悠久の時を経て

「美しく大きく丈夫なオオクワガタ」このテーマを担う血統作出目指した飼育記録をメインに、気儘な話題を書いていきます。

2021年ブリード3本目への交換報告

2022年01月17日 22時52分00秒 | 2021年度・オオクワガタ飼育


年度末に向けて既に相当量の現場案件が控えており、横浜営業所として最大のピークを迎えます。KLB関連も早めに対応しておかねば後手に回る危険な予感がしています。

そのひとつでもある本日は箱根ホテルの改修工事。合間で箱根探索をしましたが森からたぬきが顔をしました。今日は私も職人と一緒に宿泊の予定。
年度末に向けしっかりと働いて貰わねばいけませんからね。本日は美味しい食事とお酒と温泉の3セットで日頃の疲れを癒して貰いました。












そういえば、昨日いつものルーティンとしてラジオを聴きながら近所を徘徊をしていましたが、とあるパーソナリティーの話題にとても共感しました。

なんでも正月休みで家族旅行の提案が却下となり、スーパー銭湯に単独で通っていたそうですが、その夜中学生の長女と2人で街を散歩したそうです。親子2人が同じものを観ながら、色々な話をしながら夜の街を歩いた。そんな他愛のないことがなんとも贅沢で感慨深いものであったと。
ある意味でここが人生の頂点かも?そんな風にも感じたんだそうです。もういつ死んでもいいや的な。娘を持つ親として凄く良く分かるなぁと。




ツイッターの方でも取り上げましたが、年末年始のリフレッシュ期間を経て、成人式の休で予定通り3本目交換を完了させました。
2019年度羽化を親に据えた2021年度ですが、幼虫成長推移とアベレージは親の代に近い数値でしたね。2019年度は大阪、昨年はこちら市川ブリードルームでしたが、今期は温度安定の改善を目的として温室を2台増強。もう少し大きな幼虫が見られるかと思いましたが、それには考えられる要因が幾つかあります。

2021年♂2頭の種親がどちらも34g台と軽い体重から羽化した還元率タイプ

・投入が早いボトルに暴れが発生、交換時期が遅かった

・換気を優先し温室管理ながら温度ブレが生じた

・換気を優先したため例年より湿度が低かった


温度安定に重きを置くのか?それとも空気の入れ替え、酸素供給量を優先するのか?す〜やんさんブログにありましたが、4〜5年前に企画したBE-KUWA3大産地プロジェクト。一部屋を借りて600頭を飼育していましたが、遠方のため頻繁に訪問することが出来ず、おそらくは換気不足による菌糸劣化が顕著に見られました。
そこで次年度から2週間に一度交代で訪問し管理していましたが、次は冬場の管理湿度対策。
当初水道の蛇口から少しずつ水を溜めて加湿器に送り込むといった自動化対策を講じましたが、容量不足で湿度は30%以下になることも。
そのため部屋に12リットル分の水容器を準備。
訪問時に水を補給といった対策をして凌ぎました。

このあたりはマンション、戸建、ワインセラー、等飼育環境でかなり差が生じます。
また過去の失敗経験から、特にたBE-KUWA3大産地プロジェクトの換気不足による菌の劣化、そして何よりも異常な程の幼虫★率。あれ以来ウチでは酸素濃度をかなり意識し配慮しています。
所謂健康的幼虫。これは個々の環境を把握し幼虫推移、羽化サイズ、完品羽化率などから特を掴む必要があります。

なので多少暴れが発生したとはいえ、餌を喰えた幼虫の艶、触れた感じから、それ程不安な材料はありません。特大を目指しているとはいえ、やはり完品羽化率も年々改善していきたい。一発狙いのブリードスタイルではありませんからね。特に美形個体の作出を目指している今期は余計にそう考えています。既に今後のセミ化対策に注力しています。

それでは交換した中でも割と成績の良かったライン、注目しているラインを紹介します。







5番ですが、幼虫も問題なく採取し、孵化率も100%と健康的なライン。2本目暴れ、小さな居食いなども出てしまいアべレージは低いものの、♀サイズが割と大きいので羽化するまで結果は分からないと期待しています。








6番は爆発力を期待しています。
サイズ以上に大きさを感じる♀種親の爆発力要因はその同腹成績。88B3頭,2頭は落ち89Bが最大。

不全も多いが破壊力十分の血に対し、還元率型の1508が順応できるか?また19年15番は3本目暴れゼロ。"羽化力"を試す面白さを感じるライン。












21年♂種親19-KU-1508の中では幼虫体重avg.は7番がトップ。とはいえ特大幼虫はおらず35〜37g台に集中。
これは♂親の還元率、♀同腹成績かavg.型と想定済み。特に美形個体をイメージした系統なので、完品羽化を考えるならば楽しみなラインに。羽化まで大事にいきいですね。

















19-KU-609を種親にしたラインは幼虫体重が乗るか?でしたが、avg.は21年10番が最も良いです。♀親の19年12番は♀に偏りポテンシャルは未知数でしたが、3頭の♂幼虫で40gが2頭出た♀系の血を受け継いでくれたようです。











11番=21年ブリードKLBライン。♂♀共に還元率型なので体重は乗らずavg.32.7gと小ぶり。主水さんも還元率同士は過去苦戦されていますがポテンシャル十分な♀の血と19年6番♂の形状から軽い体重で大型化する久留米系統構築を期待。
早期は薄さ顎長は受け継いでいますが、果たしてその結果は狙い通り、思惑通りにいくのでしょうか?












最後は12番、こちらは♀の形状がなんとも良い意味で久留米らしからぬお尻がVの字で細身な個体。さして体重は乗らなくとも、その形状面の見立てから大きさを期待するラインです。










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