シニアー個人旅行のかわら版

国内・海外旅行の話題を中心に、アップデートな情報とともに、シニアーのための手作り旅行を発信する。

高速バスツアーの事故に思う

2012-04-30 20:38:23 | Weblog

(写真は秋田駅に朝8時に到着した夜行高速バスです)

自家用車の運転を止めてから、電車かバスを利用しての旅となっています。
遠方に出かける時は交通費を安く上げるために、もっぱら高速バスを利用しています。
 初めて高速バス利用は津和野に出かけたときです。新宿の高速バスターミナルからでした。その時の体験記をブログに載せてあります。二回目は友人と石見銀山へ・・・やはり新宿から浜田駅まで夜行高速バスでした。

 今回の事故で思い出したのですが、その時のドライバーの数です。最初のバスではドライバーが二人乗車、荷物室に隣りあわせで運転手の仮眠室があった記憶があります。二年後に乗車したときにはドライバーは一人でしたが、中間点のSAで待機していたドライバーと交代していました。
 昨年の白神山地への旅では東京駅八重洲南口バスターミナルから秋田駅までの夜行高速バスでしたが、やはり中間点のSAでドライバー交代がありました。

 昨年の夏休み、長野県大町市に出かけました。当初、新宿からの定期高速バス利用を考えていましたが、大町温泉郷へ直行する格安高速バス一1,900円をネットで見つけ、昼間便であったこともあり、快適性より料金の安さに魅かれ申し込みました。
 それが今回の事故のバスツアーを企画した旅行会社ハーベスト社でした。

 ホームページの地図を見ると東京駅近くが集合場所です。八重洲南口にずらりと並んだJR高速バスターミナルを横目に見ながら、有楽町駅近くまで歩きます。各種のバスが雑然と集まっている駐車場らしき空き地に、ハーベスト社の目印となる赤いジャンバーを羽織った社員(アルバイト?)が名簿を手に乗客をチェックする小型のバスがありました。

 25人募集でしたからマイクロバスは仕方がないと思いましたが、走り出してから驚きました。タイヤの衝撃がストレートに座席に伝わってくるのです。相当走りこんだバスでスプリングが機能しなくなっているのでしょう。
 相模湖近くから中央高速道は登り坂が連続します。目いっぱいアクセルを吹かしているようですが、スピードが上がらないのです。安全といえば安全ですが、他の観光バスにどんどん抜かれるのは気持ちのよいものではありません。
 10分ほど休憩した諏訪湖のSAで運転手さんと話を交わしました。松本駅、穂高駅に立ち寄り、大町温泉郷へ・・・終点の白馬で休憩をして東京へUターンとのことでした。運転だけでなく、アナウンスから乗客の人員点呼、荷物の出し入れを一人でこなしていました。

 バスを降りてから家内と帰りのバスをどうするか話し合いました。万一事故が起きた場合、ハーベスト社の経営実態は分からない上、バス会社も中小バス会社のようです、補償はどうなるのだろうか不安となり、料金は高くともより安全で快適な大町駅から新宿駅までの定期高速バスで帰ることにしました。

 今回の事故で死亡された方、負傷された方への補償はどうなるのでしょうか。格安高速バス運行会社の真価が問われることになるでしょう。
 
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電車で行く日帰りハイキング・・・新緑の栃木県大平町へ

2012-04-20 15:30:22 | Weblog

写真は今回のハイキングコース全景です。
ぶどう園の奥の大平町西山田の集落の左端が出発点のかかしの里・・・山の鞍部が桜峠・・・一番高い山が晃石山・・・中央の山腹で満開の桜が咲いているのが清水寺・・・これらを一周する3時間のハイキングでした。

大平町のNPOかかしの里募集のハイキングをネットで知りました。
以前から、大平山には一度は訪れたいと思っていましたので、渡りに船と参加しました。
東京・北千住駅から東武スカイツリーラインで1時間半、東京の桜は散っていましたが、大平町では満開でした。

電車はひたすら北に向かって走ります。利根川を越え、30分経つと丘陵が見え始め、関東平野が尽きるところが栃木県の大平町です。
 新大平下駅で下車、人通りのほとんどない町を東に向かって歩き、「富田(とみだ)」の信号に面した「例弊使街道・富田宿本陣」という看板のあるお宅を過ぎると、田畑の向うに大平山系が東西にわたって屏風のように立ちはだかっています。

 東の端が4,000本の桜の名所「大平山(おおひらさん)346m」、中央の一番高い山が「晃石山(ひろいしざん)419m」、西に「馬入不山(うまいらずやま)315m」の太平山系で、その稜線を歩き、中腹にある「大中寺」「晃石神社」「清水寺(せいすいじ)」を訪れるハイキングコースがあります。

 今回の「第3回太平山系南山麗トレッキング」は約30名の参加者で、海抜90mにあるかかしの里から晃石山・馬入不山の鞍部の桜峠291mへ登り、稜線を晃石山419mへ・・・晃石神社から林道西山田線に降り、清水寺を経てかかしの里に戻るという3時間の周遊ハイキングでした。

かかしの里を9時30分に出発です。遠方に桜が満開の大平山が見えます



ブドウ畑のあぜ道を進みます。参加者には家族連れも見られました。



清水寺の桜を右手に見ながら、桜峠に進みます。山道に入り、傾斜もきつく感じます。

 


桜峠の東屋の屋根が見えてくれば、あと、一息です。




桜峠です。戦国時代、上杉軍に敗れた地元・皆川勢の兵が金の鹿の置物を埋めた伝説が残る古くからの峠です。山桜が多いことから桜峠と呼ばれるようになりました。
参加者最年少の少女は記念撮影です。

   


桜峠からは稜線を行きます。最初の急坂には手すりが設置されています。木々の間から西山田集落の畑が覗けます。

  


晃石山の頂上です。晴天の休日ということもあり、混雑・・・北の方角に見える雪をかぶった日光連山は、残念ながら春霞のため、見えませんでした。




晃石神社で休憩、天慶の乱(940年)に藤原秀郷がここで平将門との戦への勝利を祈願したことが知られています。天気がよければ、将門の本拠地である下総の国・筑波山を望むことができます。




杉林の中を西山田の林道まで下ります。途中、虎目石と呼ばれている巨石、唯一の水場である力水があります。ハングライダー用のモノレールが見えます。

  


舗装された林道を西に進むと清水寺です。ここでトイレ休憩。

  

山桜が咲く山裾にある梨畑沿いの道を下ります。振り返ると晃石山が見えます。

   


12時半にかかしの里に到着。山桜が多い大平山系の「万本桜まつり」が行われ、地元の方のショーが行われていました。桜が終わると、新緑が美しい季節が始まります。ハイキングコースを山つつじが彩ります。




アクセス情報です

北千住駅ー新大平下駅 860円
新大平駅ーかかしの里 徒歩50分(路線バスはありません)


大平山から大中寺へ

 
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地下鉄銀座線の新型車両の話題から・・・

2012-04-07 10:59:10 | Weblog
昨日の新聞に地下鉄銀座線の新型車両の話題が載っていました。
あの車両をどのようにして地下鉄に搬入したかという古くからある疑問に答えたものです。
愛知県で製作した車両はトレーラーで中野区にある丸の内線の地上基地に運ばれ、丸の内線を走り、赤坂見付で銀座線に乗り入れるということでした。

 そういえば、赤坂見付駅では丸の内線と銀座線が同じホームの左右に並行して発着します。昭和2年(1927年)に我が国最初の地下鉄として銀座線が建設された際、続いて丸の内線の建設が始まります。赤坂見付駅にそのホームと渡り線路を作り、赤坂見附 - 四谷見附まで工事が始まりましたが、太平洋戦争の戦局悪化のため建設が中止されます。

 数年前、ニュース映像でアルゼンチンのブエノスアイレスの地下鉄に懐かしい丸の内線の旧型車両が走っているのを見て驚き、我が国の使用済みの中古車両が輸出され、アルゼンチンで使われてことに日本の技術水準の高さに優越感を覚えたものです。
(ブエノスアイレスの地下鉄映像がYou Tubeで紹介されています)
http://www.youtube.com/watch?v=436OxI-uGqQ


しかし、この優越感は根拠のないものであったことを後日知ることになります。
 大正時代に東京で東洋初の地下鉄が計画されたとき、そのモデルとされたのが1913年からすでに営業していたブエノスアイレスの地下鉄でした。トンネル断面が小さく、車両自体も小さい規格は建設費も安く、我が国の実情に合っていました。軌間もブエノスアイレス地下鉄の標準軌(1435mm)をそのままに、車両もまるごと模倣しました。
 これが、丸の内線の走行車両がそのままの姿でブエノスアイレス地下鉄を走ることができる理由でした。いわば、地下鉄の里帰りといったところでしょうか。

 銀座線・丸の内線の標準軌・1435mmにはもうひとつのトピックがあります。大部分が狭軌・1067mmである他社線と相互乗り入れができないのです。東京メトロ千代田線に小田急電鉄のロマンスカーが走っているの見たことがありますが、千代田線も小田急線も狭軌・・・相互乗り入れができるのです。



 地下鉄発祥の地・銀座線浅草駅から地上に出ると、東京スカイツリーがまじかにそびえています。しかし、「とうきょうスカイツリー駅」(旧業平橋 ・なりひらばし駅)に行くには、浅草からたったのひと駅ですが、東武線に乗り換えなければなりません。銀座線が狭軌だったら東武線と相互乗り入れしていたのに・・・と残念に思う人がいるかもしれません。
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