影)
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雌雄の区別がつかないコガモ 1/2(2022.10.17 撮影)
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雌雄の区別がつかないコガモ 2/2(2022.10.17 撮影)
そのコガモも、10月も半ばを過ぎて、羽衣に変化が見られるようになって、ようやくエクリプスの存在を確認することができた。
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羽衣に変化が出始めたコガモ♂・エクリプス(2022.10.21 撮影)
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換羽が進み栗色の頭部が見え始めたコガモ♂・エクリプス 1/2(2022.10.25 撮影)
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換羽が進み栗色の頭部が見え始めたコガモ♂・エクリプス 2/2(2022.10.25 撮影)
続いてカイツブリ。すでに紹介したが、今年はこのカイツブリの親子5羽が池を賑わせてくれた。ほとんど鳴き声を上げることのない水鳥たちの中にあって、9月から10月にかけて、カイツブリの雛の鳴き声が池に響いていた。
10月中旬まではずっとカイツブリの親子の姿が見られたが、下旬には雛たちの姿が現れた時と同じように、突然消えてしまった。ただ、私が雲場池に出かけるのは、朝の短い時間帯だけなので、詳しいことは判らない。池にある小島に上っているために姿を見ることができないのかも知れないし、飛べるようになった雛を連れて、親鳥ともどもどこかに移動していったのかもしれない。
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カイツブリの親子(2022.10.14 撮影)
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カイツブリの親子(2022.10.15 撮影)
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1羽残されているカイツブリの親(2022.10.22 撮影)
この時期マガモと同程度に数の多いのはキンクロハジロである。最初に見かけたのは9月12日であるが、その後次第に数を増し、10月下旬には10数羽になっている。群れていることが多く、隊列を組んで池を移動する姿を見かける。
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キンクロハジロ♀(2022.10.27 撮影)
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キンクロハジロ♂(後方の2羽、2022.10.27 撮影)
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羽ばたくキンクロハジロ♂(2022.10.9 撮影)
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キンクロハジロの群れ(2022.10.18 撮影)
このほか、単独で現れた種としてホシハジロ、ヒドリガモの姿がみられた。
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ホシハジロ♂(右手前)とキンクロハジロ♂(左、2022.10.9 撮影)
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羽ばたくホシハジロ♂(2022.10.9 撮影)
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ヒドリガモ♀(2022.10.14 撮影)
10月下旬にはオカヨシガモが加わった。
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オカヨシガモ♂ 1/2(2022.10.25 撮影)
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オカヨシガモ♂ 2/2(2022.10.25 撮影)
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オカヨシガモ♂(右)とコガモ♂・エクリプス(左、2022.10.25 撮影)
紅葉は雲場池の奥でも始まり、池周辺に植えられているドウダンツツジの紅葉も加わり美しい景観を楽しむことができる。
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ドウダンツツジの紅葉とマガモ(2022.10.24 撮影)
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雲場池奥部の紅葉 1/2(2022.10.22 撮影)
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雲場池奥部の紅葉 2/2(2022.10.22 撮影)
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雲場池奥部の遊歩道(2022.10.22 撮影)
色づいてくるのは木々の葉だけではなく、ソヨゴ、ニシキギ、ツリバナ、ズミなどの木の実も赤くなる。
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ソヨゴの赤い実(2022.10.14 撮影)
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ニシキギの紅葉と赤い実(2022.10.14 撮影)
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ツリバナの赤い実(2022.10.14 撮影)
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ズミの赤い実(2022.10.14 撮影)
池周辺の別荘地などには種々のキノコ類が発生する。よく目立つのは赤いタマゴタケやカサに白いぼつぼつのあるテングタケである。
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タマゴタケ(2022.10.12 撮影)
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テングタケ(2022.10.18 撮影)
池周辺の別荘地の庭で時々見かけるのがニホンリス。動きが素早く、撮影は容易ではないが、時にはこのように立ち止まってポーズをとってくれる。
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ニホンリス(2022.10.1 撮撮影
池周辺には紅葉を求めて観光客が増えてくるが、ヤマガラは人をそれほど気にすることなく、大好物のエゴの実を食べにやってくる。
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エゴの実が好きなヤマガラ 1/2(2022.10.20 撮撮影)
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エゴの実が好きなヤマガラ 2/2(2022.10.20 撮撮影)
10月から11月にかけて、紅葉を求めてあつまる観光客で雲場池は1年のうちでも一番にぎわいをみせる。そして、静かな晩秋を迎える。
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