昨年の今日の夕方、
今思い出してもゾ～～～とします。
夫が、脳梗塞を発症しました。
私の知る限りでは
そういう時は倒れる？と思っていたので、
訳のわからない呪文の様な？
言葉を言いながら歩きまわり
何を言ってもトンチンカンな答えが返って来る
一体、どうしてしまったのか？
寝不足で夢でも見ているのか？
夢遊病？
歩けるんだから、病院へ連れて行けばいいのか？
でも
何処へ？
救急車を呼ぶのにも躊躇してしまった・・・
この間にも、夫の脳の酸欠は広がっていたのか、
そんな事、経験ないし、
どうしていいのか、、、
救急車が来ても病院が決まらない
夫と隊員のやり取り
少しは自分の事が分かるようだ。
名前・住所
でもこれは習慣で答えていたようだった。
病院に付くまでに１時間半は過ぎたか、
検査が始まり、また１時間、、、
MRIの画像を見せられて
でた結果が、
「脳梗塞です。
白くなってしまった所はもう戻りません。
今から薬を投与しますが、、、
もう、コミュニケーションは取れないと思って下さい。」
最初に先生から言われた言葉でした。
それって、もう、何もわからなくなってしまったって事？
それって・・・
子供たちに、
「お父さん、何も分からなくなっちゃった。
もう、ミカと喧嘩する事もないよ。」
と連絡すると、
娘は取り乱し、逆上して大泣き。
それから、長い夜、、、
子供と孫と、
夫の友人が心配して何人も来てくれた。
怖くて会えないっていう人もいた。
見た目は変わらず人格が変わるって、
とっても怖いです。
私は、それでも、仕事がある。
今と同じ時期、販売をしなくては！
穴を空ける訳にはいかない。
急遽売り子さんを頼み、準備をし、
久し振りに徹夜をして甘露煮を作った。
これが自営業の厳しさでした。
一人ぼっちの工場での仕事は孤独で、
これからどうしたらいいんだらう・・・
私一人じゃ、仕事は無理かな・・・
介護もしなくっちゃならないし・・・
両親と夫の介護か！
私の人生、、、終わったな。。。
しかし、二日目から・・・
夫の頭の中も大忙し、
どうしてもやらなくてはならない仕事ばかり、、、
必至で私たちに説明をしようとしました。
言葉が分からないから、表現が出来ないから、
紙に書いて、、、
いつまで
何時に、ここへ鮒を入れなくてはならない。
誰誰さんに電話して頼んでくれ！
ここへ行ってくれ！
ゆっくり寝ている所ではありませんでした。
他の事は分からなくても、
仕事の事は、全て分かっていました。
そして、発病して１か月で運転はしなかったけど
四国までトラックで同乗して行ってしまいました。
仕事への執念でした。
どうも、後遺症は、
言葉の理解と表現の仕方が逆になる。
と、もの忘れ・・・。
でも、脳って不思議！
どんどん刺激を与えれば、違う回路が出来るんです。
忙しかったお蔭で回復が早かったようです。
あれから１年、
今朝は息子と四国から帰って来て、
また、放流に出かけました。
全く今日の日の事は忘れていました。
平和です。
でも良かった！
何よりも、
私は走れる様になった。
環境も、走力も、戻って来た！
昨日の１０００×３本
途中雨が降って来て辛かったけど、
練習の苦しさより、
走れない事の方がずっと苦しいです。
走れる事に感謝して、
仕事に練習に、
今日も頑張ろう！！！
