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新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

党首討論を聞いて

2021-06-10 08:22:10 | コラム
総理大臣を批判する為の公式な機会かと思った:

つい昨日、菅首相は口下手だと言ったばかりだったので、この何年振りだったかの党首討論を聞いてみた。聞き終えての感想は見出しのようなものだった。私が何時も国会での野党側の質問を聞くか読むかして感じることは「あれは野党側の有権者に向かって自分を売り込むための政権や政府批判声明発信の場ではないのか」と思わせる程、だらだらと自分の言いたい事を言っているだけとしか思えないのだ。特に音吐朗々とした美声だけが売りかと思わせる枝野幸男は「政権を変えるべきだと確信した」など言ったのは面白いが、あれは討論の一部である質問ではないとしか言えない。

私は政治には疎いので終わりまで聞いても、遂に菅首相は蒟蒻問答の如き形に持っていって野党の党首の鋭くない質問を躱そうとされたのか、本当は全てをご承知であっても知らん振りをして直接質問に答えないことを目指しておられたのか、時間切れを狙って例えばヴァレーボールの回転レシーブなどに言及されたのか、何故菅首相はオリンピックの延期か中止をを決める権限はIOCにしかないと野党側は承知していないのかくらいの逆襲もされなかったのかな等々のような受け止め方しか出来なかった。

ある程度期待していたことは「この国難とも言われている難しいときに、オリンピック・パラリンピックをIOC様のご意向を尊重して(オリンピック憲章には逆らえないのでか)普通に開催するしか選択肢がないときに、野党側からはもっと深くえぐった質問が出て、菅首相も声振り絞った答え方をされる激論がもしかして交わされるかと少しは期待していたが、突っ込む側も受ける側も何れにせよ穏便に過ごしてしまったと感じた。収穫だった気がしたこともあった。それは首相が「開催都市は東京だから小池都知事がもっと前に出てこないと」指摘された点だった。

私が感じた疑問点を挙げれば、第一に、何故あれほど短い時間しか予定しないのかとの点だった。それに、司会者(大塚耕平の声に聞こえたが)が指名しなければ発言が許されない形式も、隔靴掻痒の感を禁じ得なかった。あれでは相互に勝手に語っているだけではないのかな。我が国の人々が激しくなるような討論に馴れていないと承知しているが、あれほど間延びした予定された意見交換の如き討論では、何にも建設的な事柄を導き出せなかったし、国家としての難局に如何に対応するかの首相の固い決意も聞けなかったような事だった。

最後に間抜けな感想というか疑問を。それは何故公明党の山口那津男が質問に立たなかったという事だった。あの場は自民党総裁対野党党首の討論会であるから、公明党の山口那津男は座っているだけだったらしいのだ。




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