シニアー個人旅行のかわら版

国内・海外旅行の話題を中心に、アップデートな情報とともに、シニアーのための手作り旅行を発信する。

津和野へ長距離夜行バスで往く

2007-10-28 10:01:09 | Weblog
高速バス「いわみエクスプレス」が運行休止となりました。高速バス「スサノオ」利用、jr出雲市駅から大田方面に向かう旅程となります。


 10月14日に大田市が主催する「銀の道ウオーク」に参加しました。
それを機会に一度は訪れてみたいと考えていた津和野を訪れました。
津和野は森鴎外の出身地であり、また、小京都と言われる美しい城下町です。
以前から機会を待っていましたが、東京からは如何せん遠いということで二の足を踏んでいました。
石見銀山と同じ石見の国・島根県にあり、この機会を逃しては訪れることなく終わってしまいそうです。
そこで、津和野から石見銀山を経て松江へと島根県を西から東まで横断して東京へ戻る経路を考えました。




 当初、津和野へは空路で行くことを考えていました。「銀山ウオーク」の募集は8月に発表されましたから、羽田から萩・石見空港への「旅割」運賃の利用が可能で、交通費17,680円、東京駅6時20分発・津和野駅11時55分着、これなら新幹線・山口線利用の東京駅6時16分発・津和野駅12時54分着より時間面でも費用面(21,170円)でも有利です。
 そんな時、長距離夜行バスが東京新宿から津和野へ運行されていることを知りました。早速ネットで「高速バスネット」へアクセス、新宿駅19時10分発・津和野着(翌日)9時15分着、ネット決済12,840円で津和野まで行けることが分かりました。


初体験・・・「長距離夜行バスの旅」
 長距離夜行バスに気持ちが大きく傾いたのは、長距離バスの座席配置を見て、これなら快適かもしれないと思ったからです。三列独立の大きくリクラインする座席は、28席という余裕の配置です。トイレも付いています。14時間という長時間の乗車ですが、何より地上を走ります。飽きれば大きな車窓から風景も楽しめます。あの飛行機のエコノミー席の窮屈さ・密閉された機内の14時間よりずっと魅力的に感じました。定年後旅を趣味としている者として、ぜひ一度は体験したいという誘惑に駆られました。
 バスの運行は西日本JRバスです。電話で問い合わせると「新宿から目的地までの途中のSAでは停車しない」「航空機のエコノミー席よりシートのリクライン度は深いかどうかは飛行機に乗ったことがないので分からない」「湯茶などの車内サービスはない」「夕食や飲み物などはお客さんが各自持ち込んでいる」との回答でした。
 10月12日金曜日の夕方の新宿駅はサラリーマンや若者でごった返しています。石見銀山ウオークに参加するのでリュック、ウオーキング・シューズに、登山帽というスタイルでしたが、周りとの違和感を感じました。週末にもなるとアルプス登山に出かけるザックを持った若者が列を作って夜行列車を待っていた50年前の新宿駅とは隔世の感があります。
 新宿駅新南口の長距離バスターミナルの待合室は30名位の乗客が椅子に座りそれぞれのバスを待っています。5分間隔でバスのアナウンスがあり、夜行バスの本数と利用者が多いのは想像以上です。30分前でしたので隣のコンビニを覗きましたが、食欲をそそる弁当がありません。そこで同じ並びにある高島屋デパートの地下名店街で弁当を購入しました。

 5分前に津和野行きのアナウンスがあり、改札が始まります。ネット予約はメール・アドレスに送られてきた確認書が切符代わり係員に荷物を預け、車内には必要なものだけを持ち込みます。定刻通り午後7時10分に出発、混雑する甲州街道を抜け、首都高速に乗り、中央高速道経由で向かいます。乗客は思い思いに持ち込んだ夕食を取り始めます。車高が高いため、かなり揺れます。斜め前の小学校低学年の男の子は気分が悪くなりましたが、シートをリクラインして備え付けのブランケットをかけられ母親に介抱されている内に眠りにつき、浜田で降りるまでずっと熟睡していました。
 JR西日本バスへの問い合わせでは途中のSAには立ち寄らないとのことでしたが、出発二時間後9時に双葉SAで15分の休憩があり、翌朝の5時半に七塚原SAでも15分休憩がありました。二回のSA休憩のお陰でバスのトイレを使用せずにすみました。9時半で消灯になり、揺れる暗い車内をトイレまで行くのは大変、車内トイレはあくまでも緊急用だと感じました。

浜田で大半の乗客が降ります
 高速浜田道に入る頃に空が明るくなります。早朝の山の間を縫うように高速道は走り、島根県は山間地が多いことを知りました。ところどころ山に囲まれた盆地にあり、赤瓦の家々からなる集落が点在して、石見の国に来たのだと実感できます。浜田道が終わり、バスは浜田市内に入ります。10分ほどでJR浜田駅に到着です。ここで20名近い乗客が降り、あの男の子と母親も駅前の駐車場で待っていた父親の自家用車に乗っていきました。バスには7名だけが残っただけです。

 後に調べて分かったことですが、浜田は東京から島根県で最も遠い市であることが分かりました。JRでは東京から新幹線・特急を乗り継いても7時間から8時間掛かり、運賃は22,940円です。空路では萩・石見空港利用の5時間で来ることができますが、運賃は26,790円(旅割19,090円)、しかも実質一日一便だけ、これが夜行バスなら12,100円です。鉄道にしろ空路にしろ、荷物を持っての乗り換えはたいへんで、子ども連れならなお更でしょう。乗客の皆さんは何度も夜行バスを利用されるらしく、12時間の長旅も気にされている様子はありません。浅い眠りで一時間ごとに目がさめ、細く空けたカーテン越しに暗い高速道を眺めていたのは私ぐらいのものでした。前の席の中年の女性が明け方メールを打っていましたが、何気なく覗くと「思っていたほど疲れなかった。リクラインシートが快適だった」とありました。この方は消灯時の9時半から七塚原SA休憩の5時半まで熟睡されていました。
 
 浜田から津和野までのバスの旅は疲れました。
 距離はわずか70キロ強ですが、9号線を走るため平均時速35キロとなり2時間ほどかかります。日本海まで落ち込む山間地を抜けていくため眺望も余り利きません。益田から津和野までの9号線は高津川・津和野川沿いに走るので景色は楽しめますが、カーブが多く、とうとう車酔いです。途中益田駅で4人が降り、終点津和野駅までは3人だけでした。



 津和野では自転車を借り、町中を巡ろうとしましたが、森鴎外記念館で時間を取りすぎ、次の機会を待つことにしました。鴎外は11歳で津和野を離れ、二度と故郷の地を踏むことはありませんでしたが、「石見人森林太郎トシテ死セント欲スと遺書に残した故郷への強い思い入れがあったのになぜだろうかと疑問に思っていましたが、今回そのナゾが解けたようようです。津和野はあまりにも東京から遠かったからではないでしょうか山口線が鴎外の生前に開通していたのなら、故郷を再訪していたのに違いありません

津和野からはJR山口線、山陰本線を利用しました



山口線はバスと同じ津和野川・高津川沿いを走りますが、線路は道路より高い位置を走りますから、往路と違う風景を見せてくれます。一方山陰線は9号線を走るバスの車窓からの風景とは様変わりの美しい風景の連続です。日本海の海岸すれすれに走り、小さな漁港、人家のない小さな磯、海に浮かぶ小島など飽きることのない風景が続きます。最近列車での旅を楽しむ機会がありませんでしたが、この益田から松江までの島根県を横断する山陰線は日本有数の美しい景色を楽しめる路線ではないでしょうか。 
 人口減少が進む島根県はいわゆる限界集落が高知県について多い県とのこと、山陰線も単線で、多くの駅が無人駅となり、駅舎が取り壊され広場だけとなっている駅もあり、考えさせられる列車の旅となりました。
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英国道路地図の読み方とスカイ島観光情報

2007-10-25 14:09:30 | Weblog
更新いたしました。次のページをご覧下さい。
http://blog.goo.ne.jp/masa4439er/e/d2ee22b370453b1c8354f385b643280f

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スコットランド五日間の旅のプラニング

2007-10-21 11:17:17 | Weblog
スコットランドの魅惑的な旅を提案します。八つの見所を五日間で回るスケジュールです。スコットランドの良さを余すことなく知り尽くす盛り沢山なプランです。

○ 神秘のネス湖Loch Ness
○ 13世紀に起源を持つ小さな町ビューリBeaulyに1泊
○ 最もスコットランドらしい風景を楽しめる三つのドライブコース
○ 海峡を越える二つの橋
○ フェリーの船旅
○ スコットランドを代表する二つの古城
○ スカイ島2泊
○ 夏目漱石が滞在したピットロホリーPitlochry訪問


次が日程とコースです。
一日目 成田空港発
二日目 パリを経由して、午前中にエジンバラ空港へ。
 レンタカーで出発。
 エジンバラEdinburgh(A8/A902/A90)→フォース・ロード橋Forth Road Bridge (M90/A9/A924)→ペットロホリーPitlochry(A924/A9/A889/A86)→スピーン・ブ リッジSpean Bridge(A82)→ネス湖北岸ドライブ(Loch Ness)→ウルクハート城 Castle Urquhart(A82/A831/A833/A862)→ボーリーBeauly

* フォース・ロード橋Forth Road Bridge
エジンバラの北側にある海峡を渡る橋。1964年に建設、当時ヨーロッパ第一位、世界第四位の長さを誇る吊橋であった。海峡上の長さ1,000m、全長2,500m。通行量が当時の年間400万台から現在は2,300万台に増え、建替時期に来ている。

* ペットロホリーPitlochry
本ブログ「スコットランドと夏目漱石」を参照

* ネス湖Loch Ness
英国最大の淡水湖。長さ32キロ、幅1.6キロの細長い独特な形のネス湖は氷河によって形成された。水深200メートル、周囲の山も同じ200メートルの高さがあり、氷河の谷間に出来た湖であることが分かる。
怪物が棲んでいるという伝説が伝わり、その愛称ネッシーNessie探しに懸賞金まで賭けられたことがある。



* ウルクハート城Castle Urquhart
ネス湖を望む絶景の位置に建てられた十三世紀の城址。17世紀のスコットランド独立戦争時に破壊される。ネス湖観光の最も有名なビューポイント。

* ビューリBeauly
人口1,100人強の小さな町。十三世紀にフランス人の修道僧によって立てられた修道院から町の歴史が始まる。フランス語beau lieu 「美しい土地」が名前の由来。ハイランド観光の拠点になっている。

□ 推奨ホテル Priory Hotel
    三ツ星ホテル。町の基礎を築いた「小修道院(priory)」をホテル名に。顧客のホテル・レビュー(書き込み)でも評価する意見が多い。家族経営の伝統あるホテル。

三日目 ボーリーBeauly(A835/A890)→蒸気機関車が走るカイル線沿いドライブでアハナシーンAchanasheenへ(A890/A87)→*A87に出たら左折する→アイリーン・ドナン城Castle Eilean Donan(A87)→*A87をUターン→カイル・オブ・ロハルッシュKyle of Lochalsh→スカイ橋Skye Bridge(A850)→スリガッチャンSligachan

* 山岳道路A890のドライブ
インバネスInvernessからカイル・オブ・ロハルッシュKyle of Lochalsh間を結ぶ鉄道カイル線Kyle lineに沿うようにして雄大な谷間キャロン谷Glen Carronを走る単線の山岳道路。平坦な道だが、一車線、ところどころに退避エリアpassing areaが設けられ、道路を譲り合う。譲られた側の車のドライバーはうなずいたり、片手を挙げたり、ハンドルを握ったまま指を立てたりして、挨拶を交わす。



* アイリーン・ドナン城Castle Eilean Donan
13世紀に築城。英国でもっとも多く、写真や映画で紹介された古城。静かな湖水に突き出すように築城されている。18世紀のスコットランド独立戦争で破壊されたが、200年後個人によって再建され、現在に至る。



* スカイ・ブリッジSkye Bridge
10年前まではフェリーでスカイ島に渡っていたが、この橋のおかげで本土に結ばれた。当初有料であったが、現在は無料で通行できる。

□ 推奨宿泊ホテル Sligachan Hotel    180年の歴史を持つホテル。Sligachanには民家はなく、このホテルがあるだけ。昔の旅人が泊まった宿屋innが前身。近年はキリン山Cuillin登山者と観光客で賑わう。二つあるバーのうち、周辺の住民やキャンパーにも解放されているバーは山小屋風の気さくな雰囲気。ウイスキー・ビールの種類も多く、料理も安くて、おいしい。



□ 推奨B and B Marcos Home
スカイ島に移住してきたイギリス人夫妻の経営。スコットランド人の家を買い取り、B and Bに転用。Sligachanからスコットランドの名ウイスキーTaliskerの蒸留所へ行く途中にある。夕食も予約すればだしてくれるが、酒類の提供の免許はない。近くにレストランやバーがある。

四日目 スカイ島探訪・・・スリガッチャンSligachan→ポートリーPortree(A850)→ウイグUig(A856)→スリガッチャンSligachan
    * 本ブログ「スカイ島観光情報」を参考に。

  

五日目 スリガッチャンSligachan(A850/A851)→アーマデールArmadale→マレイグフェリーMallaig ferry→マレイグMallag(A830)→蒸気機関車が走るポート・ウイリアム線沿いドライブPort William Steam Train→ぽフォート・ウイリアムFort William(A82)→コー渓谷ドライブGlen Coe (A82)→クライアンラリッヒCrianlarich(A85/A84)→スターリングStirling (M9/A8)→エジンバラEdinburgh

* マレイグフェリーMallaig ferryスリガッチャンSligachanからアーマデールArmadaleに向かうA851は道路を整地せずに舗装をした波打った道路でした(10年前)。フェリーの乗船時間は30分たらずだが、スカイ島の山々、マレイグの周辺の緑が楽しめる快適な船旅。



Port William Steam Train
ハリーポッターの映画にも登場するこの路線は海岸と山の間を走る風光明媚な景色が売り物の観光蒸気機関車路線。営業は6月から10月まで。
マレイグMallagからポート・ウイリアムPort WilliamまでのA830はこの線路に沿って走る。

* コー渓谷Glencoe  スコットランドの谷「glen」は氷河によって作られたため、独特の美しい風景を見せている。Glencoeが最もよく知られるのは、この美しい谷に1691年に起きた凄惨な事件による。ここを本拠地とするマクドナルド族MacDonalds Clanが200年に亘って牧畜を巡って対立関係にあったリオン渓谷Glen Lyonを本拠地とするキャンプベル族Campbells Clanの襲撃を受け、殺戮された。キャンプベル族の背後には王国軍が付いていたため、ハイランドの人々の怒りはその後も長く続くことになる。

六日目 エジンバラ空港発。パリ空港経由。
七日目 成田空港着


  北ウエールズ7日間の旅 


次回は本ルートを英国自動車協会のAA (automobile association)Route Plannerで辿ります
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私のスコットランド旅行プラニング・・・航空券の購入

2007-10-08 20:57:43 | Weblog
 前々回はスカイ島、前回は夏目漱石のスコットランド旅行について触れましたので、スコットランド旅行の企画を立てたいと思います。スコットランド旅行への出発点は、エジンバラ空港が便利です。
次の写真はインバネス空港です。



まず、計画は航空券の購入から始めます。私は退職後2年ごとの、四回の海外個人旅行に出かけましたが、一回目のイギリス旅行ではBritishAirways、最近の三回はエール・フランス航空の正規割引料金の航空券を購入して出かけています。エール・フランスは成田からシャルル・ドゴール空港に直行、そこから国内線やスペイン乗り入れ空港へワン・フライト料金で出かけました。

 個人旅行では初めての不案内な海外空港では不安があります。連続して三回利用して親しんでいるシャルル・ドゴール空港利用をつい考えてしまいます。また、高速鉄道(TGV)、国内線は勿論のこと、国際線への乗り継ぎが20分以内の徒歩で可能なフロアーの配置に慣れているのも利用する理由です。因みにロンドン・ヒースロー空港ではインバネス行きの国内線に乗り継ぐのにバスを利用をしなければならなかった記憶があります。
 
航空会社の正規割引航空券を購入する理由ですが、航空会社のサイトから、手軽に購入できます。いわゆる格安航空券よりもやや割高かもしれませんが、信頼性があることが何よりも安心できます。


航空券購入のシミュレーション練習


 個人海外旅行ではいかに安い航空券を購入できるかが、総費用を安く上げるコツとなります。三年前のプロバンス旅行、今年のアンダルシア旅行も四月に出発しましたが、一般的には、航空各社とも4月に最低料金が設定されおりこれを活用したからでした。各企業とも四月は異動時期であるため海外出張を控えることと、学生の海外旅行ブームも三月で終了、四月は新学期が始まることで利用客が激減します。因みにエールフランスでは2008年4月の成田―エジンバラ間で諸税、サーチャージ込みで往復121,000円の料金を設定しています。
 
しかし、スコットランド旅行では地理的条件も考えなければなりません。北緯66度近辺にあるスコットランドでは4月はまだ冬の装いです。観光シーズンは6月から10月までと考えたほうが無難です。そこで2008年6月6日成田発、12日帰国という設定で航空券購入のシュミレーションをしてみます。

エールフランス航空日本語版サイトを開きます

割引運賃」をクリック
オンライン割引運賃(目的地別)」を選んでクリック 
ページを下げ、「オンライン正規割引運賃目的地別」から「イギリス・エジンバラ」を選んで「予約」をクリック  
往路の日付を「6月2008」「6日」、「復路」を「11日」に変更、ページ右下の「運賃別で表示」をクリック出発日を決定するをクリックお帰りの日を決定する」をクリック  
同一運賃で選択可能な2便の内、AF277便を選択、「出発便を確定する」をクリック  
選択可能な4便の内、AF5051便を選び、「帰りの便を確定する」をクリック
設定した旅程運賃総額154,100円が表示される。ここでシミュレーションを終了する。ここから「予約」で個人情報入力、「確定」でクレジット情報を入力して、購入完了です。 

 正規割引航空運賃は、日付ごとに細かく設定されています。出発日、帰国日を適宜選択することで、購入費用を安く抑えることができます。「確定」まで至らなければ、なんど試みても費用は掛かりませんので、シミュレーションを重ねることをお勧めします。「確定」でクレジット情報を送りますと、購入決定ということで、メール連絡が入ります。それ以降のキャンセルは17,500円かかります。
 British Airwaysのサイトでは2008年3月までの予約しかできません。その時点の航空料金の比較では、エールフランスとほぼ同額です。

次回はエジンバラからのコース案を提案します



関連サイト:
英国道路地図の読み方とスカイ島観光案内http://blog.goo.ne.jp/masa4439er/e/d2ee22b370453b1c8354f385b643280f 
スコットランド旅行五日間のプラニング http://blog.goo.ne.jp/masa4439er/d/20071021 
スコットランドとスカイ島 http://blog.goo.ne.jp/masa4439er/d/20070924 
夏目漱石とスコットランド http://blog.goo.ne.jp/masa4439er/d/20071025 
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スコットランドと夏目漱石

2007-10-01 15:10:59 | Weblog
 過日、朝日新聞の特集記事で漱石がスコットランドを訪れていたことを知りました。
漱石が滞在したのはエジンバラEdinburghから車で北へ一時間ほどのペットロホリーPitlochryの町です。
漱石は随筆の中で「ピトロクリの谷は秋の真下にある」と書いているそうですから、訪れたのは10月の初めだったのでしょう。ペットロホリーのホテル協会のホームページには漱石が見たであろう秋のペットロホリーの風景写真があります。
ホームページ上部にGateway to the Highlands「ハイランドへの門口」の文字が浮かんでいます。
ペットロホリーPitlochryは最もスコットランドらしい風土、そしてヨーロッパで最も美しい地域の一つに数えられるスコットランドの北西部、山、谷、湖が連なるハイランドthe Highlandsへの出発点に当たるリゾートタウンで言えます。


 スコットランドの地図を開けてみましょう。スコットランドの推奨ルート黄色の線で示されていますが、Edinburghから北北西に伸びるA9号線の80キロほど先、ハイランド地方のほぼ中央にPitlochryの町を見つけることができます。
 二十年ほど前に、ネス湖を目指すスコットランド・ドライブの途中、Pitlochryを通過しましたが、谷間の川沿いに沿うようにして町並みがあるこじんまりとした趣が印象に残っています。漱石がここに滞在したことがあると知っていたら・・・と今になって残念に思っています。


 朝日新聞にも紹介してあった漱石が泊まった館ダンダラック・ホテルDundarach hotelホームページを開いてみましょう。 1902年留学二年目の夏には高度の神経衰弱に悩まされ、9月には親友正岡子規が亡くなり、気分転換を図るためにScotlandへの旅を思いついたのでしょうか。それとも12月の帰国を控えてイギリス留学の思い出としてペットロホリーへ出かけたのでしょうか。
 当時のイギリス人の間では国内旅行がブームになっていたようです。スコットランドの主要な鉄道網は十九世紀の末までにほぼ完成し、スコットランドへの旅が身近になりました。特にペットロホリーは避暑地として保養地として人気があり、多くのイギリス人が訪れていました。そんな雰囲気の中で、漱石はスコットランドに惹かれたのかもしれません。
まず、北ウエールズ、そしてスコットランドへと国内旅行が爆発的に広がりました。

 北ウエールズの旅

 
 もう一つ分からないのは、当時ホテルでもなかった一個人の邸宅であったダンダラック館へ滞在した経緯です。ダンダラック・ホテル(1936年にホテルに)のホームページによると"Japanese literary giant Soseki Natsume visited the Pitlochry Dundarach at the time, as a friend of the proprietor and wrote a poem of his stay."とありますから、日本庭園をダンダラック館に取り入れ、富士山のミニアチュアまでを作るなど日本趣味に傾倒していた所有者となんらかの交友関係があったことが推測できます。しかし、ロンドンでは友人がほとんどいなかった上、神経衰弱気味であった漱石とどのような交友関係があったか知る由もありません。漱石が師事したウイリアム・クレーグ教授の紹介かとも考えましたが、教授はアイルランド出身、スコットランドとは結びつきません。漱石が書いたという詩がホテルにあるそうですから、そこに手がかりがあるかもしれません。

 文豪夏目漱石が滞在したことのあるホテルに宿泊できるということで、ダンダラック・ホテルには日本人も訪ねてくるようですが、明治・大正時代に日本の作家の間ではヨーロッパ旅行が一種のブームとなり、彼らが泊まったホテルが数多く現存しています。
 そんな中で異色なのがスペインの国営宿泊施設パラドール・アルマグロParador de Almagroでしょう。1596年にサンフランシスコ派の修道院として建設され、伊達政宗に派遣された支倉常長一行が1615年に宿泊しています。400年前に日本人が宿泊した修道院(パラドール)に泊まることができる・・・そんな至福な一夜を過したいものです。→本プログ「支倉常長とアンダルシア

関連サイト:
スコットランド旅行:航空券の購入 http://blog.goo.ne.jp/masa4439er/d/20071008 
スコットランド旅行プラニング http://blog.goo.ne.jp/masa4439er/d/20071021 
スコットランドとスカイ島 http://blog.goo.ne.jp/masa4439er/d/20070924 
英国道路地図の読み方・スカイ島観光案内 http://blog.goo.ne.jp/masa4439er/d/20071025 
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