悠久の時を経て

「美しく大きく丈夫なオオクワガタ」このテーマを担う血統作出目指した飼育記録をメインに、気儘な話題を書いていきます。

羽パカにセミ? KLBエントリー個体の紹介

2017年07月09日 08時14分51秒 | 2017年度・オオクワガタ飼育

 

 



先週は2017年度ブリードに関する諸々の
段取りが一段落。久しぶりに仕事の合間、
実家ブリードスペースに寄り、2016年度
羽化個体を少し掘り出してみることに・・・

残念ながら上翅がしっかり閉じなかったり
上翅が歪んで内翅がきちんと収納できない
『不全羽パカ』が多いですねぇ。
蛹状態で★となっているものも。

そして菌糸ボトル投入から1年を経過した
この時期、いまだ幼虫というのが予想以上
に多かった。ラインによる偏りがあります
が、♂全体の15%は下らないのではと予測
しています。


これは完全に予想外。
今年はボトルの外側から中の様子が見え
ぬ状態が多く、『触らぬ神に祟りなし』
と前の棚は幾つか確認したものの、後ろ
の棚は完全放置しておりましたが、掘り
出すと幼虫には正直ガッカリ。
2016年度ブリードに暗雲が立ち込める。

 

 

 

2016年度は体重を増やし幼虫を大きく
育てることは出来ましたが、大きな幼虫
を無事に羽化させることについては、
まだまだハードルが高く、従来の飼育方
法との改善が必要のようです。



その中に86ミリ台や、もう少し大きなも
のもいましたが、ゆっくり計測する段階
ではありませんので、7月末頃に一斉に
掘り出す予定でいます。
情報量も多く、既に確立したといわれる
大型血統ではありますが、特大サイズの
羽化となるとまた別次元。
なかなかどうして難しいですね。














今回はKLBエントリーライン種親紹介を。





自己ブリード個体をエントリーラインに選
ばなかったのは何故か。
そのあたりを今回記述したいと思います。





まず♂種親
こちらは虫蔵さん2015年13番
15-13の種親はマツノ13-19(83.0mm)
×マツノ13-14(53.0mm)
虫蔵さんブログを拝見するに、13年
マツノ久留米で絶対に太くならず長さに
特化したイメージの掛け合わせとの事。

15-13番ですが、虫蔵さんのところでは
同腹は85mmが最大と、もう一つサイズ
にはならなかったようですが、狙い通り
太くはなっていないようです。
またこれまで我が家にはあまりいない顎
スラタイプの美形形状に魅力を感じてい
ます。

同腹がそれ程大きくならなかった。
次世代累代チャレンジとしてやり甲斐を
感じるところ。

 




♀種親
こちらは主水さん2015年1番
15-13の種親は主水さん13-2番
(83.4mm)×主水さん13-9番(55.7mm)

13-2番は(メルリン11-10×メルリン11-3)
といったメルリン血統鉄板ライン。

そして注目は主水さん13-9番
(shimaマツノ10-6番×マツノ11-8番)
これぞ2013年、首都圏久留米党メンバー
にて取り組んだ、高添加剤検証AKVプロ
ジェクト羽化個体。

この13-9番が羽化した当時、メスの胴体
が異常に長く、仲間で確認しあい歓喜し、
次世代楽しみであることを確認している
個体なんです。
首都圏久留米党として貴重なる累代。

当時のブログ記事




このAKVプロジェクト。
2013年当時、首都圏久留米党メンバー6名
によりオリジナル高添加剤仕様菌糸を作成。
採取した同腹幼虫をその6名により飼育し
ていました。

我が家でも羽化した同腹♀を2015年度
ブリードとして産卵セットを組みました
が、残念ながら高添加剤による弊害か、
産卵させることが出来ず。
産卵に成功した主水さんに累代を任せる
ことに。

AKV累代を♀に使用した主水さん15-1番
から完品で86.3mmが。また羽化後残念
ながら★となりましたが、87mmサイズ
が羽化しています。


ちなみにこの15-1番
昨年2016年度ブリードでも早期羽化とし
て挑戦するも幼虫が1頭も採れず。
それだけに2017年7番から無事幼虫が採れ
た時には安堵と同時に喜びが!!





ちなみに×2
虫蔵さん15-13番♂種親、マツノ13-19番
(マツノ11-16番×マツノ11-8)
久留米大型血統の中でも際立つマツノイン
セクト2011年8番の血が入っています。

同腹ではありますが、2世代を離してマツノ
11-8番の血を再び掛け合わせます。




・今までにない形状からのアプローチ
・マツノ11-8番の血への拘り(配合面)
・そしてAKV累代というある種のロマン。

 

結果だけに捉われることなく、自分が考え
た配合、そして血を残していく累代の楽し
み方。飼育経過が果たしてどうなるのか?
経過を楽しめる。
この趣味の大きな魅力の一つですね。






コメント (17)
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