ああ、ついに禁断の宝塚の世界に足を踏み入れてしまいました・・・!
ファントムといえば、ロイド=ウェバー版しか知らない私。
音楽もストーリーも、すっかりそちらで脳内にインプットされています。
開演前にひーちゃまに「全然違うからね♪」と言われていたので、「全く別の物語として楽しもう」と思って観ました。
すると、なんと新鮮なこと!
まずいちばん感動したのがストーリー。
ヅカ版「ファントム」は物語の筋がきちんと通っていていてわかりやすく、ストーリーが感情豊かで心の動きやつながりがちゃんと目に見えて感動!
そしてなんといってもファントムがとても優しいんです
だってね、クリスティーヌを森にピクニック(?)に連れて行くんですよ!?
ファントムが持っているバスケットの中には、飲み物やサンドイッチらしき食べ物も入っているんですよ!?
こんな人間味あふれる優しいファントムに私は感動しました。
ロイロイ版のファントムは愛するクリスティーヌに対して正しい「愛し方」ができない。それは、ロイロイ版のファントムは、出生のあたりのことは謎ですが、私が思うにこれまで誰からも愛されてこなかったんだと思うんです。だから愛し方を知らない。
一方ヅカ版のファントムは、母親にとても愛されました。そしてこの舞台の本当に重要な役どころで登場する父親からも、もちろん愛されています。だからクリスティーヌに優しくできるし、ちゃんと愛せるのではないかと。
春野さんのファントムからは、クリスティーヌへの歪んだ愛は感じませんでした。だから観ていてとても救われました。もう、ファントムに思いっきり感情移入ですよ!
ファントムが自分で仮面を取る場面も感動。
そして、ファントムと父親とのシーン、ファントムが息を引き取りクリスが嘆き悲しむシーン、クリスがファントムの顔のちょうど傷のあたりにキスをするシーンetc、もう涙がポロポロこぼれてしまいました。
春野寿美礼さんは歌もとても素晴らしく、本当に魅力的な方ですね。
そうそう、ファントムの仮面にいろんなバージョンがあって素敵でした。白、ラメ入り、黒など。私は紺色?のラメ入りのがいちばん好きかな~。
他にも、瀬戸かずやさんが素敵でした♪
花組さんの舞台、また観てみたいです