新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

11月28日 その2 27日夜のPrime News

2018-11-28 14:38:27 | コラム
韓国世宗研究所日本研究センター長・陳昌洙には恐れ入った:

昨27日の夜のPrime Newsは予想以上な興味深い話が聞けて面白かったと同時に、あらためて「韓国とは箸にも棒にかからない国と人たちだ」と認識させてくれた。その主役が掲題の前癒やし財団理事の陳昌洙氏だった。敢えて「氏」を付けたが、ここには寧ろ皮肉を込めたつもりだ。彼は松川るい参議院議員に何を言われようと全く認めようとも譲歩しようとする素振りも見せず、韓国の国民の情緒を代表して飽くまでも「日本政府の非協力的な態度が今日の状態を招いた」と主張し続けたのだった。

即ち、松川議員が「国交断絶まで視野に入りかねない事態に陥っている責任は、韓国の国際的な約束を遵守しない姿勢にある」と穏やかに、時にはかなり強い口調で言っても動じることなく「非は日本政府にある」と言い続けたのだった。特に「不可逆的合意」の中にはない「安倍総理が元慰安婦宛に謝罪の手紙を書き、日本政府の然るべき高官がお婆さんたちに1,000万円を手渡して欲しい」と要求した時に、総理が「手紙を出し気など毛頭ない」と言われたので「国民が激怒して状況が変わったのだ」と言うのだった。

韓国側が勝手に合意にないことを言い出して安倍総理に要求し、それを守らなかった日本側が悪いのだという論旨の飛躍などは全く気にしていないのだった。合意の内容などは眼中にないことが明らかだった。これが所謂「ゴールポストの移動」という悪い(良い?)典型的な例になるだろう。

彼の主張は何処まで行っても「日本政府が対策を立てるべきであり、韓国内には被害者中心主義という思想が蔓延しつつあり、少なくとも問題解決の為には両国政府の協力が必要なのだ」などという「合意」には全く含まれていないようなことを当たり前のように言い募って頑として譲らなかった。これは自国の利益(後で“interest”という英単語まで引用したのにも恐れ入ったが)を守ろうという態度だったのは、恰もDPRKの役人たちが金正恩委員長に斬られないように奮励努力するのにも似ていた。

残念に思えたのは折角ソウルから来ていたと思う産経の黒田勝久が「何故そこまで穏やかなのか」と疑ったほど陳氏に強硬にものを言わずに緩衝材のような態度だったことだ。兎に角、陳氏は「非は日本政府の非協力的な姿勢にありその姿勢を採っているのでは、自分も悪いことだとは認める日本大使館前の少女像の撤去が出来ていないのは、韓国側だけの責任ではなく、協力を拒否した日本側の責任もある」と言うだけだった。

彼には何を言っても無駄だとは私のも解るほどその言い分は単純明快だったが、彼の姿勢と発言内容が韓国の文在寅政権の日韓関係に対する考え方を余すところなく代弁していると思って聞いた。換言すれば「悪いのは飽くまでも日本国で、謝罪も足りず、歴史も反省していない以上、韓国側が何をしても責められるような非はない」と言っているのと同じだ。朝鮮半島からの労働者問題の大法院の無法な判決に関しても「日韓で協力し合って財団でも設立して被害者に補償しようではないか」途方もない提案をして松川議員を驚愕させた。

私は既に述べてきたように「韓国を許すな」とか「国交断絶」まで頭に置いて彼らの非をソウルまで行っても責め立てよと言う方だが、昨夜のように韓国側の真意をあそこまで陳氏が代弁してくれたので、益々「韓国許すまじ」と強固に考えるようになった。彼は黒田に幾ら「韓国マスコミは日本側の正当な主張を全く報じていないのは怪しからん」と批判されても蛙の面に何とやらで、全く認めなかったし反省もしなかったのは、寧ろ西欧人の「我が非は絶対に認めない」という思考体系にも似ていて感心した。

彼は東京大学大学院で何を学んだのだろうか。私は安倍総理以下の方々に国内だけで韓国を非難・批判していないで、堂々と青瓦台に赴いて文在寅大統領に言うべき事を言ってやるべきだとすら考えている。だが、恐らく言ってやっても「合意を覆す気はないが、それでも今日の悪い状態に至った原因は非協力的な日本が悪い」と言うだろう。もしかして、陳昌洙氏は文在寅大統領の意を帯して出演したのかも知れない。



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