関西人のつぶやき

ジャズピアノプレイヤーmatsucofの音楽と日常

ぼちぼちいこか

2012年07月12日 15時13分58秒 | Weblog


今日は1学期最後の読み聞かせに、6年生のクラスに行って来ました。毎週木曜日の朝、学年ごとに読み聞かせの時間があり、その日に行ける本の種まきさん(読み聞かせのお母さんたちの愛称)が、1つのクラスを担当して自分の好きな本を読みます。

低学年だと絵本を選ぶことが多いのですが、高学年になると絵本はちょっと幼いかなーと考えて、日野原重明先生の「13歳のきみへ」を朗読したりしているのですが、今日は写真の絵本にしてみました。
この本は今から15年くらい前に、同じ社宅に住んでいた先輩ママに読み聞かせしてもらった本です。当時は息子がまだ1歳で、読み聞かせといってもかなりわかりやすいものを読んでいたように思います。この本は海外のもので、小学校の教科書によく出て来る今江祥智さんが翻訳をされてるのですが、今江さんが関西の方なので、関西弁で翻訳されている面白い本です。かばくんが色んな職業にチャレンジするも、体重が重すぎて失敗ばかり。でも最後は「ええことおもいつくまで」ハンモックに揺られてゆっくり考える、というお話です。

息子と一緒に読んでもらった時は、関西弁が面白いと思っただけで、特に心に響いたわけではなかったのですが、6年生に向けた読み聞かせに何を読もうか、と思った時、ふいに思い出して、つい最近Amazonで注文しました。今自分で読んでみると、意外に大人に向けた絵本のような気がして、これから色んなことを思い悩むであろう6年生にぴったりではないかと。たまたま行ったクラスが若い男の先生を中心にとても明るくまとまったいいクラスで、ゆっくりとした関西弁で、間を取りながら読んだら、要所要所で笑ってくれました。

最後ハンモックにゆられながら、清々しい顔で「ま、ぼちぼちいこか、ということや」と語りかけるかばくんに、現代人に必要な絵本の1つだよなあ、と実感。今まであまり海外の絵本には詳しくなかったのですが、YouTubeに先日UPした「ちいさなあなたへ」など、海外の絵本には何ともいえないあたたかさがある事がわかりました。

つい色々とあせってしまう世の中。もちろんスピードも大事ですが、時にはのんびりゆっくり考える時間も大切。そして色々なことにチャレンジする気持ちも。優しくて穏やかなかばくんから、色んなことを教わりました。

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