シニアー個人旅行のかわら版

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安曇野でサイクリングを楽しみました

2011-09-06 08:19:58 | Weblog


夏休み最後の土曜日に穂高へ出かけました。
西には常念岳や有明山など北アルプスの山々が屏風のように聳え、
その山麓から広がるのどかな田園地帯が安曇野です。
アルプスからの伏流水が豊富な湧き水となって、穂高川や犀川の周辺のワサビ田を育んでいます。

この地に移住してきた安曇族に由来する穂高神社、坂上田村麻呂との戦い敗れた八面大王の伝説が伝わるなど、安曇野には古代からの人々の歴史があり、信州と日本海を結ぶ塩の道が通っていたこともあり、旅人が行き来した安曇野には、五穀豊穣・無病息災・子孫繁栄を願う道祖神が多く見られます。

美しい自然と穏やかな人々の風俗が残るこの町は、たびたび映画やテレビドラマの舞台にもなってきました。海抜500メートルの安曇野の涼風を感じながらの、安曇野の歴史と自然を思う存分味わう、ぜいたくな2時間のサイクリングとなりました。

スタート松本駅からJR大糸線で30分、土曜日ということで3両編成の大町行の電車は満員でしたが、乗客の半数は穂高駅で降りました。駅前にはテントが張られ、観光客の受付をしていました。碌山美術館や道祖神を巡るグループのようでした。



1.駅前のレンタサイクル店に直行です。サイクリングのための地図で推奨サイクリングルートを教えてもらいます。



2.いよいよ出発です。駅前通りを大王わさび農場を目指して東に進みます。走り出してすぐ、右手にある穂高神社に立ち寄ります。



3.穂高神社の境内にある道祖神です。松本から穂高、大町、白馬を経て、糸魚川にいたる塩の道が通じていましたが、路傍に祭られていた道祖神は、近年の道路改修のため、ここに移転安置されました。穂高には130体以上の道祖神があり、道祖神の里でもあります。



4.日本アルプスの総鎮守として親しまれている穂高神社です。古代に北九州から移住してきたと伝わる安曇族ゆかりの歴史ある神社です。交通安全祈願で正月には大変な賑わいをみせます。



5.国道147号線を右折、最初の信号を左折・・・歩道がない町道を走ります。わさび問屋を通り過ぎますが、穂高には20軒近いわさび店があります。明治の初めにアルプスの山葵を植えたのが始まりで、水温が年間通して12℃という地下水が豊富な穂高では、大正時代に入り、本格的なわさび栽培が広がります。



6.吉祥山東光寺です。信州七福神の一つで、門前には「吉祥仁王様の下駄」と呼ばれる大きな下駄があります。大下駄を履いてお参りすると、願い事がかなうといわれています。東光寺は道路の向かいにある等々力家が開基した寺です。



7.等々力家の遠景です。室町時代から続く旧家で、屋敷構えは長屋門に書院、庭園で、江戸中期の造作です。江戸時代はこの一帯は松本藩主の狩猟場で、鮭や鴨狩りの際に本陣、殿様の休憩所として等々力家が使われました。



8.前方にアカシアとポプラ並木に囲まれた大王わさび農場が見えてきます。「大王」の名の由来ですが、農場内に「八面大王」を祭る神社があるからでしょう。
 大王わさび農場までは田んぼの中の一本道・・・快適ですがわずかながら下っているのでスピードに注意します。清流の万水川(よろずいがわ)を渡り、御法田信号を直進すると駐車場です。

(見出し画像)

9.駐車場は観光バスや自家用車でぎっしりです。駐輪場に自転車を置いて、名物わさびソフトアイスクリーム売り場へ・・・ご覧の通り行列ができています。
 この時期のわさび田は、遮光して水温が上がるのを防ぐため、一面に黒い寒冷紗で覆われているため、わさびの緑色の葉もわさび田を潤す清流も見ることができません。散策よりもアイスクリームといったところでしょうか。



10.大王わさび農場の一番の人気スポット、黒澤明監督「夢」の撮影地である
水車小屋です。暑い日であったこともあり、湧水を集めて流れる川でラフティングを楽しもうと順番待ちの観光客の列ができていました。
 この川の流れは万水川に流れ込み・・・すぐに穂高川と合流、犀川、千曲川、信濃川となって日本海に注ぎます。



11.御法田信号に戻り右折します。大王わさび農場に入る車の通行が多いのですが歩道があり安全は確保されています。万水川を渡り、最初の道を左折して、アルプス方向に向かいます。5分位で水色の詩」道祖神に到着です。1975年放映のNHK連続テレビ小説の撮影地で、舞台は松本、ヒロインは大竹しのぶでした。



12.道なりに先へ進むと穂高川の堤の上を走る道になります。右に穂高川、左はわさび田が続きます。堤を走るとすぐに早春賦の歌碑があります。
 「日本の歌百選」にも選ばれ、「春は名のみの 風の寒さや・・・」で始まる歌は、吉丸一昌が大正2年の早春にここでの風景を詠い、中田章が曲を付けました。



13.今回のルートではここが一番安曇野らいしい風景を楽しめるサイクリングでした。正面に有明富士と地元でよばれる有明山(2,268m)が聳え、その裾野から流れ出る中房川が、乳川を合わせて、穂高川となって下ってきます。
NHK「おひさま」に数多く登場したシーンであるのも納得がいきます。



ゴール常盤橋手前で左折、碌山美術館方面へ・・・大糸線に沿って進めば、穂高駅です。




平成28年4月4日にバスタ新宿が完成しました!

新宿から穂高まで高速バスで4時間、日帰りで安曇野サイクリングが楽しめます。料金も往復割引で6,700円と負担がかかりません。
特に5月がおすすめです。雪をいただいたアルプスの山々、里は杏の花が盛りに、春の日差しをあびてワサビ田がもっとも美しい時です。

高速バス安曇野・新宿線 https://www.alpico.co.jp/access/express/hakuba_shinjuku/
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