新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

トランプ前大統領が狙撃された

2024-07-17 07:27:36 | コラム
「矢張りそういう事が起きたのか」:

トランプ氏狙撃事件:
何の具体的というか理論的な根拠も無く「もしかすると、と言うか確率は極めて低いが、トランプ氏は暗殺の標的になることもありはしないか。何分にも知る限りでは、63年11月のケネディ大統領暗殺と、81年3月にレーガン大統領の未遂事件があったのだから、トランプ氏が標的にされることもあるのかも知れない」と、言わば「閃き」のようなことがあっただけの話だ。

その単なる「閃き」が現実のことになってしまったとは、勿論非常に驚かされたが衝撃的だとは感じておらず、「矢張りアメリカではそういう事になるのか」と受け止めていた。私が常に指摘してきたことで「彼等の思考体系が二進法になっているので、どのような重大な事柄の判断でも『やるか、やらないのか』しか選択肢がないので、20歳の若者が決行したのではないのか」と見ている。

だが、事はそのように片付ける訳にはいかない非常に重大な事案だと思っている。次期大統領を選出する選挙が来たる11月に待ち受けている時に、極めて有力な共和党の候補者であるトランプ氏を狙ったのであるから。そこで、何名かのアメリカの友人・知己にこの「暗殺未遂事件」についての見解と意見(views and opinionsなのだが)を訊いてみた。問題が微妙なようで、返信は今のところ一人だけだが、それを紹介してみよう。

>引用開始
「トランプは怯むことなく出馬するだろう。この暗殺未遂はかえってトランプに対する同情票を集めることになって有利に展開するだろう。また、バイデン側に年齢問題等の混乱が続けば、バイデンの目がなくなると見ている。そちらでも、あの犯人がAK-15ライフルを使ったと報道されただろうが、あのライフルは軍でも使われており、これまでに多くの狙撃事件で使われてきた。我が国では繰り返して銃の不正使用を制限しようと努力してきた。だが、残念ながら未だに成功していない。

話は変わるが、私はわが国の将来に不安を感じざるを得ないのだ。私は以前から「全人口のごく僅かな部分を占める連中だけが富裕になって行くだけで、大多数の者たちは低収入・インフレの重圧・居住の費用の高騰等に悩まされ続けているような状況にあるのだ」と指摘してきた。また、私が住んでいるワシントン州南端の街でも、既に増加する一途のホームレス問題に深刻に悩まされていて、状況は悪化する一方なのだ。
<引用終わる

アメリカというかワシントン州の変貌:
彼自身が言っているように話題は変わっている。だが、ワシントン州、それも中心の都市であるシアトルにおけるホームレス激増問題は、COVIDの流行が激しくなっていた頃に既に大問題視されていた。住環境、温暖な気候、教育環境、治安、食糧事情等々が非常に優れたシアトル市は、長い間「アメリカ中で最も住みたい街」に選ばれ続けていた。その長所にホームレスが乗じて破壊的に増え、景観を悪化させていることも不安材料だった。

今やシアトル市内だけで1万人もいるとかだし、ワシントン州全体では人口1万人中30人がホームレスだという統計もある程だとか。何故増えたかという大きな原因に、上記のアメリカ経済の悪化があるというのが彼の指摘であるようだ。

私がシアトルを訪れたのは2007年という17年も前のことになるが、その時でも既に人口が激増して以前と比較すれば各国からの移民が多くなり、往年の落ち着いた雰囲気のシアトルではなくなっていたが、今や状況は更に悪化した模様。その一因がインフレであり貧富の差の拡大にあるのかも知れない。このように変化したアメリカを誰がどのようにして立て直すのだろうか、「再び偉大にする」前に。