関西人のつぶやき

ジャズピアノプレイヤーmatsucofの音楽と日常

♬初心者ジャズピアノ教室♬

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浪漫鉄道

2009年11月06日 22時26分53秒 | 音楽
先週の日経新聞金曜の夕刊に、またまたキングレコードから面白いCDがリリースされたことが載っていました。「鉄歌 鉄道会社の歌」というもので、欲しい言うやろなあと思っていたら案の定「買って」と息子。ダンナさまにお願いして注文してもらいました。

キングさんは以前「社歌」というCDも出されていて、どうやら今回はその中でも鉄道会社の社歌やCMソング、イメージソングだけを集めたもの。日経新聞には毎金曜、色んな会社の新譜が載るのですが、いつも「何かこれ、他のと違って笑える」と思うと大抵それはキングレコードなのです。それでいて「ピアノで聴く○○」シリーズや、童謡・子供向けのものもたくさん出ていて、なぜか私の興味を引く内容のものが多いのです。

で、数日前、件の「鉄歌」が届いたので、早速ただいま中学校が学級閉鎖中の息子が喜んでCDをかけました。くるりの「赤い電車」とかロマンスカーのCMソングのほかは、古くて渋いいかにもな社歌とか、地方ローカル列車の全く聴いたことのないイメージソング。ただその中に1曲、やたらと琴線に触れる曲がありました。
アルバム1曲目、JR九州の社歌、ハイ・ファイ・セットが歌う「浪漫鉄道」。最初は何気なく聴いていて、メロディも歌詞も素敵だな~くらいに思っていたのが、じっくり何度も聴くうちに、あまりのアレンジの見事さに、感動で涙が出てくるようになったんです。作詞はJR九州の社員さんのものを補作詞に伊藤アキラさん、そして作曲とたぶん編曲もだと思うのですが、中森明菜の「DESIRE」などを作った鈴木キサブローさん。これ、まるでお手本のような素晴らしいアレンジだと思うんです。ホーンセクションもストリングスも入っている、壮大なスケールのアレンジ。後ろにシンセのアルペジオがずっと鳴っているところが、列車の規則的な走行を思わせます。そして何といってもハイ・ファイ・セットのハーモニーがすごい。今は打ち込みが多様されていますが、全てを人が演奏しているサウンドのすごさを改めて思い知らされました。
人を感動させるアレンジってこういうものなんだ~と、すごく勉強になったし、鉄道の旅に夢を描く歌詞と、曲およびアレンジがあまりに見事にマッチしていて、今でも聴くたびに泣けて来ます。この曲をCD化したいがための企画だったんじゃないかと思うほど。

息子のお陰でまたひとつ、隠れた名曲を知ることができました