悠久の時を経て

「美しく大きく丈夫なオオクワガタ」このテーマを担う血統作出目指した飼育記録をメインに、気儘な話題を書いていきます。

100万PVカウントダウン・振り返り2015年度ブリード

2017年03月30日 00時00分00秒 | オオクワガタ関連の話題

 

 

 




大型血統挑戦5年目の2015年ブリード。


この年の大きなトピックス
・久留米偽装事件
・予定飼育数半減
・NIGHT FOREST2015・カブトムシゆかり
   ちゃんゲスト出演




ポジティブな性格故、まったく悲観的に考え
てはいませんでしたが、数年単位のサイクル
で振り返ってみると・・・ふむふむ。
確かに良い事もあったが、それと同時に悪い
出来事も多く、否オオクあった年でしたね。

2012年『転機の年』から上昇を続けてきた
運気も、ゆっくりと下り坂へ向かっている。
そう思わざるを得ない年になりました。






2013年ブリードでは85ミリが3頭羽化して
おり、その種親を軸に自己ブリード中心の
布陣で臨んだのが2015年です。

しかし予定していた300頭ブリードも、
偽装事件のため予定していた種親を外した
影響もあって飼育予定数は半数以下に・・・
最初に躓いてしまったことが最後まで尾を
引くことになりました。
これも自己責任ゆえ仕方がありません。



悪いことは重なるもの。
飼育数もさる事ながら、毎年使用している
菌糸の状態も、この年は近年になく品質が
悪く2ヶ月を待たず腐敗するものや、鮮度
は良いが幼虫がまったく喰わぬもの。
種菌を変更された今期、全く問題ありませ
んが、この時期に限っては発生しています。
所謂ハズレロット。
2本目ボトルがそのようで、クマモンさん
には当時惨敗宣言をした記憶があります。



そこで一か八かの勝負。
3本目に喰わす目的で、添加量(高カロリー)
仕立てのレシピに変更。弱い餌から強い餌
へ。しかしそう上手くはいきませんね。
羽化不全も多く、大半が小さな蛹室ばかり。

不全の中に超特大も数頭出てはいますが、
羽化実績として完品羽化個体最大サイズ
は84ミリといった結果に終わりました。

 



 



 



15-KU-1012
7月11日:G+T.800へ
10月31日:29.7g→G+T.1400へ
1月30日:37.8g→GT866+GT555.1400へ
7月下旬: 羽化 84mm


種親は自己ブリード2013年5番85ミリに
GONGONさん2013年12番52.3ミリを
掛け合わせています。

羽化個体1012番には2017年の種親として
次の世代で頑張って貰うことにします。

 

 

 

有事の際の危機管理
色々やっていれば、時には大きな問題に
直面し、その継続が困難に陥ることも。

本業がそうですね。
危機の時にこそ、スピードをなによりも優先
し、周りに振り回されず、進むべき方向性を
導き出し対処しする。事後の対応が重要です。

そして苦労や危機を乗り越えた者どうしが、
これまで以上の深い絆を繋ぐというもの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





苦い経験もありましたが、その分この年は
楽しい出来事も。


 


NIGHT FOREST オオク輪IN品川2015
広げようオオクワの輪!

第2回のNIGHT FOREST スペシャルゲスト
にはあの昆虫アイドル・カブトムシゆかり
ちゃんが来場することに!


北は東北宮城県から南は九州宮崎県。
初心者からギネスブリーダーまで、
合計55名のブリーダーが品川に集結。
ホテル会場スタッフもその熱気には驚いて
いたくらい、大いに盛り上がりました。



ぽわり。

 

 

 

 

 

 

 

いえ、まだぽわりません。

我が家2015年ブリードは残念ながら不本意
な結果に終わりましたが、全体を見渡せば
90ミリに到達したオオクワ飼育レコードの
更新もあったターニングポイントの年度に。


表年となる久留米大型血統においても
2015年度はそのステージが確実に1ランク
上がった。そんな年だったように思います。

 

次世代頂点を目指す上で、他の大型血統
と比較しても遜色ない素晴らしい羽化個体
が久留米産地からも出てきましたからね。

中でも88ミリブリーダーDorcus黒王さん
庚午虫蔵さんはその代表格。
特に交流のある虫蔵さん。
私もこれまで多くの方と交流をさせていただ
いてきましたが、彼ほど真摯に向き合い、
その持てる全てをブリードに注ぎ込む情熱家
ブリーダーを他に知りません。

翌年のビークワ60号座談会で衝撃のデビュー
を飾りましたが正解でした。

交ぜるとか、偽装だとか。そんな低レベルな
話題が入る余地のない、吹き飛ばしてしまう程
の真摯でひたむきな姿勢に芯の強さを感じます。

 

 


そして86ミリサイズはこれまで何度も
作出されてこられたマツノインセクト。
その本家でも遂に88ミリが羽化。
また86、87ミリサイズもごろごろと。

松野御大が貪欲ならばそりゃ熱くもなるわけ
で。
特にマツノ血統に拘り累代を続けるブリーダー
の躍進は目覚ましいものに。
それをしっかりと下支えするマツノオアシス菌床。

 

 


先に記述した通り2015年ブリード(2016年羽化)
で遂に大台に到達、ビークワレコードを達成
された嶋原さん作出・能勢SR血統90ミリ。

その想像を超えるその異次元サイズには
普通ならば怯む、低次元ですと妬むところです
が、90ミリも想定内とむしろ燃えている。

数年後、もしかすると大型血統の縮図が大きく
変わっているかもしれません。

 

 

業界を見渡せば、ヘラヘラ人気を見ると良く
分かります。
まだまだ未知数。さらにその未知なる領域へ。

可能性を秘めた挑戦はどの世界でも楽しき
もの。注目されることで自然と盛り上がり
新たな飼育者がどんどん増えていく。

土屋編集長曰く、ここ近年の来店客数が
確実に増えているようです。
確かにいつ行ってもお客様がいます。


オオクワブリーダーの中には撤退の方もい
れば新たにブリードを始める方もそれ以上
にいらっしゃるようですが、外産を含めた
昆虫業界全体では盛り上がりつつある。
そりゃ斜陽に向かうより、少しでも盛り上
がった方が良いですから。

 


などと今回記事の後半は振り返り??

自分のブログですからね。
最後は業界全体の話題と書きたいことを
記述しました。

 

 

 

そして明日3月31日のブログ400投稿目は
今期2016年度ブリードへ。

 

 


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