新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

アメリカの大統領選挙

2016-05-06 07:49:35 | コラム
ドナルド・トランプを支持せず:

遂に彼が共和党の候補としての指名を獲得することが確実視されるような事態になったので、一体アメリカはどのようになっているかを長年の知人の一人であるIntelのdirectorと彼の実父に尋ねてみた。彼は典型的なアメリカ上流階級の家庭の出身でハーヴァードのMBAであり、父親もMBAで会社を引退後に大学院大学教授となった知性派。

返信の内容は分かれていたが、両方ともトランプ支持ではない点では一致していた。

一寸長くなるが、息子さんの方の見解から概要を訳してみる:
>引用開始
*どうやら未だ嘗てなかったような興味深い選挙戦となる様相を呈してきた。今週中にケーシックとクルースが共和党の指名争いから脱落してので、トランプの指名が決定したかのようだ。彼には対立候補がいなくなったので、残る代議員の過半数を確保するだろう。

誰しもが共和党が分裂状態になってトランプが党大会の第1回目の投票で十分な数の代議員票を集められず、他の誰かに票が流れれば良いがと思っている様子だ。私はトランプは党大会前に十分な代議員数を確保してそのような事態にはさせない態勢を整えて臨んでくると見ている。

本選挙戦に話題を移せば、トランプは民主党の指名を受けるだろうヒラリー・クリントンと対決することになる。個人的にはトランプ支持に回る気がない。トランプは婦人、少数民族、障害者等々の団体に対して無礼とも言える態度を採ってきたし、外交政策に関しては保護主義を唱えたことは孤立主義射的ですらある。私自身はそれほど熱烈にクリントンを支持している訳でもないが、トランプの当選を回避する為にはクリントンを支持するしかないと考えている。

私は共和党の幹部の一部には党員証を破棄してトランプの当選を回避する動きすらあると聞いている。故に、クリントンが反トランプ票を大量に獲得することすらあり得るので、クリントンが勝利しても驚くには当たらないと考えている。トランプがクリントンをワシントンDCの体制派を代表する候補者として批判して票を集めることがあると見ているが、トランプの大衆受けするキャンペーンが何処まで成功するかの予測は極めて難しいだろう。
>引用終わる

*父親の意見の要約:
クリントンの政策は穏健であり、国務長官時代の世界に対する経験があり、民主党と共和党の対立を巧みに調和させていくと見ている。しかも、ビル・クリントンの大統領時代の実務経験を引き継げるのだ。従って、彼女こそが乱れかかっているアメリカを建て直すと信じたい。共和党は混乱状態にあり、もしもトランプが選ばれれば世界中に不安と緊張感をもたらす危険性があると見ている。現時点では本選挙の成り行きを見守っていくしかない状態だ。



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