新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

アナログ世代は語る

2020-09-21 09:22:29 | コラム
菅総理は何処をどのようにデイジタル化を推進されるのだろう:

菅義偉新総理は就任の前からデイジタル庁の設立を唱えておられた。即ち、我が国のデイジタル化の立ち後れを意識しておられた事の表れかと思っている。今や数少ないアナログ世代の生き残りだと自負している私は、その我が国の立ち後れ状態をそれほど気にとめてもいなかった。と言うのは、日常生活の面でデイジタル化が遅れていても、特に困ることも苦労する事柄もないからである。勿論、残り少ないはずの人生で敢えて投資をしてスマートフォンなるものに手を出そうという意欲もない。第一に使い方が分かるまい。

だが、とくと世の中を眺めてみれば、LINEだのTWITTERだのtiktokだのInstagramだの何のと、和製ではないアプリというのかが、これでもかと言わんばかり幅を利かせている。だが、当方とは関係ないことだと思って無視してきた。ところが、よく考えてみれば2003年の70歳になった時に止むを得ずに導入したPCにしてもOSはマイクロソフトだし、現在の4代目のPCはヒューレットパッカードだ。2代目のプリンタは辛うじて国産のブラザーだが、どうやら外れのようで、しょっちゅう調子が狂って愚息に救いを求めている始末だ。

聞けばLINEとやらは元はと言えば韓国らしく、目下トランプ大統領が中国の手から切り離すべくご努力中のtiktokも中国のバイトダンスとやらの作品らしい。TWITTERと言うのは「さえずる」か「さえずり」という単語だと思っていれば、そういう名前の会社があるのだそうだ。何れにせよ、純国産の作品がなかったのだった。何年前だったか、アップルが最初の携帯電話だったかタブレットだったかを市場に送り込んだ際に、我が国から一切部品の供給がなかったと各方面で慨嘆したことがあった。その時に台湾にFOXCONNだったかという先進的な会社があると知って驚かされた。

私はてっきり我が国は技術立国で、その世界に冠たる技術力と高い労働力の質を以てこの分野でも世界を睥睨しているものだとばかり思っていた。ところが、アップルには部品を納入できていなかったのは衝撃的(カタカナ語では「ショック」)だった。その方面には全く疎い私には何でそうなったか知る由もないが、韓国や中国製のアプリとやらに蹂躙されて、それをまた現代の若きユーザーたちが嬉々として使っているのも情けないことだと思った。韓国では日本製品を排斥しているこの時期に、LINEでの連絡網がどうのと言っているのは非国民的(?)だと憤慨している。

個人的な感情は措くとしても、菅総理はどの分野と方向にデイジタル化を推進されるご予定なのだろうか。平井担当大臣は可及的速やかにデイジタル庁を設立されると語っておられた。その役所には方々からその分野に明るい官僚を集めると言われた。平井大臣には専門家の知恵を集めて、我が国を中国や韓国を凌駕するIT乃至はデイジタル化の先進国に押し上げて貰いたいものだ。



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