シニアー個人旅行のかわら版

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各駅停車で下部温泉・身延山

2014-10-16 08:50:20 | Weblog
中央本線・身延線のゆっくり旅の報告です。

身延山を参詣後、下部の湯で身体を休めるという旅は江戸時代からよく知られた旅です。子どもの頃、日蓮宗門徒が多い伊豆半島に住んでいましたが、祖母に連れられ、修善寺から三島に出て、東海道線で富士まで行き、身延線で身延山参詣、下部温泉に泊まったことが懐かしい思い出となっています。

千葉県・東京都・埼玉県・神奈川県の各地に在住の友人と出かけました。全員が集合しやすい中央線「高尾駅」が出発点です。友人たちは身延山も下部温泉も初めてでした。

1日目
 
高尾駅10:31→12:17甲府駅

 中央本線の普通列車は山梨県や長野県方面へ格安に行きたい人に需要があります。途中駅での特急列車の通過待ち合わせがたびたびあるのが欠点ですが、変化に富んだ中央線の景色を思う存分楽しみ、笹子トンネルでは蒸気機関車時代の窓の上げ下げの思い出話に盛り上がりました。

甲府での昼食に郷土料理「おざら」を食しました

 初めて食べた「おざら」ですが大変好評でした。つけ麺タイプの「ほうとう」と言ったところですが、麺のこしが強くしかものど越しがよいのです。野菜、しいたけ、油揚げをしっかり煮込んだ旨みたっぷりのしょうゆ味のつゆが絶品でした。
→駅前「ちよだ

甲府駅13:25→14:33下部温泉駅

 という予定でしたが、身延線はSuicaが使えず、切符購入に手間取り、身延線ホームまでは高齢者には意外に距離があり、30秒差で列車が発車してしまいました。次の14:06発の列車に乗りましたが鰍沢駅止まり、乗ろうと思っていた特急富士は東海道線の土砂崩れの影響で運休、下部温泉駅に着いたのは16:05でした。

 
下部温泉・裕貴屋(ゆうきや)に泊まりました

      

 迎えの車に乗り、清冽な下部川沿いを進みます。狭い川岸に並ぶように旅館・ホテルがあります。湯治客で賑わった下部温泉街は静かなたたずまいを見せています。神泉橋を渡ると、正面にある3階建ての木造建築の旅館が、明治8年創業の裕貴屋です。トイレ、洗面所は改修され、何よりも高齢者にうれしいのはベッドのある和洋室があることです。下部川からの川音が心地の良い旅館です。

下部温泉は岩盤から湧き出る冷泉です

 有機屋はには半地下の洞窟に湯殿があり、底板の隙間から30度前後の冷泉が常に湧き出ています。古くから、この湯が打ち身、切り傷に効用があることが知られており、信玄の隠し湯と呼ばれるゆえんです。長時間、何回も湯に浸かる湯治が基本です。

冷泉での長湯は話し相手がいるかいないかで大違いです。かつて混浴で賑わった湯殿は目隠しの壁で男湯・女湯に分けられ、声だけが聞こえてくるだけです。話し相手がいなければ、湯殿に置かれた時計を見ながらの我慢の入浴となります。なお、身体を暖める沸かし湯の湯船が置かれています。
::::裕貴屋は廃業されました::::

2日目

下部温泉駅10:29→10:51身延駅(タクシー)→11:00身延山

 という予定でしたが、前日の身延線での私たちの苦労を知った女将が自ら運転する車で身延山まで送ってくれました。
身延駅までは富士川の右岸を走る国道ではなく左岸を走る県道をドライブ、桜並木の堤や工事中の高速道路の取り付け道路建設の手順、県立身延高校の話題など女将の話は楽しいものでした。有難うございました。

      


身延山久遠寺の参詣と帰路に利用した高速バスについては本ブログ「新宿から身延山へ・・・ 高速バス日帰りの旅」をご覧ください。

ドライブ旅行を選ばれる場合は、富士吉田から本栖湖経由で下部温泉へ下るルートを推奨します。本ブログ「富士五湖の秘境、本栖湖には感動しました」を参照ください。

身延山と言えば日蓮上人のことも忘れることができません。本ブログ「日蓮上人最後の足跡尉」を参照ください。



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