新婚の私たちがたまたま社宅のあった尼崎に住んでいたのは、ほんの2年半でした。その間に阪神・淡路大震災に遭遇しました。生きるということを考え、本当に必要なボランティアとは何かを考え、色々な事を学びました。
干支が一回りした頃、私は音楽をやっていました。あの時隣りの部屋のCD棚の下敷きにならずに済んだのは、生かしていただいたからなんだと思いました。生きているうちに、色んなことにチャレンジしてみよう。その原動力の一つになったのは、まさしく95年の震災でした。
2011年、楽屋さんでのバレンタイン・ライブが大盛況のうちに終わり、それからひと月もしないうちに今度は東日本大震災を経験することに。2度の大きな地震に遭遇した事を、運が悪いと思う人もいるかもしれないけれど、私には何か意味があることのように思えてなりませんでした。
話は少し変わりますが、きのうラジオをつけたら、ちょうど電話インタビューが始まるところだったのが、予備校のCMに出ている林先生。「いつやるの?今でしょ」の一言は、何かすごく感銘を受ける言葉で、以前は朝にそのCMをやっていたので、先生からこの言葉が発せられると、その日一日元気が出ました。「そうだよね、ほんとそうだよね」と。
きのう亡くなった大島渚監督が、徹子の部屋で生前、次のような内容のことを話しておられました。
一日が終わる時、その日自分が幸せだったなあと感じ、そして誰か他の人を幸せにできたかな、と考えた時、あ、あの人を幸せにできたと、そんな風に思って毎日を過ごしたいんです
1日1日を特別な日として、生きていきましょう