ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

河内ダム

2017-11-27 23:01:41 | 兵庫県
2017年11月23日 河内ダム
 
河内(こうち)ダムは兵庫県淡路市河内の浦川水系浦川上流部にある灌漑および上水道用水目的のアースフィルダムです。
1978年(昭和53年)に採択された兵庫県の農村基盤整備パイロット事業に当時の東浦町が水道事業者として参加し、1986年(昭和61年)に竣工しました。
運用開始後はダム及び水道事業ともに当時の東浦町が管理を行っていましたが、ダムの管理は2005年(平成17年)の4町合併により新たに誕生した淡路市が引き継ぎ66ヘクタールの農地に灌漑用水及び飲雑用水を供給しています。
一方水道事業については2010年(平成22年)に発足した淡路広域水道企業団が引き継ぎ、日量約1100立米の上水道用水を淡路市旧東浦町に供給しています。
 
淡路市北部を東西に横断する県道71号線を西進し『吹き戻しの里』を過ぎると左手に河内ダムが遠望できます。
右岸(向かって左手)に洪水吐導流部が微かに見えます。
 
下流面
ちょうど草刈り作業中。
 
天端は市道で車両通行可能。
 
天端から
山の彼方に大阪湾を挟んで神戸方面が見えます。
 
上流面はコンクリートで護岸。
 
左岸の斜樋。
 
竣工記念碑
ダムの目的として飲雑用水と営農用水と書かれています。
 
総貯水容量は25万立米
ダム湖右岸に浄水場と取水設備があります。
それにしてもダム湖の水がずいぶん濁っています。
 
右岸の洪水吐導流部。
 
横越流式の洪水吐。
 
当初ダム便覧ではダムの目的はA(灌漑)のみでしたが、不詳ワタクシの投稿で2019年にAW(灌漑・上水)に変更されました。
 
1527 河内ダム(1172)
兵庫県淡路市河内
浦川水系浦川
AW
24メートル
152.8メートル
250千㎥/193千㎥
淡路市
1986年

常盤ダム

2017-11-27 17:10:07 | 兵庫県
2017年11月23日 常盤ダム
 
常盤ダムは兵庫県淡路市野島常盤の野島川水系野島川上流部にある灌漑目的のアースフィルダムです。
1970年(昭和45年)に事業着手された農林省(現農水省)の北淡路農地開発事業の中核施設として1978年(昭和49年)に竣工しました。
運用開始後は同時期に竣工した谷山ダムともども北淡路土地改良区が受託管理を行い両ダム合わせて約422ヘクタールの農地に灌漑用水を供給しています。
 
神戸淡路鳴門自動車道東浦インターから県道460号を西進、野島常盤地区に入ると左手に常盤ダムが見えてきます。
貯水池越しの上流面と管理事務所。
 
管理事務所裏手に斜樋があります。
奥は北淡自然休養村センターです。
 
上流面はコンクリートで護岸されています。
 
下流面
ダム下に揚水機場が見えます。
 
天端からは播磨灘が見えます。
 
斜樋のほかに取水塔があります。
谷山ダム同様取水は2系統になっているようです。
 
天端は車道。
 
T字型の横越流式洪水吐
奥の建物は北淡自然休養村センター。
公営の宿泊学習施設です。
 
総貯水容量は66万9000立米と淡路島の農業用貯水としてはかなり大規模。
 
洪水吐導流部
地山を挟んで堤体とは離れています。
 
1497 常盤ダム(1171)
兵庫県淡路市常盤
野島川水系野島川
33.5メートル
94.6メートル
669千㎥/633千㎥
北淡路土地改良区
1974年

谷山ダム

2017-11-27 15:22:39 | 兵庫県
2017年11月23日 谷山ダム
 
谷山ダムは兵庫県淡路市楠本の楠本川水系楠本川にある灌漑目的のアースフィルダムです。
1970年(昭和45年)に事業着手された農林省(現農水省)の北淡路農地開発事業の中核施設として1972年(昭和47年)に着工、1978年(昭和49年)に竣工しました。
運用開始後は同時期に竣工した常盤ダムともども北淡路土地改良区が受託管理を行い両ダム合わせて約422ヘクタールの農地に灌漑用水を供給しています。
 
神戸淡路鳴門自動車道淡路インターから県道157号線を西進、淡路島ゴーカートの先を左折し市道を南下すると大谷池に出ます。池の天端を渡りそのまま直進すると谷山ダム湖が見えてきます。
市道は狭くダム周辺には駐車スペースはないので左岸ダムサイトの路肩に車を止めます。
上流面はコンクリートで護岸され、右岸湖畔にソーラー発電所があります。
 
左岸の横越流式洪水吐。
 
洪水吐導流部。
 
天端は市道
ダム湖側にフェンスが張られ撮影するのに苦労します。
 
左岸の建屋、漏水計?
 
天端と下流面。
 
下流面
ダム下は谷です。
 
ダム湖は総貯水容量41万2000立米。
 
取水塔かと思いましたが、もしかしたら水位計かも?
別に斜樋がありますが撮影を失念しました。
 
グーグルの航空写真を見ると洪水吐導流部左岸側に揚水機場もしくは放流設備らしき建物が見えますが、立ち入りできませんでした。
 
1496 谷山ダム(1170)
兵庫県淡路市楠本
楠本川水系楠本川
28.2メートル
151.4メートル
412千㎥/387千㎥
北淡路土地改良区
1974年

大谷ダム(大谷池)

2017-11-27 13:47:31 | 兵庫県
2017年11月23日 大谷ダム(大谷池)
 
大谷池は兵庫県淡路市楠本の楠本川水系楠本川源流部にある灌漑目的のアースフィルダムです。
ダム便覧によれば兵庫県の事業で1970年(昭和45年)に竣工となっており、もともと当地にあった灌漑用溜池が農林省の補助を受けた県の事業で改修されたのが1970年ではないかと思われます。
池の管理者も確認できませんでした。
 
神戸淡路鳴門自動車道淡路インターから県道157号線を西進、淡路島ゴーカートの先を左折し市道を南下すると大谷池に出ます。
右岸から下流面。
訪問時は草刈りは行われておらず草ボウボウ。
 
堤体下に建屋がありますが、廃墟化。
場所的には池のポンプ室か放流設備っぽいのですが・・・?
 
上流面はコンクリートで護岸。
 
右岸にあるコンクリート構造物
たぶんこれが取水設備。
 
天端からの眺め
やはりダム下の廃墟が気になります。
 
右岸の取水設備横にも建屋があり、こちらも草木が覆い使われている風はありません。
こちらはは取水設備機械室と思われます。
 
天端は市道。
 
左岸の洪水吐導流部。
 
横越流式洪水吐と総貯水容量22万4000立米の貯水池
 
上流から見た洪水吐。
 
規模的には水利の乏しい淡路島では貴重な灌漑用水源だと思われますが、ポンプ室や取水設備と思しき建屋がどちらも廃墟化しているのは気になるところです。
 
1522 大谷ダム(大谷池)(1169)
兵庫県淡路市楠本
楠本川水系楠本川
16.6メートル
100メートル
224千㎥/200千㎥
管理者未確認
1970年


昭和池

2017-11-27 12:08:11 | 兵庫県
2017年11月23日 昭和池
 
昭和池は兵庫県淡路市岩屋の鵜崎川水系鵜崎川上流部にある灌漑目的のアースフィルダムです。
ダム便覧では1944年(昭和19年)に当時の岩屋町の事業によって建設となっています。
池そばに2基の石碑が建ちますが池の由来等についての記述はありません。
管理は受益者組織である昭和池田主が管理を行っています。『田主』というのは当地では管理者という意味のようです。
 
昭和池周辺は兵庫県立淡路島公園として整備され、134ヘクタールの敷地に遊歩道やアトラクション遊具などが整備された広域公園となっています。
天端左岸にある竣工記念碑と不動明王の石碑。
残念ながら池建設に至る経緯や由来等の記述はありません。
 
奇麗に刈り払われた下流面。
 
天端は市道
駐車スペースがないので必ず公園駐車場に車を止めましょう。
 
上流面はコンクリートで護岸されています。
 
池に架かる塩屋橋
日本で唯一現存するポニートラス橋で登録有形文化財です。
 
左岸奥の端は淡路島公園を周回する遊歩道のふれあい橋。
 
右岸の越流式洪水吐。
 
洪水吐導流部。
 
塩屋橋。
 
塩屋橋から見た堤体
霞んでいて見づらいですが奥に海が見えます。
 
取水設備・底樋は確認できませんでした。
 
1474 昭和池(1168)
ため池コード
兵庫県淡路市岩屋
鵜崎川水系鵜崎川
23メートル
70メートル
62千㎥/62千㎥
昭和池田主
1944年