関西人のつぶやき

ジャズピアノプレイヤーmatsucofの音楽と日常

向谷さんの新譜

2013年05月06日 17時40分58秒 | 音楽


若い頃はアニメもかじり、音楽についてもちょっとマイナー路線を行く私。サブカルチャーに興味津々で、ちょっとオタクっぽいかも~、なんて思っておりましたが、最近のネット文化については、正直ほとんどついていけてません。今や高校生の息子の方がよっぽどオタク。電車が好きな上、ネット文化にもかなり詳しそう(たぶん)。そんな彼が先日、ニコニコ超会議なるイベントに行って来ました。ニコニコ動画自体「YouTubeと同じようなもん?」と、イマイチわかってない私に対し、妹までが「お兄ちゃんいいなー、私も大きくなったら行きたい」と言い出す始末。安倍総理まで来ていたというからびっくりです。日本を代表するサブカル文化の一大イベントといった感じ?

そこで息子が「私のために」買って来てくれたのが、写真の向谷実さんのCD。向谷さんといえば、私が中学2年でフュージョンにどっぷり浸かり、カシオペアが関西に来るたびにライブに行っていたので、私が最初に熱中したキーボーディストさんです。軽妙な司会っぷりも大好きでした。その後カシオペアを一時的に離れておられた頃は、息子がよく鉄道のイベントで拝見していた様子。むしろ最近では息子の方が向谷さんに近かった。昨年とうとうカシオペアを正式に脱退されて、昔のファンとしてはちょっと寂しいなあ、と思っていたんですが、逆にすっきりしたという感じもありました。カシオペアは大高さんががんばってくれてるし、向谷さんは鉄道やUSTREAMの生中継などで活躍して下されば、と。

明日発売のこのCD、最初に手に取った時は「う~ん」という感じでした。正直言ってジャケットやCDタイトルがあまりにやっつけな感じで。でも聴いてみたら・・・すごくいい
ボーカル入りの曲やホーンセクションの入った曲などバラエティに富んでいて、向谷さんのピアノはとってもJAZZYでステキ。コテコテのフュージョンという感じではなく、あきが来ないとてもいいアルバムです。

どうやらこのCD、楽器のセッティングからレコーディング、マスタリングなど一連のレコーディング作業を全て公開したらしい。うーむ、CDを実際作っている私が見るべきものだったのかも・・・。トータルでどのくらいの時間がかかったんでしょう。きっと従来のレコーディングの概念をひっくり返すべく、猛スピードで完成を目指したものではないかというのが私の予想(4曲を2日間でレコーディングし、2日目には配信をスタートさせたみたいです)プロのお仕事ですから、従来どのくらいかかるのかがまずわかりませんが、とりあえず私は1枚のCDを作るのに半年以上かかりました。この向谷さんのCDは8曲入りなので、さすがに2日で、ということはないのでしょうけれど、4曲を2日で録っちゃうって、驚異的な事なんだと思います。それがまたジャケットやタイトルとは別で、音楽的には素晴らしい完成度の高さなんですよ、これが!

全部見せるということがこのCDの大前提なので、そこに触れてはいけないんでしょうけれど、もしこの内容でジャケットやタイトルがもう少し凝ったものだったら、内容の良さがもっと引き立つのになあ、なんて思ってしまいました。楽曲がすごくいいだけに・・・。たぶんわざとわかりやすくするための趣向なんだと思いますが。


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