シニアー個人旅行のかわら版

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東京から白神山地を巡る3泊4日の個人旅行

2011-08-08 20:26:34 | Weblog
友人と白神山地へ出かけました。
夜行バス車中2泊、現地1泊の旅です。
ブナの原生林 がそのままの姿を留める岳岱・だけだい(秋田県)と白神山地を代表する湧水・十二湖( 青森県)を歩きました。
郷土の自然を心から愛する白神山地案内人が秋田県側を同行してくれました。
青池から崩山へのトレッキングはブナ林を分け入る難行でしたが忘れられない体験になりました。

一日目の行程です:

秋田駅から藤里町へ

 6時30分に秋田駅に・・・東京駅から8時間強の夜行バスの旅、早朝の秋田市内を散策後、ホテルメトロポリタンで朝食



 8時に第一観光タクシーのドライバー兼白神案内人・檜森さんが出迎え



 高速道路を北へ、能代市、二ツ井町を経て、藤里町へ・・・前方に白神山地が・・・右端が駒ケ岳1158m。その裾野に向かう。



 檜森さんが予約してくれた昼食の'だまっこ’を買う・・・デザートの笹団子、山菜のミズが入った郷土色豊かな絶品のおにぎり

  

峨瓏の滝・・・いよいよ白神山地の入り口に



 旧金沢小学校跡・・・かつての校庭に、老人憩いの家がポツンと・・・校庭の一角にある「開校百周年記念碑」、太良(たいら)鉱山の長屋が軒を連ね、子供たちで賑わっていた往時の様子が思い浮かぶ。

   

 太良峡に・・・江戸時代には坑口が千余りもある太良鉱山があり、銅や鉛を産出、秋田藩の財政を支えた。「平(太良)名代の花咲松は もとは本荘 葉は能代、花の久保田(秋田)の城と咲く」という戯れ歌を1802年当地を訪れた菅江真澄が記録している。江戸時代は川舟で、昭和になってから森林鉄道で鉱石を米代川まで運んだ。昭和33年出水により廃鉱

   

 橋を渡り、舗装林道を進む。途中、天然秋田杉の美林がある。赤みを帯びた表皮の天然杉は枝が少なく、まっすぐ伸びる性質があり、良質の杉材となり1本数百万円で取引される



 山道は曲がりくねりながら高度を上げる。檜森さんの緊張した運転に声をかけるのを控える。、藤里町が管理する岳岱自然観察教育林教育自然林入り口の広場を通り過ぎ、10分ほどで駒ケ岳登山口駐車場に・・・登山靴に履き替え山に分け入る。




 檜森さんから草木の説明を聞きながら進む。雪の重みに耐えるブナの反発力を実証したり、たらの木よりも美味という山菜や、薬草を教えてもらう。高度計で標高をチェックするなどを白神山地案内人としての面目躍如の説明に惹きこまれる。

      

 標高766mの田苗代湿原に・・・ここは青森県との県境が近い。湿原の乾燥化でツゲの侵食が目立つ



 湿原の水芭蕉が大きく倒れ、熊が食い荒らした跡があちらこちらにあり、緊張がはしる。熊は整腸剤として水芭蕉を食べているらしいと後日知る



 駐車場に戻り、岳岱自然観察教育林教育自然林へ。林野庁から風景林の指定を受けた、人の手の加わらない原始的な森の中をトレッキングができる。車椅子でも散策できるよう一部整備されている



 寿命300年から400年というブナの一生を説明する檜森さん



 奇形の「窓明けブナ」



 戦時中に切り出す予定で順番が彫られたブナ



 ブナ林の豊富な湧き水・・・夏でも7度という冷たい清冽な水



 モリアオガエルが生息する水溜り



 まるで庭園のようなブナ林




藤里町から日本海に面する八峰町へ移動

 菅江真澄も訪れた八森の白瀑。「みこしの滝浴び」祭りで知られる。その場で作った葉っぱの風車を手にした檜森さんとの最後の記念撮影



 岩館の港・・・1801年の冬、菅江真澄はここでハタハタ漁を見、漁の様子をスケッチと紀行文で残している。



 岩館を越える小入川橋梁。五能線で最も人気のある撮影ポイント



 檜森さんとは岩館駅でお別れ。8時間の濃密な時間を共に過ごすことができ、思い出に残る白神山地の旅となりました。ありがとうございました。



 岩館駅発15時46分の「リゾートしらかみくまげら」に乗車



 広い窓と快適な車内・・・撮影ポイントではアナウンスとスピードを落とすサービスも



 深浦駅16時31分に下車・・・ちょうど上り線に停まっていた最新型の「リゾートしらかみ青池」




二日目の行程です:

深浦町から秋田駅へ

 早朝の深浦の港・・・男鹿半島と北海道の中間点にあたり、入り江に常夜灯がある本格的な北前船の寄港地として賑わった。白神山地の伏流水が神明宮に湧き出る湧水は「しんめいさまのとよのみつこ」と呼ばれ、北前船の船頭や水夫たちの貴重な飲料水であった



 深浦駅7時44分出発、十二湖駅8時15分着。連絡する路線バスがなくタクシーで、十二湖を代表する青池まで行く。1704年に起きたM7の岩館地震で山が大崩落、裾野の川を堰きとめ、湖沼群ができた。実際には33の湖沼があるが、崩山から見ると12湖が見えるのでそれが地名となった。日本キャニオンと呼ばれる地形もこの時に出現



 青池近くの崩山登山口から登る。十二湖が眺められるポイントまで1時間半と聞いていたが、2時間を要した。樹木が茂る中をジグザクに登る急な道は狭く、熊よけの鈴を鳴らしながらの、見晴らしの利かないしんどいトレッキングとなった。往復3時間半のトレッキング中に出会った登山客は4名だけ



 大崩壊地の上部からは断崖絶壁・・・素晴らしい景色が広がるが、こわごわと写真に収め、早々に下山する。湖沼は樹木で視界を遮られ、十二湖すべては確認できなかった



 下山して鶏頭場ノ池から仰ぎ見る崩山・・・2時間ほど前までいた大崩壊地の頂上が目を引く



 十二湖駅まで路線バスで戻り、14時6分の普通列車に乗る。十二湖駅から八森駅までの五能線の旅を楽しむツアー客で混雑、「リゾートしらかみ」の乗車券購入は難しいとのツアーコンダクターの言。
東能代駅で奥羽本線特急に乗換、16時20分に竿灯祭りの囃子が流れる秋田駅に到着



 スーパー健康ランド華のゆ秋田で汗を流し、秋田市内の繁華街川又で夕食、竿灯祭りを楽しんだ後、21時20分発の夜行バスで東京へ



費用です:

事前に支払った代金は(一人当たり) 27,235円
高速バス(往復割、ネット割) 29,460円
第一観光タクシー        25,010円 (*今年の料金は第一観光タクシーに問い合わせを

現地で支払った代金は(一人当たり)29,530円
深浦観光ホテル     12,000円
JR料金          5,650円
タクシー高速道路代          400円
朝食・昼食2回・夕食      5、365円
十二湖での交通費        1,300円
入浴代               750円  

リンク先です: 

◎白神なび:第一観光タクシーhttp://www.daiichikanko.jp/  
◎深浦観光ホテルhttp://www2.ocn.ne.jp/~fukaura/
◎ドリーム秋田・横浜号http://www.kousokubus.net/PC/index.aspx



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