シニアー個人旅行のかわら版

国内・海外旅行の話題を中心に、アップデートな情報とともに、シニアーのための手作り旅行を発信する。

世界遺産・カタルーニャ音楽堂でコンサートを楽しむ

2009-07-26 11:07:06 | Weblog
さあ、世界遺産カタルーニャ音楽堂の映像の旅をしばし楽しみましょう。

Palau Musica Catalunaのホームページhttp://www.palaumusica.org/を開きます。
映像の右、2番目の{Visites Guiades 案内}をクリック、
映像下、一番右の{Visita virtual 映像案内}をクリック、
映像での音楽堂の旅の始まりです・・・

スタートは、もちろん、カタルーニャ音楽堂を象徴する、天井からU字に垂れ下がる巨大なステンドグラスです。・・・続いて、ステージ正面を飾る薄紫のパイプオルガン、その下のカタルーニャ州旗の左右に、それぞれ自分の楽器を演奏する18人の女神、上半身はテラコットの彫刻、スカートからの下半身はモザイクが飾ります・・・そして、舞台天井の左右から、ワグナーの楽劇「ワルキューレ」の馬がせり出しています・・・

あの色合い、あのステンドグラス、そしてあの醸し出だされる雰囲気・・・これがカタルーニャ音楽堂を特別なものとしているのだ」という感想の一端が、この一連の映像からも伝わってきます。

建築家ドメネック・イ・ムンタールがデザイン、1908年に完成、1981年に改修、そして1997年に世界遺産に登録されたカタルーニャ音楽堂は、バルセロナの市民合唱団の練習場として建設されたというから驚きです。
ホールに入るとその明るさにまず、圧倒されます。天井のステンドグラスから光が注ぎ、木々を思わせるモザイクで装飾された柱、周囲のガラスからの採光、ホール全体が光溢れる庭にいるかのような錯覚にとらわれます。

ここは正しく音楽堂なのです。旧市街の狭い道に接する正面入口には、バッハ、ベートーベン、パレストリナ、ワグナーの彫像が・・・バルコニーの上には、モザイクのカタルーニャ州旗が・・・その下を男女の合唱団のモザイクが彩ります。14本の柱は、14種の花のモチーフで飾られています。

見学コースもありますが、時間は30分、あまりにも短すぎます。そこで、年に300回は開かれるというコンサートを楽しんだらいかがでしょうか。
 訪れた6月26日は11校の大学の合同管弦楽コンサート、といっても半分はプロの演奏家、半分が学生の選抜、最後は50人以上の合唱団も加わるという楽しい音楽会となりました。21時から23時30分、たっぷり世界遺産のカタルーニャ音楽堂での夏の一夜を過ごしました。

コンサートの入場券を買うには

カタルーニャ音楽堂の裏口にあるチケット売り場(Taquillesタキリャス)で、午前10時から午後9時の営業時間内に購入します。
8月は夏休みでコンサートは開催されません。
夏休み前後の7月下旬と9月上旬は購入しやすい。
コンサートの内容によっては当日でも購入できます。
空席数はインターネットで調べることができます。(後述)

確実に購入するためにはインターネット予約を

9月2日の公演に・・・ということで手順を説明しましょう。
サイトを開きます。http://www.palaumusica.org/
02set(9月2日)の日付と演目にカーソルを移動、クリックします。
コンサートホール(Sala de concerts)で,ギター演奏が木曜日(Dimecres ),21:00からです。なお、付属の小音楽堂(Petit Plauプチ・プラウ)で開かれる場合はホールに入れません。
Comprar 購入}のアイコンをクリック、
入場料(Preu )・ゾーン(Zona)・エリア( Area)・空席数( Disp. )・配置図(Mapa de situacio)
のページに変わります。ゾーンは文字で、エリアは色分けで、配置図に示されています。9月2日はほとんど予約が入っていないことが分かります。
購入希望のゾーンの一つにカーソルを移動、クリック
ホール内写真に該当のゾーン内の席が緑色Disponibles 空席)、青色Seleccionades 予約済)のドットで示されます。
希望の座席をクリック、
ドットが青色に変わり、座席の列(Fila)、座番号(Butaca)、料金( Euros )、手数料(Comissio)が表示されます。{Continuar→}をクリック
国内在住者用のサービスページに替わります。no(いいえ)にチェックが入っているのを確認して
Continuar→}をクリック
申し込みページです。受付番号は記入されています。名前、メールアドレス、電話(国番号81+先頭の0を取った自宅番号)を打ち込み、続いてクレジット情報(DADES TARGETA DE CREDIT)に・・・番号(Numero)有効期限(Data Caducitat)を記入します。
最後に、販売条件(CONDICIONES DE LA VENDA)です。「条件を読む{Llegir les conditiones}」をクリック
ここに述べられている主な条件とは・・・

メールで送られる承諾書とクレジットカードを入場券売り場(Taquillesタキリャス)で示して、入場券を受け取ること
営業時間午前10時から午後9時まで、コンサート開始1時間前まで
コンサート開始時間を厳守して入場のこと
ホール内での喫煙、撮影は厳禁

ページを閉じ、「条件を承諾します(Accepto les condicions)」欄にチェック入れ、
送付すれば終了。
承諾書(APROBADA)がメールで送られてくるので、プリントアウトして持参する

12月22日の公演に・・・ということで手順を説明しましょう。
以上9月2日のコンサート予約方法を説明しましたが、それ以降の予約はどうすればよいのでしょうか。12月22日で見てみましょう。
サイトを開きます。http://www.palaumusica.org/
写真下に{Veure mes→}の文字が見えます。「各月を見る」という指示です。
これをクリック、
2008年から2009年までの各月が出てきます。最後の{Temporada 2009-2010}をクリック、このシーズンの予定一覧が出てきます。
この中から12月22日(22 des)を選びます。
以降は、上記の9月2日と同じ手順です。

 12月はコンサートシーズン、12月22日の公演は、現時点の予約でも、すでに空席わずか、しかも料金は高額です。なお、12月19日、20日、24日、31日は他の団体主催です。カタルーニャ音楽堂では入場券の予約はできません。

 12月24日のコンサートへの入場券購入についての問い合わせ(コメント)をいただきました。発売同時に完売しているか、他の団体主催と思われますが、どうしても入手したい場合には、「カタルーニャ観光http://www.catalunya-kankou.com/」にメールで問い合わせてみてください。日本語で大丈夫です。ただ、入手できたとしても高額になると思われます。

NHKの音楽番組「Amazing Voice驚異の歌声」で紹介されています。
http://blog.goo.ne.jp/masa4439er/e/e2d44ccddf25cab802450b06b37c1d02

バルセロナ観光情報」をご覧下さい。


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スペイン国鉄renfe(レンフェ)に乗ってフィゲラスへ・・・

2009-07-18 15:20:20 | Weblog
ダリ美術館Teatre Museu Dali(写真)を訪れようとパセッジ・ド・グラシアPasseig de Gracia駅からrenfeに乗りました。往きは快速列車のカタルーニャ急行Catalunya Expresで1時間40分、復路は普通列車Regionalで2時間10分の列車の旅となりました。

RENFEレンフェとは「Red Nacional de Ferrocarriles Españolesスペイン国鉄網」の略語で通称名です。10年前の初めてスペイン旅行でマドリッド中央駅のアトーチャ駅にレンタカーを返すために駅隣接の駐車場に乗り入れたことはありますが、renfeには乗っていません。5年前のアンダルシアもレンタカーの旅・・・今回のバルセロナ旅行がrenfeに乗るのは初めての体験となりました。

サンツ駅がバルセロナの中央駅です
(サンツ駅の写真ですhttp://www.trenscat.com/renfe/barcelonasants_ct.html
renfeのバルセロナの始発駅はサンツBarcelona Santsです。マドリッドに向かうスペイン高速鉄道AVE(アーベ)もここから出ています。フィゲラスへはフランスとの国境の町ポルボウPortbouへ向かうrenfeに乗ります。
 混雑するサンツ駅を避け、隣の駅、パセッジ・ド・グラシア駅から乗りました。スペインでの初めての列車の旅、駅の様子も分からない上、切符の買い方にも不安があります。そこで、前日にグラシア通りを散策した折、世界遺産の一つガウデイのカザ・バトリョCasa Batllo前にある地下駅、metroとrenfeが交差するパセッジ・ド・グラシア駅の構内に入り、地下鉄は自動販売機で、列車は7つの窓口が並ぶ切符売り場で購入することを確かめておきました。

切符は窓口で購入します
ポルボウ行の列車は一時間に1本の割、快速と普通列車が交互に出ています。当日、7時51分発の列車で行くことにしました。往復切符(ida y vueltaイダ・イ・ブエルタ)で18.60ユーロ、クレジットカードを出しましたが、現金で支払うようにとのことでした。
 外国人であることが分かったのか、時刻表Horaris(オラリス)を出しくれ、発車時刻とフィゲラスの到着時刻に印をつけ、2の数字を書き込んで、二番線(via 2)から乗るように、更にFigueres発の3本の列車の発車時刻に印をつけて、このいずれかで帰るといいだろうと手渡してくれました。

車内検札があります
 親切な駅員にお礼を言い、自動改札口を通り、ホームに降りました。カタルーニャ鉄道もそうでしたが、スペインの地下駅は薄暗く、排気にも問題があるのではないかと心配になります。
 7時51分発はCE(Catalunya Expres)です。日本の客車より車高もあり、一回り大きい車両です。客席は片側2列で、日本の新幹線よりゆったりとしています。土曜日であったためか、当初の乗客は六人だけ、フィゲラスまでガラガラでした。
 快速列車は追加料金が掛かるとブログで読んだことがありますが、車内検札の際に、請求されませんでした。切符のI/VのI(ida 往き)の部分にチックを入れるだけでした。検札でちょとした事件がありました。ぐっすりと寝込んでいた若者を起こして、車掌が検札しようとしましたが、なにやら厳しい表情で若者を問いつめています。やがて、次の停車駅で若者が下ろされてしまいました。切符を持っていなかったのか短距離の切符で乗車していたのでしょうか・・・

車内アナウンスはなく、静かな旅を楽しめます
 過日の朝日新聞・天声人語は、過剰な車内アナウンスを取上げていましたが、スペインの車内アナウンスは次の停車駅名を直前にアナウンスするだけです。これはカタルーニャ鉄道でも同様でした。ただ、わずかな違いがあります。カタルーニャ鉄道では、「Proxima Estacion, Monistrol Montserratプロキシマ・エスタシオン、ムニストロ・モンセラット」と1回だけ、renfeでは「Proxima Parada, Figueresプロキシマ・パラーダ、フィゲラス」を2回アナウンス、estacion「駅」とparada「停車場」の違いが面白く、renfeの伝統を感じました。
 線路に並行して、ところどころで、新線が建設され、郊外ではかなり完成していました。おそらく、フランス国境に向けて、新しい高速鉄道を建設中なのでしょう。

車窓から風景を楽しむのもよいものでした
 バルセロナの地上に出ると、しばらく工場地帯を走ります。日産自動車のバルセロナ工場もあります。昨年、1,600名の従業員解雇への抗議デモが報じられていましたが、どうなったのでしょうか。
 郊外のマンションはバルセロナへ通う勤労者の住居、やがて戸建の住宅地が多くなります。30分も走ると田園風景の丘陵地帯です。駅はだいたい町外れにあり、駅前には駐車場があり、大木となった並木道が街の方角に伸び、renfeの歴史を感じさせる駅もありました。
 1時間を過ぎた頃、立派なカテドラルが聳え、石造りの家が連なる歴史を感じさせる街に停まります。ここがジローナGironaで、情緒豊かな中世からの街で、旧市街にあるユダヤ人の住居はヨーロッパ有数の保存状態の良く、迷路のような路地裏を散策は得がたい体験となります。

フィゲラスも町の東の外れにあります
 ダリ美術館は、街の中心にあって戦火で荒れ果てた市民劇場を、ダリ自身が設計して美術館として改修したものです。
 駅前の公園を通り過ぎ、北東へ徒歩で10分、市(マーケット)が開かれるカタルーニャ広場、子どもの遊び場となるランブラ広場を過ぎると、狭い石畳の通りが美しいフィゲラスの繁華街に出、教会の脇の坂を登ったところにTeatre Museu Daliがあります。
 訪れた日は土曜日、市が開かれ、近隣の何軒もの農家が果物や野菜を並べていました。フィゲラスはフランス国境まで40キロ、フランス・プロバンスの市(いち)、マルシェ(marche)を思い出しました。

 
ダリ美術館見学記です



  ダリ美術館は中庭を取り巻くように三階まで回廊がめぐらされ、展示室になっています。階段を登りながら、次々とダリの作品を見学できるようになっています。ある解説書に「・・・まるでビックリ箱をひっくり返したようなダリのトリックを楽しみたい」とありましたが、まさしく、次から次へとトリックの連続で、覗き込んだり、透かしたり、見上げたり、見下ろしたり、「精神医学のバラノイア(偏執狂)を芸術に取り入れた異端の画家」と称されるダリの真髄が示されています。作品を見ているうちに、展示室の消火器までもが作品に見えてしまいました。ダリの作品を見ているのか、ダリの作品に見られているのか、ダリの世界に引きずり込まれた2時間でした。
 美術館を後にして、土産物店や食堂が軒を連ねるサント・ベレ教会脇の坂道を下り、オープンカフェとなっている広場でアイスクリームを食べようやく現実の世界に戻りました。



スペイン旅行について記した私のブログをお読みください。

バルセロナ8日間のプラニング
バルセロナ情報です
バルセロナからモンセラットへ
カタルーニャ音楽堂でコンサートを
これでスペインパラドールの全てがわかります。

私のスペイン・ドライブ旅行のプラニング
今、スペインにも不況の嵐が・・・
アルハンブラ宮殿に出かける方へ
誰でも楽しめるスペインドライブ
とっておきのスペインドライブルート
マドリッド周辺の世界遺産を訪ねる1000Kドライブ
アラブ人最期の地アルプハラ
シェラ・ネバダの村々を訪ねる
山岳道路、鉄道、そして白い村々
路線バスと鉄道のスペイン・バスク地方の旅




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バルセロナからモンセラットへ

2009-07-12 09:15:43 | Weblog
個人旅行であれ、ツアー旅行であれ、バルセロナに行くことがあったら、ぜひ、モンセラットを訪れたらいかがでしょうか・・・。
 
 バルセロナの北西部50キロに位置するモンセラット(Montserrat・・・mont 山/serrat鋸で切られた)は海抜1236mの独特な山容の岩山で、そこにある大聖堂の礼拝堂に安置されている黒いマリア像は、カタルーニャの人々の崇拝を集めています。また、ガウデイなどの芸術家がインスピレーションを受けたといわれる奇岩からなるモンセラット山全体が聖地となっています。

 大聖堂だけの訪問ならバルセロナから半日コースですが、折角訪れるのですから、聖地モンセラット山のハイキングも体験する一日コースとしたいものです。

モンセラットは礼拝堂と修道院から成る小さな街です
 大聖堂は麓の町から600m標高差のあるモンセラットの中腹にあります。11世紀に建てられた小さな教会が始まりで、その後カタルーニャの中心的な大聖堂となります。19世紀初頭にナポレオン軍の侵攻で破壊されますが、修復され、以前の荘厳な姿を取り戻し、現在80名の修道士によって運営されています。
 礼拝堂と修道院の他に、修道士達の宿舎、美しい歌声をミサに響かせる少年聖歌隊の学校、観光客のためのホテル、レストラン、カフェテリア、バール、観光案内所などが一体となって小さな街という趣です。

NHKの音楽番組「Amazing Voice驚異の歌声」で紹介されています。
http://blog.goo.ne.jp/masa4439er/e/e2d44ccddf25cab802450b06b37c1d02

  ホームページhttp://www.abadiamontserrat.netを開き、{Visita Virtual}をクリック、周辺の映像をご覧下さい。

モンセラットとは「のこぎり山」のことです
 Montserratはmont「山」 serrat「鋸」の合成語です。太古の時代、周辺の土地が陥没し、高さ1200メートル、長さ10キロ、幅5キロの台地が取り残され、やがて長年の風雨に浸食され、現在の山容となりました。標高1000mから1236mの峯が連なる決して高い山ではありませんが、独立峰として君臨、またその独特の山容から人々の信仰を集めてきました。
  近くから見るモンセラット山は鋸で切り裂かれたように見え、朝や夕に裾野に広がる山容の影が鋸にそっくりであり、遠方からみるモンセラット山のシルエットは、地上に置かれた鋸のようにも見えます。

電車と登山電車を乗りついで行きます
 観光バスは山道を登って礼拝堂まで行きますが、バルセロナ・エスパーニャ広場の地下駅プラサ・エスパーニャPlaza Espanyaから出るバルセロナ公営鉄道FGCとロープウエイか登山電車利用が便利です。近距離電車など複数の行き先の電車が出ていますので、1時間に2本の割で出ているマンレサManresa行きのR5線に乗り、ロープウエイ利用ならモンセラット・アエリ駅Monserrat aeri, 登山電車cremalleraクレマジェラ利用なら1つ先のムニストル・ド・モンセラット駅Monistrol de Monserratで降ります。

 2004年に敷設された登山電車は、ムニストル・ド・モンセラット駅から海抜700mにある礼拝堂まで20分でゆっくり登り、途中の景色が素晴らしく、観光客を魅了します。往復切符で14.60ユーロでした。
Pl Espanya駅の改札口に切符の自動販売機(スペイン語・英語に切り替えられる)で{Montserrat}/{tren+cremallera}/{ida y vuelta(イダ・イ・ブエルタ往復)}を選んで購入します。自動販売機脇には、係員が常駐、観光客の切符購入を手助けしてくれます。
カタルーニャ鉄道の路線は次のサイトをご覧下さい。
http://www.fgc.es/downloads/linia/linia_llobregat.pdf

モンセラットへの車中、フィリピン人のシスターと同席でした
 朝8時16分発の電車に乗りましたが、モンセラット修道院のミサに通うフィリッピン人の若いシスターと一緒の席になりました。バルセロナに来て、それぞれ8年と2年になるという二人と、英語とスペイン語でのカタコト会話となりました。
フィリッピンの教会から派遣されてきたとのこと・・・フィリッピンという国名は、スペインのフィリップ2世に因んで付けられたもの、両国の間には植民地時代からの深い関係が続いているのでしょう。
 おしゃべりをしたり、飴を交換したり、写真を撮ったりしている内に、あっという間に1時間が過ぎ、彼女らはMontserrat Aeriでロープウエイに乗り換えるため降り、ホームから「Proxima Estacion!(プロキシマ・エスタシオン:次の駅よ)」と私たちに念を押し、「Cuidate!(クイダテ:気をつけて)」と手を振ってくれました。

大聖堂見学後、ハイキングに出かけました
 楽しみにしていたヨーロッパ最古の歴史がある少年聖歌隊のコーラスは、モンセラットに出かけたその日6月25日からEscolania(エスコラニア:聖歌隊の学校)が二ヶ月の夏休みに入ったため、聞くことはできませんでした。
 そこで大聖堂見学後、ハイキングに出かけることにしました。5つあるルートのうち、最長の3時間コース,最高峰Sant Jeroni(1236m)を目指しました。

 Information Centerで英語版のルート説明と地図「Itineraries from the Monastery」を貰い、funicular( フニクラ:ケーブルカー)のSan Joan線に乗り、一気に1000m地点へ・・・そこからSant Jeroniの頂まで、1時間ほどです。モンセラット山の絶景を楽しみながら整備された歩道を歩き、岩山までありながら、意外にも小さな森が点在し、日差しを遮ってホッとできます。
一番きついルートであると紹介されていましたが、ケーブルカー駅からなら、4キロをかけて300mを登るだけ、ほとんど平坦な印象です。標識も完備、地図と説明を参考に散策気分のハイキング、20名位のオーストリアからやってきた高校生の一団も登っていました。
 小さな木橋を渡ったり、お花畑に囲まれた小さな無人の教会が残されていたり、さらに頂上近くには暖炉と石垣だけが残る修道院跡があったりと、変化に富んだハイキングを楽しめます。


 Sant Jeroniはモンセラット山塊の北端にあり、ここから一気に下の平野まで1000m近く落ち込んでいます。ここはカタルーニャ地方全体、さらにフランス国境のピレーネ山脈まで見渡せるモンセラット山最高のビューポイントなのです。
帰路は復路の途中から、標高差500mを大聖堂まで1時間10分で降りる道が通常の経路ですが、雷雲が発生、大急ぎで往路と同じ道をケーブルカー駅まで戻りました。



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最新バルセロナ情報です・・・

2009-07-04 10:40:21 | Weblog


オーバーツーリズムに困惑するバルセロナ住民方々のデモ映像が流れていました。水鉄砲を観光客に向けて、発射するグループの映像もありました。160万人の住民に対して10倍の1500万人の観光客が訪れているとのこと、私有地に侵入して写真を撮る、ごみを捨てる、注意すると暴力をふるうという悪質な行動に我慢できずのデモだったようです。最新の観光情報を入手してからお出かけ下さい


8日間のバルセロナ旅から帰ってきました。同一ホテルに六泊して、街や近郊の名所にでかけるというスタイルの旅は初めてでした。ホテルに荷物を置いたまま、まるで、自宅から出かけるような気軽な旅も良いものでした。
 写真はバルセロナの通りをゲイ・フラッグを掲げて行進するゲイたちです。

バルセロナを訪れるなら・・・
 5月か6月が最適なシーズン・・・この情報にはまったく間違いありません。訪れた6月23日から29日まで、郊外のモンセラット山へのハイキングで雷とパラパラとした雨に降られた以外、ほぼ快晴の毎日でした。日本の梅雨がウソのようの日和でした。
 最高気温は27度、日差しが強く、夏らしい暑さでしたが、湿度が低いせいか、日陰に入ると実に快適、夕方から夜半にかけての散策を楽しむ人で賑わっていました。

到着した6月23日はサン・ホアン祭りでした
 バルセロナの空港に午後10時に到着・・・上空から花火が打ち上げられているのが見えましたが、夏至を祝うサン・ホアン祭りの前夜祭、空港からタクシーで市内のホテルまで、爆竹の音が絶えることがありませんでした。
 成田から17時間の旅でしたが、ホテルに荷物を置くと、早速、ランブラス通りへ・・・夏の到来を祝う人々で、ごった返していました。子ども連れや乳母車を押して散策する若い夫婦もおり、地元の人と夏至の夜を共にしました。バルの一軒に立ち寄り、カーニャ(生ビール)で乾杯、バルセロナ到着を祝いました。

バルセロナは安全な街でした
 出かける前に、スペイン失業率17%の報道や外務省の海外旅行安全情報などで、治安の悪化が伝えられ、かなり緊張してのバルセロナ散策でしたが、安全に、楽しく、バルセロナの旧市街やランブラス通りの散策を楽しみました。
 確かに、路上に座る多くの物乞いを目にして、バラの花を売りつけようと近づく浮浪者にも出会いましたが、アジア系の地元民も多く、日本人観光客という隙を見せなければ、なんら問題はないと感じました。
 
ホテル:
 バルセロナの中心地、カタルーニャ広場近くのホテルの三ツ星ホテルを予約したのは正解でした。旧市街地にもランブラス通り、グラシア通りにも徒歩圏内・・・この一角にはホテルが軒を連ねていますが、いずれも19世紀にバルセロナが繊維産業で最も賑わった時期に建てられた重厚な石造りのビルが軒を連ね、内部を改装してホテルとして営業しています。そのため、部屋やレストラン、ロビーは狭く、遮音性もいまいちですが、エレベーターを設置、バスタブもあり、快適に六日間を過ごすことができました。ツインで一泊12,000円、わが国のビジネスホテル並の料金設定でした。

タクシー:
 バルセロナは地下鉄網が完備していますが、時間的なロスと、スリなどの被害を避けるため、市内の移動はタクシーを利用しました。流しのタクシーが手軽につかまるのではないかと思っていましたが、これが意外に難しく、ホテル近くのカタルーニャ広場のタクシー乗り場から乗りました。
 料金は5ユーロから7ユーロ、一番遠かった北にあるグエル公園からカタルーニャ広場までが12ユーロ、値段はメーターに表示され、チップはお釣りが少しならそれを・・・払わなくても問題はありません。空港から市内までは30ユーロ少々、スーツケース二つの料金が、メーターを止めた最後に加算されて表示されます。
渋滞時にメーターがドンドン上がるのは日本と同じです。乗り込むときに「Hola!(オラ!)」と挨拶するのが慣例、行き先の発音に自信がないときは、紙に書いた行き先を示し、「Por favor (ポルファボール お願いします!)」と言えばOKです。

鉄道:
 カタルーニャ鉄道(バルセロナ公営)とRENFE(レンフェ・スペイン国鉄)に乗りました。
モンセラットに行くにはスペイン広場から出ているカタルーニャ鉄道で1時間、ダリの美術館訪問にはサンツ駅からフィゲラスまでRENFEで2時間の道のりです。いずれの線路も郊外に出るまで地下を走ります。
初めての体験となる切符の買い方ですが、カタルーニャ鉄道はスペイン語か英語の切り替えができる自動販売機で、RENFEでは窓口で購入します。割引往復切符(ida y vuelta イダ・イ・ブエルタ)であること、行き先を確認することで問題なく購入できます。
(後日、モンセラットとフィゲラス訪問記で詳しく報告します)

テレビ報道:
 当然のことながら、日本の情報はまったく入ってきません。ただ、到着した翌日の6月24日には中村俊輔選手がバルセロナ・エスパニョールへの移籍を告げる報道で、スコットランド・セルテイックで活躍する姿を流していました。
ところで、スペイン代表と南アフリカ代表の対戦の中継をテレビ観戦しました。0-1とずっとリードされていましたが、後半戦で2-1と逆転、その直後に追いつかれ、終了間際に得点し逃げ切るという白熱したゲームでした。両チームの体格のよさ、玉回しの的確さ、攻撃の切り替えの早さ、圧倒的な攻撃力を見ていると、日本チームの4位入賞は難しいのではないか・・・と心配になりました。
 ところでバルセロナ滞在中にマイケル・ジャクソンの訃報・・・テレビは朝、昼、夜と特集番組の映像ばかりとなりました。
 
食事:
 ホテルでは取らず、街のバールとレストランを渡り歩きました。

朝食には、細長いパンの両端からスペイン特産イベリコ豚の生ハムがはみ出しているボリューム満点のボガデイ―リョ(ジョ)が気に入りました。しかしこのようなヘビーな朝食を食べているのは私たちだけ・・・スペイン人は、コーヒーとクロワッサンなどの軽い朝食でした。
 もっとも彼らは11時頃にバルでもう一度食事、昼食として2時ごろにしっかりと食べ、夜は遅くまでバルで飲み食いをするという日本人とは異なる食生活のようです。
 日本人に人気のパエリアには注意が必要です。値段が安いパエリアは出来合いのものを暖めるだけ、お米の味にシビアな日本人には食べられたものではありません。
やはり、専用の鉄鍋で焼き上げた本来のパエリアをレストランでいただくのがよいでしょう。

お土産:
 カタルーニャ広場に面した大手デパートEl Corte Inglesで済ませました。スペインのカラフルな色のネクタイとシャツを探しました。シャツは持参したクビ周りサイズ表を店員に見せると探し出してくれました。地下に、食料品を販売する区画があり、真空パックの生ハム、修道院で作られたお菓子などを購入しました。
 ワイン類は、ロンドン経由でしたので、機内持込規制で購入できません。その代わり、ヒースロウ空港の免税店で、スコッチウイスキーを・・・二度訪れたことがあるスコットランド・スカイ島の銘酒TALISKERを見つけ、懐かしさから購入しました。

費用:
 航空機、ホテル、食事、現地交通費、土産代を含めて、52万円・・・一人26万円の旅でした。

バルセロナはスペインではない!
 ・・・と地元の方がよく言うとのことですが、独自の言語、文化、歴史を持ち、モデルニスモ建築の世界遺産、旧市街の中世からの町並み・・・たしかにスペインというより隣の国フランスに近い雰囲気を持っています。
地名表示、レストランのメニュー、看板など、まずカタラン語、続いてスペイン語で書かれているという具合で、地元の方々の自国語への自負心が伝わってきます。
世界遺産・カタルーニャ音楽堂のトイレに掲示されていたカタラン語、スペイン語、英語の注意書きを紹介しておきましょう。
{Si us plau, no disposition cap objecte als urinaris i WC. Gracies}
{Por favor, no espositen ningun object en los uninarios y WC. Gracias}
{Please don’t throw any object in the urinaries and WC. Thank you}


カタルーニャ音楽堂の予約」「バルセロナからモンセラットへ」「スペイン国鉄renfeに乗ってフィゲラスへ」もお読みください。






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