うれしいプレゼント×２

2月に入ってすぐ、HMVからCDが届きました。私が楽しみにしていたのは、DAVE KOZのニューアルバム、「AT THE MOVIES」。さらっと1、2回聴きましたが、まあ予想通りというか、ボーカル入りの曲も多く、ほとんどイージーリスニング状態で、正直なところあまり聴く気がおきません・・・。う～ん、やっぱりバンド演奏にはついアグレッシヴでファンキーな感じを求めてしまうので。完成度の高い素晴らしいアルバムであることは間違いないのですが、単に趣味の問題といいましょうか。そのうちまた聴く気がおきると思いますので・・・。

その時一緒に来たのが、懐かしいカシオペアのデビューアルバム「カシオペア」や、ジャコ・パストリアスの「INVITATION」。ジャコはラジオで何曲か録音したものを昔聴いていました。1曲目の「INVITATION」もそのうちの1曲でしたが、ビッグバンドのライブ録音というシブシブの世界を、フュージョンを聴きだしたばかりのヒヨッコに理解できるはずもなく、あまり好んで聴いていた記憶はないのですが、この年になって聴いてみると・・・カッコイイんですよね。やっとジャコを聴いていい年齢になってきたのかも。

それらのCDが届いたほんの２日後、またHMVの箱が届きました。今度は何も頼んだ覚えがなかったので「お父さ～ん、注文しすぎ」と、そのまま開封せずに置いておきました。すると何でも中身が気になる息子が「これ開けていい？」と聞くので、「いいんじゃない？」となげやりに言ってから、一応気になって「何が入ってた？」と聞くと、息子の口から出た言葉に手が止まってしまいました。

「ブライアン・シンプソン！」

えええ～～～？なんじゃそりゃ～！！
BRIAN SIMPSONは東京JAZZでDAVE KOZのバンドのキーボードとして来ていた方で、メロウなピアノとメガネがかっこいい、ちょっと注目のキーボード・プレイヤー。その彼のリーダー・アルバムが出ていることも知らなかったので、それを内緒でこっそり注文しておいてくれたダンナさまが神様のように思えました。（どうも早めの誕生日プレゼントだったようです、何よりのに感謝）中身はというとそれはそれは私好み・・・。メロウなピアノ・サウンドが堪能できる、オシャレな大人のジャズ・フュージョン。お酒に例えると、口当たりのいいフルーツ系のカクテルといった感じでしょうか。アルバム・タイトルで１曲目の「it's all good」、何か聴き覚えがあると思ったら、東京JAZZで演奏されたようです。１曲だけBRIANがショルダー・キーボードでJAZZYなピアノを弾きまくるという曲があったのですが、もちろんCDでもサックスはDAVE KOZでした。あとギターのTONY MAIDENも参加しているので、DAVE KOZのライブよろしく、特徴的なカッティングが聴けるのもウレシイ。3曲目の「saturday cool」という曲が、オルガンも入っていてとってもCOOLなんです。写真は紙ジャケットの裏。表の、顔を斜め下から写したアップもかっこいいし、中にもブルーを基調としたクールな写真がいっぱいで、ジャケットもとても気に入っています。

そんなお気に入りを手にした3日後、またまた偶然の再会が。ダンナさまがゲットしたPAULINHO DA COSTAのソロ・アルバム「HAPPY PEOPLE」の中のボーナス・トラックとして入っていた曲に、すごく聴き覚えがあったのです。それは彼のリーダー・アルバム「SUNRISE」を、日本向けに「LA ザ・セッション」というバンドの「サマー・シルエット」なるアルバムとして売り出していたそうで、それは私が84年当時、結構好きでよく聴いていたアルバムなのでした。（カセット・テープを調べてみたら、ちゃんと録音したものが残っていました）以前、大村憲司の好きだった曲に出会えた時もうれしかったのですが、昔私が聴いていた曲を、今ダンナさまが聴こうとしてアルバムを買うという・・・。このつながりが、何だか不思議に思えてなりません。そして知り合う以前に、お互いがハービー・ハンコックの数あるアルバムの中で一番気に入って聴いていたという「ライト・ミー・アップ」は、今だゲットできずにいます・・・。

西脇さんに学ぶ

きのう近くのドラッグストアで買い物をしていると、聴き慣れたハーモニカの音に足が止まりました。続いて聴こえてきた女性ボーカルの声が平原綾香さんだったので、
「あ、これは西脇さんだ！」
と。西脇さんのブログに平原綾香さんのニューアルバムに参加したことが書かれていたのです。最近またビデオの整理をしていて、2000年のGROOVE DYNASTY（5人のドラマーを中心とした音楽イベント）に出演されたときの映像を見ていたところだったので、うれしくてお店で一人にやけてました。

このところ各楽器メーカーで、新製品発売の動きがあるようです。最新シンセ！と思って買っても、あっという間に型落ちになってしまうんだな～。常に新しいのを！って思っているとなかなか買えないし、仕方ないんですけど。何でも西脇さんはRolandのプリセット・サウンド作りに20年前から携わっておられるそうです。す、すごい。世の中に数あるプリセット・サウンド。そこにさらに新しい音を作り出すのはすごく大変なことだと思います。（昔KORGを使っていたとき、音作りのまねごとをやっていましたが、いい音なんて作れやしない）今はFantomの使い方すらままならない状態だし、あといい音がたくさん入っていて作る必要があまりない気がするので、まだ作ったことはありません。

以前ハーモニカのことを伺った時も、ていねいに答えてくださったし、ブログに書き込みをしても反応してくださるのがウレシイ。すごいプロ・ミュージシャンの方とやりとりができてしまう今の時代にも感謝ですが、何よりファンを大切にして下さる西脇さんの気持ちに感動してしまいます。3DCGで絵を描いたり、料理も結構お好きなようで、いろんな側面をお持ちの西脇さんの頭の中は、一体どうなっているんだろう・・・。

人間、好奇心旺盛でマメだとうまくいく・・・そんな気がします。