晴走雨楽(せいそううがく) 風の又三郎

晴れている日は山やロードを走り、雨の日は音楽や楽器演奏しています。風の吹くまま、気の向くまま・・・。

ジャパンヴィンテージ・ギター 「ヤマハFG-350(1970年製)赤ラベル」 の紹介 944

2015年07月18日 13時08分15秒 | 音楽・楽器
■本日(2015/07/18<土>)は、先日ギターを磨いた際、ヤマハFG-350を写真撮影し、
「前回の紹介」を再編集したので紹介します。


■ジャパンヴィンテージ・ギター ヤマハFG-350(1970年製)赤ラベル
●ジャパンービンテージ アコースティック雑誌(抜粋)

○ヤマハ フォークギターカタログ (ヤマハのFGに対する熱い想いが綴られている)

世界のヤマハがフォーク専用ギターを創りました
グループをリードするギター 
フォーク楽器の主役の座を占めるギターです
品質も音色もヤマハの名に恥じないもの
まもなく
本場アメリカでも
このギターが拍手を浴びることでしょう
さぁ 弾いてください
あなたの胸に住む
 空を 森を 草原を

●FG-350カタログ
・表板    スプルース
・裏・側板  コーラズローズ
・指板    ローズウッド 
・棹     マホガニー 
・糸巻    単連カバー付き
・弦     ヤマハ ヘビーゲージ
・棹そり修正 アジャストロッド付 


●ヴィンテージ・ギター 丸ごと1冊 YAMAHA FG(抜粋)

○ヤマハ FGシリーズ オールリスト

・品番名       FG350
・発売時期     1969.05
・完了時期     1972.06
・ボディスタイル  ウェスタン
・弦長        表記無
・ヘッドマーク    音叉
・ラベル色      赤
・表板        スプルース
・裏・側板      コーラルローズ
・ネック        マホガニー
・指板&下駒    ローズウッド
・生産拠点     日本
(実測)
・全長       1030mm
・全幅       410mm
・重量(質量)  2.2kg

●ヤマハ FG-350

シリアルナンバー 1194692
製造年月      1970年(S45年)4月(2015年時点、45年経過)
購入店        知人より購入(正確には親に買ってもらう)
購入期日      1972年(S47年)
購入金額      新品 本体 定価35,000円(型番の100倍の値段)
            6弦用フォークギターケース 6,500円?
            定価 41,500円(本体+フォークケース)を
20,000円で購入
(その後、就職しましたが、定価は初任給並みでした。昔は楽器が高かった)

▼ハードケース(ヤマハ純正)


通称ロケット型のフォークギターケース、前のオーナー名前が・・・。
ケースを開けると、黄色のビロードで4点止め金具、ケース右には全開防止のベルトが付いている。
側面には、音叉マークとヤマハのロゴマークが


▼ヘッドストック / ブランドロゴ(ヘッドマーク)

ギターメーカーの特徴であるヘッドとロゴマーク(デキャル/デカ-ル)
V字ヘッド(ヘッドが先広がり、ヤマハの頭文字「Y」をデフォルメしたような)と音叉マーク
ロッドカバーは、三角/ストレート型カバー。音叉マークとYAMAHAロゴが、
※ペグは、オープンギア厚ペグから“TM-30(高級ダイカスト製トルク調整付)”に交換。
ナットも交換。

▼指板 / インレイ

ローズウッド指板
ポジションマークのスモールドット(3mm)は、 5、7、9、12、15フレット

▼表板 / トップ

スプールス(マツ科) ほどよく焼けている
形状は、ウェスタンボディ

▼ロゼット

サウンド・ホールの回りの装飾
白・黒:2本 、白・黒・茶:3本、白・黒:2本 

▼ブリッジ

弦の振動をボディーに伝える
ローズウッド・ブリッジ、サドルはプラスティック製、ブリッジピンは白
当時、ヘビーゲージ弦に対応できるように丈夫な大きなブリッジ(他にもブレーシング構造)
ブリッジピン・ホールの弦ガイド(切れ込み)あり。

ロングサドルで設置角度はマーチンと比較する大きい(サウンドホール側に向かって)
※サドルは交換

▼ピックガード

ギターメーカーの特徴であるピックガード。
ヤマハ独特なティアドロップタイプ型、赤い透明ピックカード(べっ甲模様セルロイド)

▼エンドピン / ボルタレン

黒のストラップとエンドピンは白

▼側板 / サイド

コーラルローズ(マメ科/東南アジア)
※参考にヤイリギターのオーダー木材を紹介
コーラルローズウッド(マメ科/東南アジア)、現在では入手困難なハカランダに代わる
高級サイド/バック材として使用されている。弾力性があり、輪郭が明確な音色が特徴
である。美しい不規則な木目はハカランダと見分けがつきにくい物もある。

▼ヘッド裏 / チュナー

ダイヤモンドヴォルートなし
“TM-30(高級ダイカスト製トルク調整付)”に交換

▼ネック

マホガニー
ネックの握り、U字型でほどよい太さ握りやすい

▼裏板 / バック バックストリップ

コーラルローズ。バックストリップ
※木目が綺麗

▼ネックブロッグ、ラベル色

シリアルナンバー 1194692
※ゴムスタンプで押されている。
赤ラベル 型番と音叉マークロゴ

▼側面内側


▼質量
2,200g


●メンテナンス履歴
1978年(S53)年10月21日
2弦や6弦の音がビリツキ、チューニングが不安定となり、チューニングペグと
サドル・ナットを取り替えを近くに楽器店(千葉県木更津市 松田屋)へ依頼。
費用6,300円。
その時、ギターの製造年月や材質について書類で問合せる。

○その時、ヤマハからの書類を保管しているので参考に紹介します。

日本楽器 和田工場 ギター係 ギター主任“鈴木 房”さん 日付:S53(1978).11.10
修理依頼された FG-350 1194692 について
1) 材質
 表板  スプールス 
 裏板  コーラズローズ化粧板
 側面  同上

2) 製造年月
昭和45年(1970) 4月

糸巻交換は従来の糸巻用の穴とTM-30用の穴の大きさが異なり日程が長くなる

※和田工場は、新たなるギター開発の拠点として、FGのライトグリーン、赤ラベル、
グリーン、ブラック、オレンジ、ベージュを設計・生産し、1982年FGの生産拠点が
台湾の高雄工場に移る。


★肝心な音色(音量・音質)、弦はマーチンのライトゲージを張っています、
べっ甲ピックでコードストロークすると、音量は大きく、よく響きます。ただ
音質はマーチンD28、D18と比較すると今一つ締りがなく、ボアーとした
感じがします(反対にマーチンは、音が引き締まった感じ)。
でも、ヤマハFG-350は長年使用しているので、この音色も慣れて心地よいのかな。
私と青春を過ごしたフォークギターこれからも弾いて行こうと思います。~♪


◆ギターコレクション

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6 コメント

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Unknown (RW)
2015-07-18 17:07:40
お宝物の山ですね!
返信する
Unknown (晴走雨楽 風の又三郎)
2015-07-18 23:12:41
<色:#000000>>RWさん

そうですね、お宝です。
での4本ギターを持っていると、ローテイション
で平等に弾くには時間が掛かります。
さらに、もう1本追加すると、5本となり、ますます
このギターを弾く回数が減ります。~♪

RWさんのお宝は?</色>
返信する
Unknown (akogi305)
2016-03-24 12:56:07
大切にしたいギターですよね。
コーラルローズという材は初めて聞きました。
今は使われてないのかな?もしかして超貴重材だったりして(@_@)
返信する
Unknown (晴走雨楽 風の又三郎)
2016-03-24 22:16:58
<色:#000000>>阿漕さん
コメントありがとうございます。

※コーラルローズをWeb検索すると。

「コーラルローズ」
・マメ科、西アフリカ・ブラジル
ハカランダに続く材として使用されてきたが、
今はこの材も希少である。

サイド・バックの木目はハカランダのようです。
でも最近は聞きませんね~♪</色>
返信する
Unknown (丸に橘)
2017-01-12 06:56:38
まさに、ジャパンヴィンテージ・ギター。
L-15よりも、合板にもかかわらずFG-180を代表とするFGシリーズの方が有名ですね。
やはり、歴史なのでしょうか。
それにしても、やはり「YAMAHA」ですね。
返信する
Unknown (晴走雨楽 風の又三郎)
2017-01-13 07:56:03
>丸に橘さん
やはりヤマハは良いですね。
私はどうも、モーリスやヤイリは
今ひとつ好きになれません。
ヤマハ四天王のL-52が欲しくなりまし
たが、肝心な財源がありません。
(D-76でワイルドカードは使用)
お小遣いを貯金しないと(笑)。
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