シニアー個人旅行のかわら版

国内・海外旅行の話題を中心に、アップデートな情報とともに、シニアーのための手作り旅行を発信する。

フランスに出かけたら、ぜひ、マルシェ(市)を訪れてください

2011-02-26 09:48:42 | Weblog
南フランス・ドライブ旅行(6)

モーパッサンの短編「ひも」は市の日(jour de marché)の光景から始まります。
ちょっとだけオシャレをして、牛やアヒル、鶏を町のマルシェへ運ぶ貧しい農民の姿を描いています。モーパッサンは19世紀のマルシェを描いていますが、現在でもフランスでは市の日の伝統が続いています。

訪れたプロバンスでも毎日のようにどこかの町でマルシェが開かれていました。開催される曜日がそれぞれの町で決まっており、日曜日にマルシェがあるリル・シュル・ラ・ソルグ(L'isle-sur-la-Sorgue)に出かけました。



この町はカルパントラ(Carpentras)の南、アヴィニョン(Avignon)の東に位置し、どちらの町からも1時間のドライブです。世界5位の湧水量を誇るヴォクリューズの泉(Fontaine-de-Vaucluse)から流れ出るソルグ川沿いに開けたこの町は、かつては繊維業で栄え、現在では骨董市が開かれることでも知られています。
地図をご覧ください)



近隣から人々が買い物に集まり、大変な混雑で車をとめる場所を探すのに苦労しました。出店が川沿いの道、広場にと長年に渡り営業してきた場所で店を開きます。各地のマルシェを巡回しており、日没前には店を片付け、次の町へと移動していきます。




プロバンスには一週間の滞在でしたが、リル・シュル・ラ・ソルグの他にも、ルベロンのゴルド(Gordes, Luberon)、カマルグのエーグ・モルト(Aigues-Mortes, Camargue)、そしてカルパントラと四つの町でマルシェに出会いました。


関連ブログ南フランス旅行のプラニング・・・安全なフランス・ドライブを楽しむには・・・
城塞都市と美しい漁村・・・リュベロンへのドライブ・・・フランス道路地図を読み解く
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2月、奥会津・湯の花温泉を訪れました

2011-02-15 16:53:39 | Weblog
最新ドライブ情報は次のページをご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/masa4439er/e/91a5dd13281d63b3e32beb77bfee2b78

奥会津・・・四季折々の美しい自然、今も生き続ける昔からの風俗・習慣・伝統、特色ある食文化・・・これは雪深い山々に囲まれた風土が守ってくれている賜物です。

奥会津・・・柳津町、三島町、金山町、只見町、昭和村、南会津町、桧枝岐村の5町2村・・・西は新潟県に、南は群馬県・栃木県に接しています。

2月10日、11日と雪に埋もれる湯の花(南会津町舘岩地区)を訪れました。今年の冬、湯の花では氷点下23度の最低気温を記録・・・しかし訪れた日は気温がマイナス8度、春はもうすぐです。

冬の奥会津・雪道ドライブを安全に楽しむには
 ○スピードは40キロ厳守
 ○下り坂ではエンジンブレーキでスピードコントロール
 ○吹雪の中でのドライブは避ける
が原則ですが、道路の状況をよく知っておくことが安心感を与えてくれます。

西那須野塩原ICから湯の花温泉まで70キロの道路情報をレポートします。
Google Mapを参考に・・・)


道の駅「湯の香しおばら」
 奥会津に向かう出発点です。暖房の効いた清潔なトイレを利用、これからの雪道ドライブに備えます。


箒川沿いの400号を塩原温泉に向かいます。基本的には昔のままの道路で、曲がりくねった狭い国道です。


4キロ続く塩原温泉の中心地で箒川を渡ります


塩原温泉を過ぎると、登り坂に・・・ループ橋で高度を稼ぎます。


尾頭トンネル(標高820m)です。ここを抜けると、積雪量が多くなります。


下り坂でカーブがあり、慎重に運転を・・・


鬼怒川方面からの121号(関東側からは会津西街道、会津側からは日光街道)と合流。


往時の街道を思わせる、狭いですが、カーブは少なく、走りやすい道です。


山王トンネル(標高850m)の前後の道は、改修が進み、快適な道路となりました。


幅員のある道ですが、ずっと下り坂が続き、スピードのコントロールを・・・


道の駅「たじま」です。年中無休で、どんなに吹雪いても営業・・・121号を走る車にとってありがたい存在です。会津地方の物産展もかねています。


野岩鉄道は東武線新藤原駅から会津高原尾瀬口を結び、会津高原尾瀬口駅からは会津鉄道となります。


標高720mの会津高原尾瀬口(旧滝の原駅)から標高950mの中山峠に向かいます。右手は岩盤むき出しの山、左手は谷という急峻な山道です。


一番の難所は深い谷を渡る金竜橋です。橋の上でのすれ違いは危険、路線バスは橋の手前で待機してくれます。(往路と復路で撮影)

新しい橋の付け替え工事が完成、安心に渡れます!!

金竜橋を渡り、カーブを登りきると中山トンネルです。


中山トンネルを越えると、あとは緩やかなくだる幅員の広い道路となり、今までの緊張を強いられるドライブから開放されます。(復路撮影)


たかつえスキー場の入り口です。(復路撮影)


熨斗戸(のしと)付近の直線道路です。吹雪くとホワイトアウトが発生します。(復路撮影)


352号に入ってから初めてとなる信号です。ここを左折すると湯の花温泉です。


湯の花は湯ノ岐川に沿った集落で四箇所に共同浴場を持つ鄙びた温泉地です。


(冒頭の写真・左上に宿泊した旅館末廣があります。川岸に共同湯「石湯」が見えます)



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中国舞踏家ヤン・リーピンのソロダンス「観音菩薩」が楽しみです

2011-02-09 08:55:28 | Weblog
 中国を代表する民族舞踊家・楊麗萍(ヤン・リーピン)が来日、4月5日(火)から4月10日(日)にかけて渋谷のBunkamuraオーチャードホールで公演します。
 今回の作品はチベット族の老婆を主人公に、チベット族が心のよりどころとしている信仰心をモチーフとした演劇「クラナゾ(蔵謎)」で、老婆の魂を極楽浄土に導く観音菩薩を舞う楊麗萍の独舞・ソロダンスが注目です。

 昨年訪れた昆明の雲南映象では彼女が舞った「月光」と「孔雀の精霊」を妹の楊伍が見事に踊っていましたが、楊麗萍は外国公演で不在、今回の日本公演でようやく彼女の舞を見ることができます。


 楊麗萍の舞踊に関心を持ったのは彼女のサイト「雲南映象」に出会ったからです。その中で彼女の踊りに対する思いと姿勢を知り、感動したからです。

「踊ると神様と話ができるのだと祖母がよく言っていたのを思い出す。私は歌と踊りが海原のようにあふれている雲南に生まれたことを本当に幸せに思う。孔雀の舞で内なる熱情を踊り上げ、大地を踏み鳴らしながら踊り収穫を喜び、恋を求めて太鼓を打ち鳴らす・・・神が私の手を握り、私の心は肉体から離れ空を飛ぶ。」

「雲南省で歌われる少数民族の歌と踊りを求めて、山々や村々を訪ね歩いた。旅は10,000キロを越えたであろうか・・・・。布郎族の村を訪れたとき、一人の少女が私を呼びとめ、ぜひ踊り手として一座に入れてほしいと言うのだ。身体が小さすぎて踊りはまだとても無理だと断ったが、400元を貯めて水牛を家族に買ってあげたいと懇願する・・・年収わずか150元の村でである。私は村の貧しさに涙し、彼女を受け入れたのである。」

 今回日本で上演する「クラナゾ(蔵謎)」も、チベット自治区、青海省、甘粛省、四川省などを訪れ、チベット族に伝わる踊りや歌、儀式を収集、チベットの文化と習慣を伝えるミュージカルを作り上げ、少数民族を中心とした団員90人とともに演じます。彼女の出世作「シャングリラ」とまた趣が異なる作品となっているのでは・・・と今から期待しています。

楊麗萍(ヤン・リーピン)は、現在、国家一級舞踊家の名声を得、国内はもとより世界各国で活躍しています。彼女は雲南省大理の少数民族ペー(白)族出身で、幼い頃より貧しい生活のなか舞踊に熱中、正規の舞踊教育は受けることはありませんでした。その後、才能を見いだされ、1971年雲南省の歌舞団に入団、中央歌舞団を経て、1986年、彼女自身の創作・主演によるソロ・ダンス「孔雀の精霊」で一躍中国のトップダンサーになります。
それを機に、彼女が長年にわたり抱いていた夢の実現に向け、雲南省少数民族の文化の象徴である歌と踊りを各地の村々を尋ねながら収集、同時に、歌と踊りに才能ある若者を見出し団員に採用、ミュージカル「シャングリラ」に集大成、昆明市に専用常設劇場を持ち、活動を確固たるものにします。

 ところで、Bunkamura magazineで徳永京子氏が 楊麗萍を柳田國男になぞらえて解説していますが、確かに「遠野物語」も「シャングリラ」「クラナゾ」もフィールドワークで民族の文化、伝承を収集し、芸術に進化していくという方向性は同じであり、的を得ていると感心しました。

昆明の雲南映象劇場で観客を迎える少数民族の団員たちです。


雲南省への旅
http://blog.goo.ne.jp/masa4439er/e/ef8f272b53c030c85f98b08ed57d0ba1
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今年のスペインのセマナ・サンタは4月17日(日)から24日(日)です。

2011-02-04 14:26:25 | Weblog
5年前に出かけたアンダルシア旅行が、偶然にもセマナ・サンタ(聖週間)と重なりました。
予備知識のないままの体験でしたが、スペインが最も盛んで華麗といわれるこの宗教行事の中に身をおくことができたのは幸運でした。
マラガMalaga, グラナダGranada、バエサBaezaで行進 ・プロセシオンprocesionを観ることができ、有名なセヴィージャSevillaのセマナ・サンタもテレビのライブ映像で満喫しました。
(冒頭の写真はマラガでの行進を見ようと押し寄せた観光客です。マラガでは行進に軍楽隊が参加します)

セマナ・サンタsemana santaはキリストの 受難(Pasión)、死(Muerte )、復活(Resurrección )を再現する行事です。エルサレムに入ったキリストを人々が小枝を手に迎えた日曜日(Domingo de Ramos)から始まり、十字架に架けられた聖金曜日(Viernes Santo)、2日後の日曜日の復活(Domingo de Resurrección )で終わる8日間の祭りです。
 
 キリストとマリアのそれぞれの祭壇を台車に載せてコスタレロス(costaleros)と呼ばれる団員たちが肩に担いで運び、ドラムとトランペットの楽隊・先のとがったフードで顔を隠した悔悟者・正装した信者が行列を作って、教会から町の中に繰り出します。特に、セビージャSevillaの祭壇は豪華で、十字架を背負ったキリストを引き立てる馬に乗るローマの兵士が祭壇を飾り、40人ほどのコスタレロスが台車を運行します。
 (YouTubeに紹介映像があります)

ウベダUbedaのパラドールに向かう途中、人口1万6千人の小さな町バエサBaezaで見た行進procesionです。















バエサはアンダルシア州ハエン県の県都ハエンJaenの北東50キロにあります。ハエンの地図を開き、ズームアウトするとA-316号線上に見えます。

隣町のウベダとともに16世紀に陶器と織物業で栄え、当時のルネッサンス様式の建築物群が世界遺産に登録されています。
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