中日新聞の「くらしの作文」に「おんぶ」というタイトルで、84歳の女性が投稿されていました。
名古屋に住む50歳の息子から「母さんの顔が見たくなった。これから行くね」と、突然の電話。
嬉しくなった。
新鮮な野菜、あり合わせの食材をスーパーの袋に詰め込み待っていた。
「急に思い立って何もみやげないよ。御免ね」と変わりなく優しい。
「いいのよ、元気な姿を見せてくれるだけで嬉しいから」と私。
久しぶりでも、これといった会話もなく、幼い頃から新聞が大好きな彼は、隅から隅まで読んでいる。
静かな時間が流れる。
突拍子もなく「ねぇ、おんぶして」と私。
彼は「おんぶですむなら安いもんだ」と私を背負い、和室、応接間、リビング、部屋の中をぐるぐる。
赤ちゃんを寝かせるように揺すって「ねんね、ねんね、寝る子は育つ」と子守唄を歌ってくれる。
四十数年前に逝った父さんに「いつもおんぶしてもらった」と息子。
「俺と同じことやってるな」と、主人は笑っていたことでしょう。
大きな背中、ほっこりするぬくもり、とっても嬉しい。
ああ幸せ。
涙がこぼれそう。
グウグウグウ。
「オーイ本当に寝るなよ。この調子ならまだまだ元気でいられるな」。
息子は笑いながら帰っていった。
母と子の勿体ないほどの、幸せな午後のひとときでした。
息子よありがとう。
またおんぶしてね。
以上です。
いやあ、びっくりしました。
お母さんが急に「おんぶして」と言われ、ご子息が気安く引き受ける。
こんな親子がいるなんて。
韓国ドラマでは、男性が恋人をおんぶするシーンはよく見ましたが。
私は、母親をおんぶしたことはないです。
うちの母親は若い頃百貫デブと言われていましたので、おんぶするなんて考えた事ないです。
歳を取ってから目がほとんど見えなくなったので、法事などで母の手を取って歩いた事はありましたが。
福山雅治 - 最愛(WE'RE BROS.TOUR 2014 in ASIA)
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