時の流れの中に!

少子高齢化の中で高齢者はどう生きて行けば良いのか。

認知症を予防する③ 母と暮らす

2017-08-30 09:39:46 | 認知症
1999年6月父訃報の連絡を受け、千葉と京都に住む妹達と私はそれぞれ四

国の今治に向かった。父の死因は胃がんとのことだった、

病院嫌いの父は入院をせずに自宅療養を選んだらしい。80歳の母との老老

介護は想像を絶するものであったと予想されるが聞けなかった。

父がガンを患っていると、この時に初めて知った親不孝者の長男である。

葬儀の後で母の今後の生活について妹達と話し合った

高齢なので一人暮らしは無理だろうと話す妹たち、苦しい闘病生活を耐え抜い

てきた母なので、まだまだ一人で大丈夫だろう、しばらくはここでのんびり暮ら

せば良いのではと主張する私!話は平行線のまま続き結論はでなかった。

仕事のことが気に掛かる私は結論を出さずに東京に帰った。

2ヶ月後、突然、何の連絡もなしに、妹たちが母を連れて私のところにやって

きた。葬儀の後も遺品整理や、後片付けをしてくれた妹たちは、母の日常の様

子を見て二人で結論をだした。

腰痛で足腰が弱っている母に市営団地の階段の昇り降りはこれから無理にな

る!それにコンロをつけたまま忘れていることもあったと言っている。

これはボケ始めているかも知れない、一人暮らしは絶対無理だという。

母の気持ちは,意思は、と思って母を見たが黙ったまま何も言わない。

反論しようとしたが!市営住宅は解約して今は私たちが順番に面倒をみて

いると言われては反論の余地はなし。そして次は私の番ということらしい。

葬儀の後のことをまったく知らされていないのに、突然母の面倒をみる番だと

言われては長男の面目丸つぶれである。

「お前たちに頼らないこれからは私ひとりが面倒をみる!」と啖呵を切ってしま

った。

そして妹たちとは絶縁状態になり、80歳の母と東京で暮らすことになった。
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