シニアー個人旅行のかわら版

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中世の面影が残る北ウエールズ

2017-06-23 08:31:03 | Weblog
NHKBSプレミアム「英国の中の異国を歩く」を見ました。
イギリス・ウエールズ北部の海岸歩道Coastal Pathを6日かけてのウオーキング映像でした。

アイルランドの首都ダブリンとフェリーで結ばれるアングルシー島Anglesey Islandですが、北はアイリッシュ海に面し、南は本土との間に横たわる狭いメナイ海峡Menai Straitがあります。ウオーキングはメナイ海峡沿いの海岸歩道を歩き、メナイ橋Menai bridgeで本土側に渡り、海岸歩道をコンウイConwyに北上するものでした。

途中、アングルシー島側にある世界一長い駅名として話題になるスランヴァイルプール駅Llanfairpwll railway stationも訪れています。
Llanfairpwllgwyngyllgogerychwyrndrobwllllantysiliogogogochが正式名、このウエールズ語の名前はイギリス人でも読めない人がほとんどでよく話題になります。

次のサイトを開いてください。スランヴァイルプールの正式名をどう発音するか扱ったYou Tubeを集めたものです。駅舎の写真がカバーのYou Tubeがおすすめ。メナイ海峡、島と本土を結ぶ鉄橋とメナイ橋、駅、街並み、美しいアングルシー島の風景が映し出され、なによりもウエールズ語の長い駅名を織り込んで歌が楽しいです。

You Tube イギリス・サイト


北ウエールズ・個人旅行・7日間の旅プランです。

一日目 羽田空港→
    ヒースロー空港Heathrow airport(タクシー)→バーミンガムBirmingham(泊)

    経路地図 ヒースロー空港からバーミンガム 

二日目 Birmingham New Street station(Plat2B)(鉄道)9:15→12:33(Plat2)バンガーBangor(路線バス) →カーナーヴォンCaernarfon (2泊)

    経路地図バーミンガムからバンガー・カーナーヴォンへ 

    列車時刻表 バーミンガム・ニューストリート駅からバンガー駅へ 

三日目 スノードニア国立公園 Snowdonia National Park

A:カーナーヴォンCaernarfon(路線バス)⇔ランベリスLlanberis(スノウドン登山電車)
or
B:カーナーヴォンCaernarfon(ウエールズ ハイランド鉄道)→ポルスマドグPorthmadog(路線バス)→カーナーヴォンCaernarfon

      登山鉄道案内 Snowdon Railway     Welish Highland Railway


四日目 カーナーヴォンCaernarfon(路線バス)→バンガーBangor(鉄道)→コンウィConwy (2泊)

    列車時刻表 バンガー駅からコンウィ駅へ 


五日目 コンウィ城ウオーキング

六日目 コンウィConwy8:19→9:34(Plat9) クルーCrewe 9:49(Plat5)→10:48バーミンガムBirmingham New Street
  ホテル前Birmingham(タクシー)→ヒースロー空港Heathrow airport

       列車時刻表 コンウィ駅からバーミンガム・ニュー・ストリート駅へ 

七日目 →羽田空港・成田空港



交通アクセス


 ◎ ヒースロー空港・バーミンガム間のタクシーはHeathrow airport transfer taxiを利用、ネット予約する。運転手が到着ロビーで顧客の氏名を掲げて待機。
ヒースロー空港では出国手続きに30分から45分。各サイトの信頼性は利用者の書き込みreviewから判断、料金は往復予約で270£前後。所要時間2時間。帰路は往路の宿泊ホテル入り口でのピックアップに。

 ◎ Birmingham New Street stationは大規模ターミナル駅、前日にコンコースにある切符売り場で切符購入、出発プラットホームを確認しておく。

 ◎ 北ウエールズ・バンガー方面は本数は多いが、直通(direct)は少なく、途中乗り換え(change)の場合、乗換駅、出発プラットホーム、時刻表を確認。
 バンガー駅はアングルシー島ホリーヘッドHolyhead行の列車の途中駅。この鉄道路線の歴史は古く、本土とアングルシー島を結ぶメナイ鉄橋の完成後の1848年に開通。

 ◎ 北ウエールズ地区のバス路線は充実、利用予定の路線バスの本数は30分から1時間間隔。

宿泊ホテル:


 ◎バーミンガム・・・Birmingham New Street Staion近くのホテルを予約する。夕食はChina Townという選択肢あり。

 ◎カーナーヴォン・・・16世紀から続くThe Black Boy Innがおすすめ。予約が取れない場合は、近くのB and Bに泊まり、夜はBlack Boyのパブを楽しみたい。

 ◎コンウィ・・・コンウィ城Conwy Castle近くのホテルを選ぶ。ネット検索「Hotels near Conwy Castle」では対岸のスランデイドノLlandudno地区のホテルも含まれるので注意。

歴史・観光案内:

 ◎ 山岳地帯の地の利を生かし、有能な指導者に率いられた北ウエールズはイギリスの武力侵略に激しく抵抗。イギリス王エドワード一世は1277年から1293年にかけて、山岳地帯を取り囲むように次々と城塞を築城し、”鉄の輪iron ring”と称し、ウエールズ人を制圧した。
 エドワード一世は城壁で守られた城塞都市に、積極的にイギリス人を移住させ、ウエールズの植民地支配を行った。自らも王妃を伴い城に滞在することもあった。

 現存するエドワード一世の築いた中世の城のうち、Beaumaris Castle、Caernarfon Castle、Conwy Castle、Harlech Castleが世界遺産となっている。

 ◎ コンウィ川河口に立つコンウイ城Conwy Castleは、21の半円筒、8つの円柱塔を持ち城、街を守る城壁がほぼ保存され、イギリスに現存する最高の中世城郭遺産といわれる。

 カーナーヴォン城Caernarfon Castleは「エドワードの鉄の輪の宝石The Jewel in Edward’s Ring of Iron」と称され、軍事的、政略的な拠点であった。1284年、カーナーヴォン城で長男が誕生すると、エドワード一世は幼児にPrince of Walesの称号を贈り、ウエールズの人々を懐柔し、同時にイギリスの支配権を宣言した。

 ◎ スノードニア国立公園Snowdonia National Parkへの出発点がカーナーヴォンだ。スノードニア国立公園Snowdonia National Parkはイギリス・ウエールズの最高峰スノウドン山Mt.Snowdon(1045m)の頂上まで登山電車Snowdon Railwayが、スノードン山の広大な裾野には観光列車Welsh Highland Railwayが走る。

現在でも26,000人のウエールズの人々が暮らす風光明媚な山岳地帯に、700年前の昔に激しい戦いがあったことに思いを馳せながら、車窓からの風景を眺めたい。
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