新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

3月7日 その2 もう一度野球を語ろう

2024-03-07 13:53:19 | コラム
山本由伸が一寸だけ不安だ:

当方は心配性なので、昨日のように日刊スポーツが下記のように報じたのを見れば、ついつい「矢張りか・・・」と不安になる。

>引用開始
ドジャース山本由伸投手(25)は、オープン戦2試合目の登板で、3回6安打5失点3四球4奪三振と、ピリッとしなかった。立ち上がりの初回、珍しくボールが先行し、3安打2四球で3点を失った。2回は無失点に切り抜けたものの、3回にも3安打で2失点。58球を投げて交代した。最速は96マイル(約155キロ)。
降板後は「ボール球が続いたり、四球を出したりしてあまりいい投球ではなかった」と反省する一方、6安打中4本が内野安打。芯で捉えられた打球はほとんどなく、4三振すべてをスプリットで奪うなど、要所で持ち味を発揮した。「5失点しちゃいましたけど、感覚的にはそんなにむちゃくちゃ悪いというわけではないです。いいところも感じられました」と、悲観する様子はなかった。
<引用終わる

何が不安材料かと言って、先ずは既に取り上げたことで「マスコミの過剰な持て囃し方」がある。あれでは当人が意識するか否かは別にしても、万人が過剰な期待を抱くだろう。高額な年俸通りの働きが出来なかった場合にアメリカで何が起きるかは、今更言うまでもあるまい。山本とても、それくらいは承知で転進したのでないと大変だ。

次は「あの綺麗な投球フォーム」を持ち出したい。山本はテレビ中継で外野のセンターから映した画面からしか見たことがなかった。今回、Dodgersに移ったお陰で、前や横からの投球フォームを初めてゆっくりと見ることが出来た。当方は野球部での野球の経験者ではないが、あの綺麗なフォームでは正面からは球の握りとリリースポイントが見えたのだった。専門外のことだが「これは不味いのではないか」と危惧した。

そう言う根拠は「打者に握りと、何処で球を放すかが見えにくい投げ方をする投手は、さして早い速球を投げる訳ではなくても、容易に打たれにくいし、三振も沢山取っているのだ。そういう点で評判が高いのが、ソフトバンクの和田毅だ。彼はその利点を活かしたMLBから戻って42歳になっても未だに通用している。

一方の山本由伸は希に見る素晴らしい投手である事は私も充分に認識している。だが、勝利数の割合には負けが多いのが気になる。その例としては、昨シーズンの後半だったか、ロッテの(ジャイアンツが手放す程度だった)ポランコや安田に打ち込まれて1回で8点だったかを失った試合と、日本シリーズのタイガースとの第1戦に先発して、矢張り8失点だったかの無残さが脳裏から消えないのだ「何故、打たれるのか」と。

その主たる原因はあの綺麗すぎるフォームだろうと、漸く読めた気がした。思うに、アメリカでは既に他球団のスカウテイング網が充分に調査を終えて資料も調っているだろうし、ビデオも仕上がっているだろうと思っている。マスコミの連中もそれくらいのことは承知しているのだろうが、現在の雰囲気では、とても「山本、危うし」と言い出せる状態ではないのだろう。現に、テレビ局はおおっぴらに「3回で5失点」を取り上げていないと思う。

最後にスポーツに明るいフットボール経験者の意見を紹介して終わろう。「山本由伸が優れた投手である事に異論はない。もしも何か不安な材料を挙げろと言われれば、178cmで80kgと公開されている体格だ。小さすぎる。野球はフットボールとは異なって体格の大小がそれほど重大ではないのだが、MLBの中に入っては小さいことが辛いこと(大きな負担?)になりはしないかと恐れる」という内容だった。

中学から大学までサッカーを続けてきた当方は、最高到達点でも157cmで50kg前後だったので、大きい者たちとの競り合いでは辛い思いをしたが、敏捷さと素早くトップスピードに達するダッシュ力で何とかしてきた。だが、野球という競技でしかも投手では、小柄で軽量であることを活かしたスピードを争うのではないだろう。山本由伸が一層の精進と努力で体格のハンディキャップを克服して、年俸に恥じない成績を上げることを祈っておこう。

アメリカ人に言われてしまった

2024-03-07 07:08:51 | コラム
「裏金問題は金額が小さすぎて」:

6日のPrime NewsはNPBの欧州代表との試合という裏番組も見ながら注目していた。それはゲストが弁護士のケント・ギルバート氏、日本生まれというジョセフ・クラフト氏、ウオールストリートジャーナルのピーター・ランダース氏という見事な日本語で発言される論客ばかりだったから。

野球は措くとして、何とも言えない気分にさせられた発言があった。それは、件名に掲げたランダース氏の「国会で散々取り上げてきた収支報告書不記載(朝日が言い出した「裏金問題」)は金額小さすぎて(私なら「余りにもみみっちく」とする)アメリカに送信するまでの案件ではないと思う」との発言である。クラフト氏もギルバート氏も「そんな金額でも揉めるのかと思われる」と同調した。「そう言うか」と落胆させられた。

ギルバート氏は「こんな事に時間を費やしているべきではないのでは。日本の国会では安全保障関連の対中国や、中国による台湾有事という問題等の重要な事項があるのではないか」と言うのだった。誠に尤もである。この点は私が既に取り上げておいたことで、「こんな自民党内部の問題よりも、我が国の内外に山積する案件を真っ先に審議すべきではないか」と批判してあった。

それはそれとしても、我が国に居住乃至は駐在しているアメリカの有識者(なのだろう)が、あの収支報告書不記載問題を政倫審で全く実りがない審議を繰り返していたことを「アメリカに報告するに値しない」と穏やかに切り捨てられていたのは、残念なことであり、恥ずかしいことではないかと感じた。アメリカ人たちが国会の審議の在り方に疑問を呈していたのが情けなく、非常に残念だと思った。

ここを先途と岸田総理と自由民主党を責め立てる野党も、もしかして自分たちが何をやっているかの自覚症状がありはしないかとすら考えている。受けて立って蒟蒻問答を展開して逃げ切ろうと図っているかのような岸田総理の姿勢も評価したくない。野党の攻勢の後押しをするような報道を続けるマスコミも(何も今に始まったことではないが)」信ずるに足らないと言い切っておこう。

昨夜にこのお三方はアメリカの大統領選挙について触れていた。彼等の意見を総合すると「必ずしもバイデン対トランプの争いという構図にはならないかも知れない」とも思わせられた。彼等とてもどちらが勝つのかまで見切れていない印象だった。

昨夜は私にとっては興味深かった指摘があった。それは(誰の発言だったか記憶は定かではなく、ギルバート氏だったかも知れない)「トランプ氏が支持層の心掴んでいるのは、その知的ではない層の人たちにも解りやすいような易しい言葉を選んで語りかけているから、彼ら森かいできて支持に回るのだ」という事だった。

私はトランプ氏の在職中からその支持層である労働者階層を主とするminoritiesに向かって、swearwordまで使って語りかけているのは、アメリカの大統領に相応しくない品位の欠如」と指摘して非難していた。だが、彼が駆使している語彙の中身までには注目していなかった。そう言われてみれば、確かに字幕を見るまでもなく、私の後退してしまった聞き取り能力でも、何を言わんとされるかは解りやすかった。

このようなトランプ氏の言葉遣いによる巧妙な作戦なのか、あるいは偶然の産物かどうかまでは判断できていなかったが、現在に至るも効果的であることはスーパーテユーズデイでの圧勝振りを見ても明白だ。昨夜も彼等は「岸田総理がこれからバイデン大統領に会いに出かけられることが得策になるかどうか」に疑問は呈していた。彼等はトランプ氏になった場合に岸田さんに故安倍元総理の代役が務まるかには疑問ありという口ぶりだった。