関西人のつぶやき

ジャズピアノプレイヤーmatsucofの音楽と日常

Virtuoso 小曽根真

2007年03月19日 23時38分55秒 | 音楽
18日に放送されたBS-iの「超・人~Virtuoso~」を見ました。Virtuosoとはイタリア語で、「すぐれた演奏技巧をもつ音楽家。名人。ヴァーチュオーソ」。このヴァーチュオーソという言葉、どこかで、しかもこの回放送の小曽根真さんに関係のある言葉として聞いたことがあった気がして調べたところ、ゲイリー・バートンとの共演作のタイトルが「Virtuosi(ヴァーチュオーシ)」(ヴァーチュオーソの複数形)でした。

小曽根さんの音楽への深い愛情や熱意が、とてもよく伝わってくる番組で、感動しました。ジャズのアドリブについてのわかりやすい説明とか、小さな音を弾くときのタッチによる音の違いとか、思わず引き込まれて見入ってしまいました。
「Mack the knife」というジャズのスタンダード、私もジャズピアノを習っていた時、わりと最初のほうに出てきた曲だったので、初心者向けの曲なのでしょう。その4つのコードと簡単なメロディをまず弾いて(そこからもう音が違うのですが)その次にメロディにフェイクとかいろいろ装飾をつけて変えていくという、ジャズの手法の説明、それにすごく感動してしまいました。弾く人が弾くとこうなるのかー、と。

クラシックのオーケストラとのコンサート風景では、塩谷さんも映っていました。ジャズ・ピアニストとして順風満帆の道を歩んでいたところにやってきた、クラシックとの衝撃の出会い。学校に通い、クラシックの技術を身につけた後も、ジャズ以外の色々な音楽を吸収しようとされている前向きな姿が、素晴らしいと思いました。
「心にほわっとお花が咲いたような音楽を、死ぬまでやっていけたら」というようなことを最後におっしゃっていたのが印象的でした。技術だけではない何かが必要なんだと。心に響きました。この番組を観られてよかったです。教えてくれたダンナさまに感謝。


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