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たけこの部屋

観劇と東方神起が好きです。ワンオペ介護中。

A・NUMBER  221029M

2022-10-31 07:00:00 | 観劇
舞台「A・NUMBER」兵庫公演を観劇。


https://twitter.com/anumber2022/status/1586161368792961024?s=20&t=GYi2cEoewt5-p6jNIaNEpg





大好きな益岡徹さんとシゲ氏の二人芝居。
クローン技術が進んだ近未来を舞台にした、イギリスの劇作家キャリル・チャーチルの戯曲です。

シゲさんは、姿が同じ3人の息子役。
益岡さんは息子のクローン作成を依頼した父親役。



私は誰なのか。

人間の尊厳とは。




私の中では、最初は息子側の苦悩に焦点が当たっていたのですが、
ストーリーの流れとともにその苦悩は徐々に、父側に移行していきました。(息子と対照的な苦悩ではなく)


3人目のマイケルは、苦しんだり悩んだりしておらず、幸せだと言う。
クローン技術では全く同じ複製ができるわけではなく、実は環境の違いで全然違う性格の人物になると。
彼が存在することでストーリー的には救われる一面もあったのですが、
私自身はいきなり大きなボール投げられて一瞬思考停止に陥りました。


そして、物語は突然に終わったのです。
観る側に完全にボールを預けた状態で・・!


あとになって冷静に考えれば、3番目の彼がどこまで本心を言っていたかはわからないのかもしれない。
振り返ってみれば引っかかる言動もあり・・特に最後のセリフ。


そんなこんなで、これはとことん親子の物語ではあるけれど、本質的なことをシンプルに考えれば、
その物語の多くの部分は本来この世に存在しなかったはずであり、人間の身勝手さが作り出した盛大なる幻想とも言えるのではないかとも思いました。
その幻想を現実として生きることの苦しみは、私ならいらないですね。



シゲさんの演じ分け、素晴らしかったと思います。(もしかしてジキハイに出られるんじゃ!?)
2番目に登場したヤバシゲ(いろんな意味でヤバい。辛すぎてヤバい、カッコよすぎてヤバいetc.)は最近のシゲさん的にレアな感じだったので双眼鏡でガン見。
ヤバシゲが激情して「ワー!」ってなったとき、勢いでジャケットのフードが頭にスポッとかぶさったのは、何か天才の見せるワザだったのでしょうか、
それとも笑うところじゃない場面でそういうことになったのはやはり残念王たる所以だったのでしょうか。(いずれにしても裏切らないシゲ)




作:キャリル・チャーチル
翻訳:浦辺千鶴
演出:上村聡史
出演:戸次重幸、益岡徹


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オペラ座の怪人 221006

2022-10-08 07:00:00 | 観劇
いいだいいだ観てきました。






めっちゃ楽しかったです!
もうね、エモーショナル! 
エモエモ座の怪人でした!


キャストはこちら。






飯田ファントムさん、歌が本当に素晴らしくて、そして演技が凄かった!

・最初から全力ファントム
・アクション超強め
鬼エモポージング!
・手から絶対なんか出てる
・学者にして音楽家であり建築家、エスパー、イリュージョニストでもある 



ファントムの心の闇って、観る側がちょっと推し量る部分があったりするじゃないですか、
それを、飯田ファントムは全開放してくれていて、

飯田ファントム:「これこれこうで辛いんや!」「悲しいんや!」「腹立っとるんや!」「わーん!(泣)」
観客:「わかったー! 受け取ったー!」

っていうふうに、とてもわかりやすく伝えてくださるんです。
その伝える技術がスゴイ。本当に素晴らしい俳優さんだなぁと思いました。



弟さんの飯田ラウルさんはちょっとシモ様似で、こちらもお兄様同様アクション強め。
正確に言えば、アクションというより、表情が強め!
お兄様が全身で表現されるところを、弟様はそれらを主にお顔に集約して表現されるイメージでした。


そんな飯田兄弟を初めて拝見したワタクシ。
幕間にテンション爆上がりですよ!

「こんなにもエモい兄弟の対決とか、私たちはラストに一体何を見せられるというの!?」

と、トイレの個室で心臓を押さえました。



今回もうお一人、アクション強めな方がいらっしゃいました。

マダム・ジリーの木村智秋さんです。
台詞回しが若干クセ強めで、語尾に時々セクシー入るのが、個人的にめっちゃツボだったのです。
これまで「マダムジリー=体温低そうな女性」っていうイメージだったのですが、木村ジリーさんの激しい感じがそのイメージを一掃。
このファントム&ラウルにこのマダムジリーあり!っていう感じで、このお三方の組み合わせは神だと思いました。


あと、楽しみにしていた初見の見付アンドレがとてもとても良かったー!
アンドレ登場して数分で思いました、「見付さんは林アンドレ派やな!」
明るくて軽快でチャーミングなアンドレ。
見付アンドレを双眼鏡で見ていると、松永鞭男さんが能天気アンドレに対してムッとした表情で双眼鏡の視界に入り込んでくるの、めっちゃツボでしたw



2幕の兄弟対決はそれはもうエモさ全開で、
飯田ファントムの1秒1秒に涙しましたし、クリスがファントムにキスしたときの飯田ラウルのリアクション(表情)は忘れられませんし、
そんなふうに飯田兄弟のおかげで、今回のオペラ座、総じて「舞台の面白さってコレだ!」というものを存分に見せていただいた、そんな観劇となりました。
ああ、楽しかった!
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ミス・サイゴン 220909

2022-09-11 00:15:41 | 観劇
大阪公演、9/9に無事に幕が開きました・・!




この日をどれだけ待っていたかというと、キム役のキャスト発表があった2019年5月17日から、約3年と4か月待ちました。
2022年のサイゴンの幕が開いたのちも中止になった期間があり、本当にいつ突然中止になるかわからないという不安を抱えつつも、無事この日を迎えることができて、感無量です。



大阪初日のキャスト。
自分的にはなかなか馴染めない横書きのキャストボード(笑)





感想をひとことで言うと、「史上最高のサイゴン」。

全キャスト一丸、渾身の演技・歌唱で「ミス・サイゴン」という物語を伝えてくる。
そのパワーに圧倒され続け、もう序盤から涙があふれっぱなしでした。

これまで、何か舞台を観て感想を語るとき、例えば、誰のどの曲がとても感動したとか泣けたとか、あのシーンが好きとか、そんなことを言ってきたかと思いますが、
今回は、初めて、そういうワンシーンを切り取って何かを語ることができないという感動を体験をしました。

ストーリーを形作っていく1秒1秒に心が動かされる。
ひとつの楽曲にはそれまでのすべてのストーリーが1秒残らず込められている。

すべてがつながっているので、「さぁ歌います、あの名曲を!」というような楽曲とストーリーの段差、切り替え感のようなものはいっさい感じず、
すべての楽曲があまりにも自然に体内に入ってきて心と共鳴し、ただただ涙という副産物を大量に生んで通過していくという流れでした。


充希キムと小野田クリス、とにかく凄かった・・!
いやもうこれちょっと歴代最高の組み合わせじゃないですか?

キムとクリスのデュエットって、よくTV番組などで1曲切り取られて歌うこともあるけど、
なんとなく声量をぶつけあう感じになっちゃったりすると個人的にはちょっとしらけてしまうことも過去にはありまして。
でも、充希・小野田組はとにかく心情と歌があまりにも一体化していて、
こんなに歌が自然なのに、力強くて優しくて、2人の声の重なりが美しすぎるって本当にどういうことなの・・TT

そして、歌いながらあんなにキスしてたんでしたっけ、キムとクリスって!?
あの怒涛のキスの回数は、他のキムとクリスも同じ感じでしょうか!?(気になる)
充希・小野田組だけ?(気になる)



2022年のカンパニーが本当に素晴らしすぎて、すべての登場人物の存在感が凄かったです。
それぞれの心情が痛いほど伝わってきました。
そして最終的に私のこの気持ちのやり場はやはり「戦争」に向けらることになるのでした。


大阪公演、どうか最後まで完走できますように。
この作品が一人でも多くの人の心に響きますように。



エンジニア: 市村正親
キム:    高畑充希  
クリス:  小野田龍之介  
ジョン:   上原理生
エレン:   仙名彩世
トゥイ:   西川大貴
ジジ:    青山郁代 


タムは藤元萬瑠(ふじもとまる)くんでした^^
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オペラ座の怪人 220804

2022-08-06 08:00:00 | 観劇
オペラ座突発してきました!


開演前に舞台の写真を撮影。
3月に観たときは撮影してもいいって知らなかったの(笑)






今回のキャストはこちら。







あまりにも素晴らしかったのであります!
清水大星さんのファントムと海沼千明さんのクリスティーヌが!



これまでの四季のオペラ座になかったものを観たように思います。
それは、完璧な歌声と完璧なルックスと完璧な演技の三つがガッチリ融合した舞台。

個人的には今までの四季のオペラ座に対して「どこかが惜しい」という気持ちがあったことは否めなく、
それは四季のオペラ座だけを観ていたうちは気づかなかったのですが、外国の俳優さんが演じる舞台やガラコンなどを観ているとどうしても思ってしまうことでした。


華。
主役俳優さんたちの華やかさ。
キャラクターとしての絶大なる魅力。。

私個人としましては、四季のオペラ座にそういったものがもう少し欲しかったのです。



それを観れた感動たるや・・(号泣)


清水ファントムの素晴らしい歌声と確かな演技力。
演技の匙加減が絶妙で、過去のファントムがほぼ同じ歌い方、同じ間の取り方をしていたように記憶しているシーンで、
ほんの少し変化をつけられていて、そのほんの少しのことでファントムの苦しさや切なさが100倍伝わってきて、すごく新鮮で感動的でした。
ルックスもシュッとされていてクリスとの身長差などとても絵になり、ああ、欲しかったものはこういうものだったのかもしれない、と、すべてが感動の連続でした。


クリスティーヌ役の海沼千明さんは、どこか明日海りおさん似で、めちゃくちゃ可愛くて美しくて、それだけでも心潤うのに、
あの細い体から出る迫力満点の美声が素晴らしすぎて、私は「Think Of Me」ですでに放心状態になってしまいました。
これまで四季のクリスの歌を聴いて、高い声が安定してキレイに出るか出ないか、という範囲で感想を持つことが多く、高い声が出てもその瞬間はクリスティーヌではなく一人のシンガーになっている姿をお見受けすることもあったかと思います。
しかし、海沼クリスのそれは単なる美しい高い声だけではなく、声の厚みと深い感情が加わって、最高の楽器である歌声に包まれ抱きしめられたまま物語のピークを曲ごとに何度も体験させていただける、そのような歌声でした。どの曲も本当に素晴らしかったです。
海沼さんはいつか日本を代表するミュージカル女優さんになられると思います。



さて、そもそも今回の突発は岸ラウルとの再会のためだったわけですが、14年ぶりの岸ラウルは、どこかじぇねれーしょんずのK寄さん似な感じでした。
で、14年前の「岸ラウル研究会」であぶりだされた課題(笑)が現在どうなっているかにつきましては、

1.不自然なヒゲの位置 → 現在ヒゲはなし(ないんかーい!w)
2.「クリスティーヌ、I Love You~♪」のところが「アイ・ラーフユー♪」もしくは「アイ・ハーフフー♪」 → 今も「アイ・ラーフユー♪」で変わらず。むしろ、歌詞が「アイラ・冬」なのではないかと思うほどはっきりした「冬」。

あれから14年たった今も変わらぬ歌声でこうしてラウルを演じていらっしゃる岸さん、素晴らしいと思いました。



その他の感想。

★メイクが変わった?
3月の時は気づかなかったのですが、イルムートで皆さんのメイクに透明感を感じて、ちょっと絵画的な美しいメイクになったように思いました。気のせいかな?

★日浦アンドレ
初めて拝見した日浦アンドレ、なんだかキュートで可愛いかったです。
「ああ、まっすんのアンドレ見てお勉強されたんだなぁ」というのがとても感じられて、セリフのトーン、歩幅、手の動き、背筋の感じまでよく似ていらっしゃって感慨深かったです。

★戸次重幸がいた
ハンニバルで双眼鏡をのぞいていたら視界に入ってきたんですよ、シゲちゃんが!
なんか上半身裸で手に鞭持って、鞭男やってるんですよ、シゲちゃんが!w
いやもう戸次重幸さんにソックリな人がいてびっくり。なんか演技とか表情の作り方とかもめっちゃよく似てるんですよ。
幕間にお名前を確認しましたら、松永隆志さんとおっしゃる方でした。
オーラがキラッキラですごかったです。私にとっては趙マンゴ以来のキラッキラでした。

松永さんは中国の方で、以前は「劉志」さんというお名前だったそうで、昔のキャスト表を見てみましたら、
2006年に趙マンゴが復活して東京に突発したときのカーバが劉志さんだったし、
2013年のキャッツ30周年を静岡に観に行ったときのタンブルが松永隆志さんでした。
ああ、観ていたのに・・全く記憶にないのつらい・・


ちなみに、ファントム役の清水大星さんは韓国の方で、本名はキム・ボギュさんだそうです。

劇団四季において私の心がピピッ!と反応した人がいた場合、あとで調べると高い確率で中国人か韓国人であるという法則は健在でした・・^^;



コメント (4)
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パンドラの鐘 220705

2022-07-07 07:00:00 | 観劇
大千穐楽観てきました。







成田凌さん × 葵わかなさん  W主演




宣伝ビジュアルが蜷川実花さんで素敵ですね~



かつて、蜷川幸雄氏から依頼されて野田秀樹氏が書いた戯曲『パンドラの鐘』。
蜷川幸雄氏の七回忌を迎える今年2022年に「NINAGAWA MEMORIAL」と題して上演されました。


さて。野田版も蜷川版も熊林版も観たことない私が突然観た杉原版ですが、
すごく良かったです・・!
野田さんの作品が素晴らしいというのがまずあるのは言うまでもなく。

で、やっぱり1999年から観ておくべきだったー!と悔やんでしまうのです。
演出の違いを楽しめたら、たまらなかったんじゃないかなぁ。


この作品、私の場合、とある地点で凍り付き、
そこからラストまで体感5分でした。

凍り付いた瞬間からずーっと胸がぞわぞわする感覚をまといながら、頭の中でいろんなものを繋ぐ作業をし、
たたみかけてくる見せ場でまんまと泣かされ、いつしか洗濯機の中に投げ込まれたように物語の渦に揉まれており、
最後は心地よい疲れとともに、心に穏やかさを取り戻しました。



成田凌さんは初舞台とは思えないほどの存在感だったし、
葵わかなさんもすごく良かったです!



もうこうなると、過去のパンドラの鐘のキャストをモーレツに知りたくなるわけですよ。

そうしたらば!
やっぱりめちゃくちゃ面白い!!


今回白石加代子さんが演じたヒイバア役を、野田版では野田秀樹さんが演じていたー!!

そして、2021年の熊林版は1人2役が多用されていて、
門脇麦さんが ヒメ女とタマキ(ピンカートンの娘)の2役、
金子大地さんが ミズヲとオズの2役、
緒川たまきさんが ピンカートン未亡人とヒイバアの2役 を演じていたー!!

ということは必然的にラストの方の見せ場の演出が全然違うことも目に浮かぶし、俳優さん大変だっただろうなぁとも思うし、
でもこれって、同じ演者で時空を繋いでますよね?っていうワクワク感もあり、ちょっといろいろ面白すぎて熊林版めっちゃ観たかったです。
ちなみに蜷川版は、特にビックリすることはないキャスティングでした(笑)


カテコで成田凌さんと前田敦子さんが並んでいるのを見て、


「逃亡医F」のフジキング(成田凌さん)と烏丸京子(前田敦子さん)やんw


って心の中で爆笑。
成田さんのお髭とか前田さんの髪型とかドラマと同じで、あまりにもそのまんまのお2人だったので・・!

好きなドラマでした(笑)




■作 野田秀樹
■演出 杉原邦生

■出演
ミズヲ 成田 凌 
ヒメ女 葵 わかな
タマキ 前田敦子 
ハンニバル 玉置玲央 
オズ 大鶴佐助
イマイチ 柄本時生
カナクギ教授/狂王 片岡亀蔵
ピンカートン未亡人 南 果歩
ヒイバア 白石加代子  
森田真和 亀島一徳 山口航太 武居 卓
内海正考 王下貴司 久保田 舞 倉本奎哉 米田沙織 涌田 悠
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奇人たちの晩餐会 220625M

2022-06-29 07:00:00 | 観劇




先週末に観てきました。

面白かった!

フランス喜劇を代表する脚本家フランシス・ヴェベールの作品。
フランス発のコメディーなのに日本人が見ても1ミリの違和感も感じなくて、とても楽しめました。


愛之助さんとシゲちゃんの掛け合いが息ぴったりで、大阪人からみれば完全なるボケ(愛之助さん)とツッコミ(シゲ)。
この2人のやりとりだけでもじゅうぶん面白いのですが、
そこに途中から原田優一 さんが加わってから一気に面白さが爆発して客席の笑いが止まらなくなり、
原田くんが笑えば客席も笑い、原田くんが何かすれば客席が笑い、
ついには2幕の幕が上がったときに、そこに原田くんが座っているというそれだけでもうみんな笑っていました(笑)

私が最後に原田くんの舞台を観たのがたぶんレミゼで、そのとき感動して涙した原田マリウスを、
今目の前にいるコメディアンみたいな人が完全に上書きしていったのでしたw


ドタバタコメディーで終わるのかと思いきや、
終盤にジ~ンと来るシーンを通過して、ラストまた笑う流れに。

なんだかフランス版の松竹新喜劇みたいで、
ああ、日本人が観て違和感を感じない理由はソレか・・!と思ったりもしました(*´艸`*)


愛之助さんとシゲちゃんは出ずっぱりで、セリフも膨大なうえに、スピード感とテンポが命なので、毎回とても過酷で大変だったと思います。 
本当にお疲れさまでした^^




作:フランシス・ヴェベール
翻訳:岩切正一郎
演出:山田和也
出演 片岡愛之助  戸次重幸
水夏希  原田優一  野口かおる  坂田聡 大森博史
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奇跡の人 220611M

2022-06-14 00:31:29 | 観劇
6/11マチネを観劇。






私が行ける回がこの回のみだったのでチケットを取ったのですが、
なんとこの回は、充希ちゃんが2009,2014年のヘレン役と、2019,2022年のアニー役を合わせて「奇跡の人」 出演回数100回目となる公演でした!

おめでとうございます・・!

カーテンコールで ヘレン役の平祐奈さんから花束贈呈がありました。
素敵な記念回に立ち会えてとても嬉しかったです。



さてさてさて、舞台は今回も凄かったです!
私が観たものは、もはやストレートプレイというジャンルだったのかどうなのか。
人と人が、魂と魂がぶつかり合い絡み合うそれは格闘技でもあり、と同時に、知恵の輪をほどくような緻密な作業のようでもありました。

充希アニーは、アニー・サリヴァンという人物のその過去の人生を骨の髄まで体に染み込ませ、
その確固たる人物像を、幕が開いてついさっき初めて出会ったばかりの観客ととても自然に分かち合います。

充希アニーの眉、口角や目尻の動き、視線など、それらの繊細な動きでアニーの深い感情がキョーレツに伝わってくる。
セリフを言う前にその感情はすでに発信され、一瞬でアニーの感情を共有できるのです。
そんなわけで、今回はアニーがヘレンのところに行く前までのシーンですでにアニーに泣けてしまって仕方なかったのでした。



平祐奈さんのヘレンも好演でした!
平さんがこの作品で見せてくださった女優魂に脱帽。
充希アニーとのケミが本当に素晴らしかったです。とても素敵な女優さんですね。


あの2幕のアニーとヘレンの延々続く格闘シーンは、台本のト書きが10ページ以上に渡るのだとか。
笑いも織り込みながらアニーの本気とヘレンの本能を可視化できる時間はとても見ごたえがあり、このシーンが終わった後、客席から大きな拍手が沸き起こりました。



そして今回私の心を大いに揺さぶったのが、村川絵梨さんと池田成志さんのケラー夫妻。
私が母の介護をするようになってから初めての「奇跡の人」だったので、以前は客観的にしかこの夫妻を観れていなかったのが、
今回は彼らの心情により深く寄り添うことができたように思います。
「身内の壁」ってありますよね・・誰よりも大切な家族を想うその思いの強さが何かしらの弊害となってしまうこともある、っていうような。でも誰も悪くなくてね。
久しぶりに観た成志さんの舞台がこの作品で、なんか最高でした。



ラストシーンは、私も私の周りの人たちも号泣でした。
隣の席が大柄な男性で、その人が嗚咽で泣いてるから座席に振動がめっちゃ伝わってくるの。
でもわかる。私も涙止まらないから。

そしてその涙は、いつしかこう思わせてくれるのです。
アニー・サリヴァンという奇跡の人は、もしかしたら自分の中にも存在するのかもしれないと。





あ、奇跡の水、買っちゃいました(笑)






作 ウィリアム・ギブソン
翻訳 常田景子
演出 森 新太郎
出演 高畑充希:アニー・サリヴァン
平 祐奈:ヘレン・ケラー
村川絵梨:ケイト・ケラー
井上祐貴:ジェイムズ・ケラー
山野 海:ヴァイニー
森山大輔:アナグノス / 召使い
佐藤 誓:医師 / ハウ博士
増子倭文江:エヴ伯母
池田成志:アーサー・ケラー

倉澤雅美、中野 歩、秋山みり、荒井天吾、石塚月雪
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ファントム(配信)220522

2022-05-25 00:18:38 | 観劇
先週末に、韓国ミュージカル『ファントム』の配信を観ました。






キャストはこちら。







全体を通して、いかなる場面においても、声と声の重なりがとても美しい作品でした。

そして、念願のギュントム、やっと観れました。

いやぁ~ 泣いた!
終盤もうずっと泣いてました。
涙止まらなかったです。

仮面をつけていても心情が細やかに伝わってくるキュヒョンさんの演技にすっかり引き込まれてしまいました。


クリスティーヌ役のイム・ソンヘさんの歌声が素晴らしすぎて、韓国ミュージカルのレベルの高さにひれ伏しましたし、
個人的にはエノクさんの舞台を久しぶりに拝見できて、またそれが完璧なシャンドンさんで感無量でした。


そして何より、ベラドーヴァ役がキム・ジュウォンさんだったーーーーーーーーーTTTTTTT

https://twitter.com/kmusicalpia/status/1524283165707325440?s=20&t=QjbUSBtKsYryywr2YkcAIw



2017年に「コンタクト」で私の心を奪ったジュウォンさん。
彼女のベラドーヴァは美しくて切なくて、私は彼女の表現するものすべてが心から好きだと再確認したのでした。
ぶっちゃけ、この物語がこれほど深く「泣き」を誘因する理由の半分以上は、ベラドーヴァの人生であり、彼女の息子への愛ではないかと思っています。
はぁ・・本当に素晴らしかったTT



キュヒョンさんのエリックは、母性をくすぐるエリックでした。
色白でピュアな可愛い感じも、エリックの人生をより切なくさせました。

森のお友達を紹介する姿がこの上なく可愛くて、
クリスティーヌがエリックの素顔を見て叫んで逃げたあとの「왜ー!!(なぜだー!!)」は、この上なく悲痛でした。

観ていて本当にどうしてエリックがこんなにも悲しい思いをしなければいけないのか、と思うたび、
私の怒りの矛先はいつも最終的にはこの人物に向けられてしまいます。



キャリエールのバカー!TT(右の人=エリックの父)

https://twitter.com/kmusicalpia/status/1524645550079062022?s=20&t=QjbUSBtKsYryywr2YkcAIw




エリックの母親はエリックをとても愛していて、彼の顔を完璧に美しいと思っていた。
そのことをもっと早くにエリックに伝えていれば、彼は孤独から救済されたかもしれないのに・・と思うのですTT



クライマックスは涙が止まりませんでした。

https://twitter.com/kmusicalpia/status/1527944039517278209?s=20&t=QjbUSBtKsYryywr2YkcAIw




KAIファントム崇拝者の私がギュントムに泣いた夜でした。
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「奇蹟 ~miracle one-way ticket 」配信観ました

2022-04-29 17:29:34 | 観劇
配信観ました!

まずは、大阪公演千秋楽が終わったあとに「続編」があるというお知らせがあったので、それを踏まえて改めてストーリーを追ってみますと、

そもそも謎なんて全然解決していないということは、
謎を残して続編で解決する予定になっているのか、それとも実は解決していない謎はどうでもいい部分だったのか、
という考察になりました。

前者の場合は問題ないとして、後者の場合は妄想が盛大に膨らみます。
じゃあこの話の何が核だったのか?


ここからは全く個人的な感想なので 北村 想さんの思いとはかけ離れすぎてむしろ対極にあるかもしれないのですが、
謎が解けた部分が大切な部分だと考えますと、鍵となるのはこのようなところかと。


・聖母マリア像に関する一連の奇跡の現象をバチカンがいったん公認したものの、のちにその記録を抹消。
・竿頭寛斎の怒り → バチカン転覆の計画


バチカンのキーワードは「権力」。
世界のカトリック系教会がマリア信仰に傾いてきて揺れるバチカンは、このままでは男性の権力構造は聖母マリアによって一掃されると危惧。
そして奇蹟認定委員の数を増やし、奇蹟の申請を片っ端からゴミ箱に放り込む。


一方、竿頭寛斎・内藤ユウラン・マリモ組のキーワードは「断片化・分断」。
バチカン含む世界のカトリックのあちこちで始まる断片化から、
保守派vs聖母マリア派という大きな分断を経て、システム異常に至ることにつけこむ目論見。


実はここを頭の中で整理してみたら、「え、今の世の中じゃん?」っていうショーゲキがすごかったのです。

しかも、今の世の中はどっちも権力側がやってるのが怖い。
あったことをなかったことに平気でしたり、書類は都合のいいように改ざんし放題、
コロナ騒動での断片化誘導もひどかったし、ロシアとウクライナのことだってそう。
そしてそこには必ず犠牲者の存在があるのです。


人々を分断することは実に簡単なことなので、メディアが一方的な報道ばかりするときには、
今世の中で起きていることには筋書きがあるのではないかと疑ってみることも大切かもしれませんね。


ちょっと話がそれてしまいました。


配信を見て、私の中で新たに強くなった謎は、「竿頭寛斎がログハウスに住んでいなかった」 ということ。
ここすごく引っかかるー。
ずいぶん前に亡くなられているのかなぁ。
だとしたら・・

まぁこの作品のいいところは、謎が気になって仕方なくなったらそのモヤモヤを歌で洗い流してくれるところでしょうか(笑)
続編楽しみです!
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奇蹟 miracle one-way ticket 220416M

2022-04-16 23:58:15 | 観劇
シス・カンパニー公演『奇蹟 miracle one-way ticket』を観てきました。







少し難解なお話で、果たして謎解きができるのかどうか?的なことだけ事前情報を得ていたので、

「何か謎を解かなければいけないんだ!」

と思いながら観ていたのですが、
何といいますか、自分で問題を考えて自分で答えをを探すテストを受けてるんだけど、気づいたらテスト受けてること忘れてました、っていう感じになっておりました(笑)


途中で宗教や科学などに関する言葉がいくつか出てきて、劇中で簡単な解説もあったりはしたんですけど、
それらのさらなる予備知識があれば、それは少なからず謎解きの材料になった可能性もあるのでは、と思いました。

でも、自力で謎解きできなくとも、お話がクライマックスにさしかかって、芳雄ホームズが謎解きの答えらしきものを次から次へと語りだしたとき「なるほど!」と楽しめたので、むしろこのお話は、観客は謎解きする労力から解放されて普通に観たほうが面白かったりするのかもしれないな、と。 


本日、この作品の配信が4/23~29にあることが発表されて、配信期間中何度でも見れることがわかったので、
次に観るときはいろいろメモを取りながら観ようかと思っています。


観るポイントとしては、

記憶を失くした探偵は、この”迷いの森“から何の依頼で呼び出されたのか、依頼者は誰なのか。

を柱に、とりあえず下記の言葉をおさらいしておこうかなと。

プラズマ
バチカン
カトリック教会
カトリック (概念)
ルルドの奇跡(ルルドの聖母)
マリア信仰(マリア崇拝)


あとは、一度観て答えを知った部分を検証することを楽しむ。

最終的に、わからないことがわかり得ないことなのかどうかというところまでたどり着きたいです^^



松井るみさんの美術、良かったですねぇ。
迷いの森のあの不思議な感じ、ゾクゾクしました。
手動で移動するセット、本をめくる感じの場面転換、見えるセリフ、劇画調の擬音など、楽しい刺激でした。



あと、登場人物の名前がいろいろ面白かったですね。
私のイチオシネームは、竿頭寛斎(かんとう・かんさい)です(笑)
椋鳥之介(むく・とりのすけ)も嫌いじゃないわw


で、芳雄ホームズの名前の 「法水連太郎(のりみずれんたろう)」ですが、
法水 → ホウミズ → ホウムズ → ホームズ ってワケではないですよね?w




ストレートプレイでしたが芳雄さんの歌が3曲もあって、どれもとても良かったです。
実は近くの席の人が舞台始まってすぐに寝てしまい・・1時間50分ほぼずっと寝ていたのですが、呼吸のたびに「ピー」とか「グー」とか小さく声が漏れるのが耳について、
なかなか舞台に集中しにくかったのです。
唯一、芳雄さんの歌の時だけはその「ピー」とか「グー」が歌声でかき消されてありがたかった・・TT

その集中できなかった分を取り戻すためにも、配信楽しみです・・! (配信の詳細は こちら



作:北村 想
演出:寺十 吾
出演:井上芳雄、鈴木浩介、井上小百合、岩男海史、瀧内公美、大谷亮介
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オペラ座の怪人 220317

2022-03-19 08:30:55 | 観劇
11年ぶりに四季の「オペラ座の怪人」を観てきました。






キャストはこちら。





久しぶりすぎてめっちゃ楽しかったです!!

冒頭オークションシーン終わりのドラマチックな音楽からの、シャンデリアが上がっていきつつハンニバルの背景が下りてくるあの数分の胸の高鳴り、
「コレコレーーーッ!」って感じでしたw



さてさて、感想を簡単に。


★私の知らない高井治(1枠)がそこに
ハンニバル始まって、油断していた私を待っていたのはショーゲキの「高井治劇場」!!
高井さん可愛すぎ&面白すぎで、毎秒何らかの小芝居をされており、口の動きや手の動き、足の動き、すべて可愛かったのです。
え、私、今までこんな可愛い人のファントム観てたんですね? 
イルムートでも動き面白くて声出して笑いそうになりましたし、バッサりーノなんてあの衣装着て立ってるだけで可愛いって何なんですかね、一体!^^



★スペクタクル4Dファントムと斬新クリスティーヌ
岩城ファントムと山本クリスの組み合わせ、熱量ものすごかったです。
もうね、岩城ファントムからクリスティーヌに向けて人物相関図でいうところの「好き」のふっとい矢印が出てるのがはっきり見えました。
で、山本クリスも、これはおそらく演出がいろいろ変わったのだと思われますが、私が過去に観てきた歴代クリスが見せたことのない感情や表情、動きなどを見せていただいて、斬新さ満載感ありました。
ファントム&クリス、迫力も愛も大胆さも3割増しの世代交代を実感しました。大満足!!



★その他
・セリフも細かくいろいろ変わってて、全体的にわかりやすくなっていた印象。事あるごとにギャグとして使っていた「あなた、ラウルなのね?」がもう使えなくなったw
・ピアンジは誰がやっても見た目が半場さんに見えてしまう半場俊一郎世代。
・サトケイ指揮者のヅラと笑顔の組み合わせサイコー♪(ぶっちゃけ尾高忠明さんだと思ってます)
・支配人ズ、オフィスで2人同じ振付?みたいな動きしてたの可愛かった^^
・加藤ラウルがビリーの加藤航世くんにそっくりだと思いました。親戚じゃないですよね???
・プリマドンナでカルロッタに用意された椅子にフィルマンが座るの前からでしたっけ???
・田辺ブケーはめっちゃ役者なブケー。「田辺ブケー物語」を1時間半休憩なしで上演してほしい。
・高井さん1枠がピアンジにブチ切れて譜面をたたきつけるシーン楽しみにしていたが、優しく教えてあげるシーンに変更になっていた。(優しい)
・某シーンのファントムの声が「To The First 」のSKY-HIさんのあの声と一致。



久しぶりのオペラ座、ホント楽しかった。
次はまた夏頃にでも^^


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ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ 220217

2022-02-18 08:00:00 | 観劇
観てきました!





感想をひとことで言うなら、

丸山隆平さん、リスペクト!!


日本でこんなにすべてがしっくりくるヘドウィグが存在するなんて!




【丸山隆平さんのヘドウィグ、特に凄いところ】


★完璧なビジュアル
もうね、オープニング、客席に背を向けて立つヘドウィグがこっち振り向いてお顔がバーン!って目に飛び込んできた瞬間、
「うぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーー!!」でしたよ。(私の心が)
こんなにもビジュアル完璧なジャパニーズヘドウィグが存在するなんて!
メイクがすごくお似合いで、とにかく美しい。
あのほっそい眉毛を完全に味方につけられる人ってなかなかいないですよねぇ。



★視線の置き方が神
今回2階席だったのでずっと双眼鏡でガン見していたのですが、とにかく丸山さんの視線の置き方にものすごく惹きつけられました。
歌うときも話をしているときも、次から次へと秒刻みで繊細かつパーフェクトな角度で視線が置かれていくのです。
感情を表現するのに絶妙すぎるその角度と、アイメイクに包まれた目を大きく見開いたり伏し目がちにしたりする絶妙のタイミングが相まって、私は丸山さんのヘドウィグの魅力にどんどんはまっていきました。
そしてこの視線を含めた目の演技によって、あのほっそい眉がこんなにもいろんな感情を伝えてくれることを知ることができたのも感動でした。



★ウィッグが全部似合う
どのウィッグももれなくお似合いでびっくり。
私のいちばんのお気に入りは、ちょっと小さめのウエディングケーキっぽいウィッグ。めっちゃ可愛かった。



★とにかくライブが楽しすぎてだな!
丸山さんが実生活でも音楽をされている方だからか、とにかくライブが楽しすぎました。
私自身この作品でこんなにも1曲1曲を楽しんだ体験って、過去になかったように思います。
1曲1曲がすごく短く感じて、終わるのが寂しいこの感覚。 これぞ本当のライブで感じる感覚だなぁと。
私はきっとヘドウィグのライブを本当に観たのだと思う。



★ベース弾いてはりますやん!!
びっくりー! Wicked Little Townでリアルにベース弾いていらっしゃった。
楽器を演奏するヘドウィグかっこよすぎません?(しかも裸にストラップ)
丸山さんとベース。演出的なことだけじゃなく、この作品と絡めて意味を持つのかもって思ったりもしました。


総じて本当に素晴らしいヘドウィグでしたので、次回以降も丸山さんでお願いしたいほどです。
2022年だけというのはもったいなさすぎる・・

そしてそのうちまた日本でもアンコールでAngry Inchを歌ってほしいです。
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『オリバー!』211211M

2021-12-12 23:52:11 | 観劇
「オリバー!」観てきました!






キャストはこちら。







最初から最後までこんなに集中して熱量キープしたまま観た作品、久しぶりかも!
子どもたちの演技や歌やいろんなスキルがハンパなくて感動しましたし、みんなキラキラしてて眩しかった。


もうオープニングからカイルくん(中村海琉くん)に釘付けですよ。
どこにいるかすぐわかったというより、オーラが目に飛び込んでくるからわかってしまうのです!
子どもたちみんなで歌っている時、カイルくんの口の動きを見ながらビリーの頃のあの歌声をイメージしてしまうんだけど、
ソロで歌うところやセリフなんかで、そうだった、声変わりしてたんだって月日の流れを嬉しく感じるのでした。
ダンスもバッキバキで、ますますそのオールマイティーさに磨きがかかっていました。


そして調ドジャー(川口 調くん)のオーラも凄まじく、Mr.エンターテイナーと呼ばずにはいられない。
だってね、バトンーーーーーーーーー!! めっちゃカッコいいバトンが演出に入ってた! 
これは調くんだけの演出なのかな? 他のドジャーもバトンするの???
調くんのバトンを生で拝見できる日が来るなんて。神様ありがとう。


懐かしい子たちに久しぶりに会えて嬉しいのと彼らの成長が嬉しいのとで、いろんなシーンでいちいちテンション爆上がり(笑)
特に、カイルくんとジアンくん(河井慈杏くん)が2人でアクロバティックな見せ場を披露するシーンがあったんだけど、ここすごく良かった!
カイルがジアンをお姫様抱っこしてたのもこのシーンだったかな? 何もかも息が合ってて流石ビリマイコンビ!(*´艸`*) 


オリバー役はエバンズ隼仁くん。
繊細な演技と、とても美しい澄んだ歌声に魅了されました。
調ドジャーとカイルチャーリーと隼仁オリバーの3人の見せ場もありましたねぇ^^

市村正親さんの息子さんの市村優汰くんも個性的で存在感あって良かったです。


大人キャストの皆さんもすごく良かった。
子供がたくさん出演するミュージカルだけど、ストーリーを動かしていく大人キャストの皆さんにも大いに心動かされました。
めぐさんのナンシー、泣けたなぁTT (あのシーンはちょっと「ジキハイ?」って思った・・)

好きな大人キャストベスト3は、
・市村さんのフェイギン
・めぐさんのナンシー
・北村岳子さんのミセス・サワベリー

北村岳子さんのミセス・サワベリー、ちょっとデビ夫人みあって凄く好き^^


この作品、楽曲すごくいいなぁと思いました。
願わくばもう1回観たかったな。
あ、でもこの回で壮麻さんと北村さんのサワベリー夫妻の組み合わせが最後だったらしく、
終演後の抽選会のとき、北村さんが「ラスト壮麻」って言ってたからギリギリこのペアで観れてラッキーでした。


残りの公演もあと3回。
カンパニーの皆さん、どうか最後まで無事に駆け抜けてください・・!
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狐晴明九尾狩 211109

2021-11-10 15:49:21 | 観劇
観てきました!







面白かった!
向井理vs中村倫也の対決!!


  



想像していたよりずっとカッコ良くて、ド派手で、頭脳戦でした!


「中村倫也が安倍晴明を演じたら」という発想から誕生したという本企画、なるほどなるほど、中村さんの多面的な魅力を全部盛り込んだら一人の人物なのにこんなにもメリハリのある魅力キャラが誕生して、それがストーリーをこんなにも豊かにしてくれるものなのかと。
舞台上に晴明がいるときもいないときも、常に中村さんの晴明の存在が舞台の真ん中にどっしりと在るような、そんな作品の体幹を感じたのでした。


晴明と対峙する向井理さんの賀茂利風(かものとしかぜ)がまた手ごわくて、2人の頭脳戦がとても面白かった。
向井さんにはド派手な演出もあって、それがまさに正統な歌舞伎、いや、これぞ王道にして正統な「いのうえ歌舞伎」!で、めっちゃ楽しかったです。
あの演出に負けてない向井さん、凄い。
ワンシーン、おそらく観客の9割が「これは宝塚では・・!」と思ったであろうシーンにかなりテンション上がりましたw(階段の上で大きな白いもふもふの九尾を羽根のようにしょってる向井さん^^)


吉岡里帆さんは新感線初参加とは思えないほどの活躍っぷり!
可愛くて、何度もお顔をアップで見ましたわ~^^
笑いを取るところはちゃんととるし、セリフの言い回し、動き、表情、何もかも魅力的で、大好きになりました。



そしてそして、私の愛すべき「あやかし」の皆さん!(笑)
もうどうして皆さんこんなキュートなキャラなのでしょうw

見る前からその姿を想像し、期待に胸が膨らんでいたインディさんの「貧乏蟹」は私の期待の斜め上をいく魅力キャラで、インディさん出てるときは常に双眼鏡でガン見。
手を上げると体の側面についてる蟹足が動く仕組みになっていたのも可愛かったし、なんといっても「まゆげ」が可愛すぎました。
頭の中央のハゲてる部分にカニ缶の中身を缶からきれいに出したような形のものがあって、中村晴明にそこをヨシヨシと撫でられてた図が忘れられません。

村木よし子師匠演じる「藻葛前(もくずのまえ)」、逆木さんの「油ましまし」、磯野さんの「ひだる亀」も大好きw
ちなみに昨日(11/9)発売の「えんぶ」(2021年12月号)。連載中の「インディ高橋のPatchy小道具研究所」では、油ましましさんの作り方が書かれてあるそうなので、今から本屋さん行ってきます。
劇団41周年秋の「いのうえ歌舞伎」、最高でございました!


キャストはこちら


★劇団への要望
インディさんのこれまでのキャラのグッズを作ってほしいです。
キーホルダー、アクリルスタンド、フィギュア、図鑑(笑)、なんでもいいです。
絶対に買いますので、前向きに検討願います^^
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首切り王子と愚かな女 210710M

2021-07-14 17:21:54 | 観劇

大阪公演観てきました。





面白かった~^^

タイトルがタイトルなだけに、視覚的に何か「タージマハルの衛兵」系のエグい描写があったらどうしようって思っていたのですが、
そこは全然大丈夫な大人のダークファンタジーでした。


メディアでは、久しぶりの王子役が首切り王子!(トル王子)ってネタにしてた芳雄さんですが、
いやいや、私は今までの王子役の中でいちばん好きかもですわ。(それはそれでいかがなものか)

観ている側の感情をこんなにもクルクル変化させてくれる王子役はなかなかないぞ。
ほぼ「母目線」で見てしまったため、自分の中に懺悔やら後悔やら愛しさやら、いろんな気持ちが芽生えてしまうというおかしなことに。
ラストは本当に切なかったですTT
2幕冒頭にちょこっと登場するナル王子役も、別人格の演じ分けがとても良かったです。


舞台セットも楽しかったですよねぇ。
いたってシンプルで、箱を積み重ねたようなものがあちこちにあって。
それがグルグル動きまわって、その上をSASUKEみたいにぴょんぴょん飛び移っていく伊藤沙莉ちゃんの姿が目に焼き付いています。

伊藤沙莉ちゃんは「いつまでも白い羽根」くらいから意識しだした気になる女優さんのひとり。
今まで映像の世界でしか拝見したことなかったけど、舞台の沙莉ちゃん、あまりにも存在感あって圧倒されました。ファンになった!


脇をしっかり固める高橋 努さん、入山法子さん、太田緑ロランスさん、石田佳央さん、和田琢磨さんもすごく良かったです。
入山法子さんの役のキャラが、私が彼女に抱いていたイメージとかなりギャップがあり、萌えました(笑) 



人の命、生きること、死ぬことについて、何度も形を変えて胸を刺してくる、そんな作品だったと個人的に思います。

そして蓬莱さんの作品で芳雄さんご出演ということで、前例もあることだし、この作品がまたいつか韓国でも上演されたら楽しいだろうなぁと思いました^^




【作・演出】蓬莱竜太

【出演】
井上芳雄 伊藤沙莉/
高橋 努 入山法子 太田緑ロランス 石田佳央 和田琢磨
小磯聡一朗 柴田美波 林 大貴 BOW 益田恭平 吉田萌美
/若村麻由美
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