シニアー個人旅行のかわら版

国内・海外旅行の話題を中心に、アップデートな情報とともに、シニアーのための手作り旅行を発信する。

茨城と福島の県境にある秘湯・湯岐温泉へ鉄道の旅

2017-08-14 14:07:27 | Weblog

今回は鉄道の旅となりました。
東京駅11時53分発特急ひたち号で水戸駅13時06分着、
水郡線13時15分発郡山行に乗り換え、磐城塙駅15時05分に到着、
湯岐温泉山形屋旅館の御主人が出迎えてくれました。



車窓からの変化に富んだ風景が楽しめました。水戸駅からはしばらく関東平野を走ります。”『ひよっこ』の奥茨城村”の幟が立つ常陸大宮駅からは丘陵が見られるようになり、やがて奥久慈清流ラインとよばれる久慈川に沿って渓谷を走ります。蛇行する久慈川を鉄橋で何度も渡り、車窓からの撮影ポイントの連続です。袋田駅を過ぎ、常陸大子駅で車両切り離しで一両編成に、”『ひよっこ』の奥茨城村”の幟ともここでお別れです。





 東北地方の最南端の駅と知られてる矢祭山駅からは福島県、風景は一変します。西の八溝山地と東の阿武隈山地の間に挟まれる細長い谷底平野となり、水田と市街地が連続し、久慈川の最上流とは思えないのどかな風景です。





 磐城塙駅から車で細い曲がりくねった山道を20分、湯岐温泉は阿武隈山地の海抜500mの山の中にあります。旅館は3軒だけ、かつては10軒の旅館があり、当時の屋号を残したままの民家があるだけです。
 季節ごとの湯治に訪れる農民だけでなく、峠を越えれば20キロで太平洋ということもあり、漁民も多く訪れていました。江戸時代には水戸藩士や棚倉藩の殿様も・・・御殿湯であった名残が岩風呂に刻まれています。



 花崗岩の割れ目から透明な38度前後の湯がたえず自然湧出して、岩風呂を満たしています。混浴が昔からの習わしですが、現在は女性専用時間を一時間ずつ3回設けています。旅館の家族風呂の内湯は源泉から引湯しているため湯の温度が下がりますが、気温が低い時期は加熱できるようになっています。



 宿泊した山形屋旅館は家族経営、息子さんご夫婦が中心のようです。
食事には感心しました。磐城地方の季節感に富んだ伝統的な家庭料理が中心ですが、こころのこもったひと工夫があるのです。地元の名産・豚のみそ漬けは直火焼、天ぷらは新鮮な野菜で揚げたて、季節の鮎の塩焼きの形の良さ、自家製でしょうかメンチカツも意外感がありました。海が近いので刺身も新鮮つまも自家製、朝食の地元産の納豆も小粒で香りゆたかな薬味・・・これこそ「ザ・納豆」、忘れていた納豆の本当の味がよみがえりました。漬物は山形屋旅館の長年の味がしみ込んでいました。味噌汁も毎回の具が楽しみでした。連泊宿泊者のサービスとして昼食に蕎麦を出していただきましたが、薬味が手が込んでいました。

 湯治で栄えた古き湯と懐かしい味に出会えた旅となりました。ありがとうございます。

湯岐温泉山形屋旅館 
http://yujimata-yamagataya.jp/
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 九州北部豪雨・・・どうなる... | トップ | 草津温泉への最新アクセス情... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事