シニアー個人旅行のかわら版

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バルセロナへ出かける方へ・・・「Amazing Voice 驚異の歌声」が参考になります

2011-06-18 13:12:35 | Weblog



来週、6月23日木曜日、午後9時からNHK・BSプレミアムで放映される音楽番組「Amazing Voice 驚異の歌声」で、モンセラット修道院の少年聖歌隊と世界遺産カタルーニャ音楽堂での市民合唱団が紹介されます。

 モンセラット(Montserrat・・・mont 山/serrat鋸で切られた)は海抜1236mの独特な山容の岩山で、カタルーニャ地方の聖地と崇められています。
 中腹にある修道院はバルセロナを代表する観光地で、毎日午後1時からの少年聖歌隊の歌声は人気の的です。しかし、6月25日から8月末まで、少年聖歌隊は夏休みに入り、この時期にモンセラットを訪れた観光客は、その歌声も姿も見ることはできないのです。




世界遺産に選ばれたバルセロナのカタルーニャ音楽堂は、もともと地元の市民合唱団のために建設されたものです。旧市街の中、忽然と華やかな姿を見せるカタルーニャ音楽堂は見学するだけのツアーもありますが、午後9時から始まる合唱や演奏を楽しむことで音楽堂の本当の雰囲気を実感できます。
 年に300日近く開演されますが、本家の市民合唱団の出演を目のあたりにする機会は観光客にはなかなか回ってきません。また、8月はカタルーニャ音楽堂も夏休み入り・・・6月23日のNHK「Amazing Voice 驚異の歌声」は貴重な映像となるでしょう。

 今回もカメラは修道院付属の学校で学ぶ少年聖歌隊(Escolanía エスコラニア)の一人の少年に焦点を合わせ、宿舎にある彼の部屋にも入ります。また、「カタルーニャはスペインでない!」と独自の言語、文化を誇る独立心旺盛なカタルーニャの人々の心意気をその歌声の中に感ずることができるだろうと、今から期待しています。



 「Amazing Voice 驚異の歌声」では今週から3回にわたり、イベリア半島の歌声を放映します。6月16日第一回ではフラメンコでした

 歌としてのフラメンコの素晴らしさに圧倒されただけでなく、失業率60パーセントを越えるグラナダ・アルバイシン地区に住むヒターノ(gitano,英語名gypsy)の人々の苦悩や貧しさがフラメンコを生み出したのだということがよく伝わって来ました。

 フラメンコの歌い手を目指す若者にも焦点をあてていましたが、自宅近くで男が若者に「悪い仲間のいる場所に近づくな」と声をかける場面や彼の貧しい自宅にカメラが入り、
鉄くずを拾いながら生計を立てている父親、赤ん坊を抱える母親や妹たちを映し出し、ドキュメンタリーとしても見ごたえがありました。

 最後の場面・・・人気の歌い手マリア・エレデイアと彼女の父である伝説の歌い手ハイメが競演する場面は圧巻・・・背景の世界遺産グラナダ宮殿が一段と映えていました。

 パーソナリテイーの藤井フミヤ・元ちとせ二人の抑え気味の絶妙なトーク、案内人の林隆三の重厚で簡潔な解説が、歌声と映像をいっそう引き立てて視聴者に迫ってきます。 
 
再放送があることを切に願っています。


次のページをご覧ください

バルセロナからモンセラットへ http://blog.goo.ne.jp/masa4439er/e/00e0fe3a19318cbb07931d68b27ec064
カタルーニャ音楽堂でコンサートを楽しむ http://blog.goo.ne.jp/masa4439er/e/51a130a781d83f38285ea44d7c2e7c2b
 
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本土寺では菖蒲が満開、アジサイも咲き始めていました

2011-06-13 12:51:15 | Weblog
都心から千代田線で40分足らずで、北小金駅に到着です。
そこから北に1キロ・・・起伏にとんだ一万坪の境内は樹木に囲まれて、
本堂、五重塔、客殿、宝物殿などの諸堂が静かに佇んでいます。
この時期になると菖蒲とアジサイを求めて観光客で賑わいます。

            


北小金駅から参道が伸びています。
 駅の南200mに旧水戸街道がありますが、昔はそこから本土寺参道が北に伸びていました。南口のスーパー角に当時の道標が残っています。明治の中頃、常磐線の敷設工事により参道が分断され、現在ではホーム北側の商店街の小路が実質的な参道入り口です。駅には待ち合わせる人々が目立ちました。
          

 商店街を抜けると、本土寺の大きな石柱があり、そこからケヤキ並木が参道両脇に聳え、古刹への参道の雰囲気がよく残されています。暑い日など日差しを遮ってくれ、ホッとします。更に進むと、2番目の門柱があり、奥に朱色の仁王門が見えます。
 参道にはアジサイの苗木や鉢物を売る店、漬物を商う店などが見られ、門前町らしい雰囲気を漂わせています。
        

 受付で参拝料500円を支払い、境内に入ります。正面に本堂、西に五重塔が聳え、東に下がっていく起伏に諸堂を配置して、菖蒲池に至ります。渡り廊下や小道がお堂を結び、13世紀にこの地を治めていた源氏の一族平賀氏の屋敷があったという当時の様子を髣髴させます。
               


参考までに・・・
北小金駅を含めた高台一帯は、戦国時代の高城氏の小金城の城郭で、当時の遺構が見られます。千葉氏に出自を持つ高城氏は、北条方の有力武将として東葛地方に勢力を振るいました。上杉謙信が越後から小田原城を攻めた際、小金にも来襲するのではと人々が恐れおののいていたことを伝える古文書も伝わっています。
 豊臣秀吉に北条氏が降伏、高城氏も小田原城に篭城しており、小金城は豊臣方の浅野長政に開城しました。


 江戸時代に水戸街道が開かれると、江戸と水戸を結ぶ主要な宿場として小金宿は発展していきます。江戸から四番目の宿場でしたが、1泊目に小金宿に泊まる旅人も多かったのです。江戸から八里(32キロ)・・・当時の旅人の早足には驚かされます。
日蓮宗の本土寺と 浄土宗の東禅寺とそれぞれの由緒ある寺院の本山が、一つの宿場内にあるというのは、江戸と水戸を除けば小金宿だけでした。 


 小金宿は水戸藩に治められており、幕末の安政6年(1859年)、幕府と開国と巡って対立する水戸藩の藩士約1,000名が江戸へ上ろうとして、小金宿(駅)に集結する事件も起きています。当時の旅籠玉屋が現存しています。
 明治29年に鉄道が敷設され、小金は宿場としての役割を終えます。常磐線には松戸駅と我孫子駅、続いて馬橋駅が置かれ、明治44年にようやく北小金駅が誕生しますが、小金町は往時の勢いを失っていきます。


 大正時代に入り、志賀直哉、武者小路実篤、柳宗悦などが我孫子に居を構え白樺派の文学・芸術運動の拠点となりますが、志賀直哉の半自伝小説「和解」の中で、東京から我孫子に帰る際、「上野駅から夜9時の列車に乗り、寝過ごして我孫子駅を乗り越さないよう、北小金駅で目を覚ますようにしている」というような描写があったと記憶しています。
 本土寺を訪れた後、我孫子駅まで足を伸ばし、志賀直哉の旧宅近くの白樺文学館を見学するのも楽しい1日コースとなります。
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東北へ・・・鶴岡・鳥海山・象潟を訪ねる2泊3日の旅

2011-06-03 05:24:56 | Weblog
                      

今年の夏、東北道・山形道を走り、
芭蕉の奥の細道を辿り、藤沢周平の故郷を訪ね、
鳥海山の美しい自然の中をハイキング、
山形の湯田川温泉と秋田の象潟に泊まる
・・・・そんな、東京から往復1,000キロのドライブです。
(写真は冬の鳥海山です)

日目:
東京→東北自動車道→山形道・山形北IC→月山IC→国道112号→湯殿山IC→鶴岡IC (480キロ・6時間30分)
鶴岡IC→藤沢周平記念館(10分)
藤沢周平記念館見学(1時間)
藤沢周平記念館→湯田川温泉(15分)

日目:
湯田川温泉→鶴岡IC→酒田みなとIC→吹浦(ふくら)(1時間)
吹浦→鳥海ブルーライン→大平(おおだいら)(40分)
往復ハイキング:大平・・・清水大神(湿原)・・・御浜小屋(高山植物) (4時間)
大平→鳥海ブルーライン→象潟(50分)

日目:
象潟→中島台リクレーションの森(30分)
遊歩道散策(2時間)
中島台レクレーションの森→象潟→吹浦→酒田みなとIC(1時間)
酒田みなとIC→鶴岡IC→山形北IC→東北自動車道→東京(510キロ・7時間)
                                   

ドライブ:
○ 山形道の情報は次のサイトが詳しい。
http://office-maeta.jp/road/dr/yamagatadou/index.htm
○ 復路のルートを変更する場合は、
 *「酒田→最上川沿い→大石田→東根IC→山形JCT」は+1時間
 *「山形JCT→上山→米沢→東北道・福島飯坂IC」は+1時間

歩く:
○ 鳥海山頂上を目指す本格的な登山は大平から往復9時間近くかかる。鳥海山登山ルートガイドを参照。
http://www.chokaizan.com/route/index.html
○ 中島台レクリエーションの森は、湿原・ブナ原生林・湧水池を巡る平坦な遊歩道が整備されている。先人たちの生活と深い関わりを持つ「あがりこ」と呼ばれる奇形ブナ林は一見の価値がある。
http://www.mapple.net/spots/G00501052802.htm

見る:
○ 藤沢周平記念館
時代小説作家として人気のある藤沢周平の故郷・鶴岡市が鶴ヶ岡城址である鶴岡公園に今年にオープンさせた記念館。藤沢周平の書斎を移築再現している。午後4時30分閉館、月曜日休館。
http://www.city.tsuruoka.lg.jp/fujisawa_shuhei_memorial_museum/index.html
○ 象潟
松島は笑ふが如く、象潟はうらむがごとし」と芭蕉が記した景勝地であったが、1804年の象潟地震で海底が隆起、現在では水田の中に点在する島が往事の姿を留めている。芭蕉が「象潟や雨に西施がねぶの花」と読んだ蚶満寺(かんまんじ)を訪れたい。

食べる:
○ 鶴岡には昔から作られてきた民田ナス、赤カブ、孟宗竹の筍、だだちゃ豆などの地野菜が美味しい。
○ 象潟は日本海の海の幸が恵まれている。特に、7月、8月に旬を迎える、鳥海山の伏流水に育てられた岩牡蠣は絶品。

泊まる:
○ 湯田川温泉は温泉宿が10軒ほどのこじんまりとした湯治場。若き日の藤沢周平が当地で中学校の教師をしていた。
http://www.yutagawaonsen.com/
○ 象潟にはホテルが数軒ある。漁協の仲買人が経営する「たつみ寛洋ホテル」がお勧め。
http://www.tatsumi-kanyo.jp/


酒田・冬の旅」もご覧ください。


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