新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

舛添都知事が退任した

2016-06-21 08:11:29 | コラム
飛ぶ鳥跡を濁さず:

こういう「成句」は舛添要一氏の辞書にはなかったらしい。21日で退任のはずだったが、昨20日の登庁が最後とマスコミが報じ、登退庁時に一言も浴びせかけられた質問に答えなかったのはまだしも、定例会見まで拒否して不透明だった政治資金の出費等については何も明かすことはなかった。それが彼の政治信条なのか、半歩譲って自民党に梯子を外されたと思って恨みにでも思ってあの態度に出たのであれば、矢張り人格を疑わねばなるまい。あの都庁から無言で去って行く様子をテレビのニュースで見て既に述べてあった「野垂れ死に」を思い浮かべていた。彼は見事なほど「跡を濁して去って行った」のだった。

それは5月12日には「舛添都知事は進退を考えねばなるまい」と題して以下のように予告していたことを言うのだ。

>引用開始
私が甘利前大臣の場合に言ってきたことですが、今回の舛添都知事の政治資金の計上の問題と公私混同としか言いようがない金の使い方を見ていると、彼は「野垂れ死にとなって辞任への道をまっしぐら」と思えてなりません。彼は強引に「問題なし」と強弁し今日の時点では「辞任の意思なし」と言っているようです。しかし、これまでに政治資金の芳しくない使い方と計上の仕方で辞任に追い込まれた例が余りにも多く、彼が如何に弁舌さわやか風に弁明しようと逃れられざるところに来てしまったと見ています。
<引用終わる

警察用語(なのだろう)に「初動捜査」というのがある。舛添氏は週刊文春がこの問題を最初に採り上げた時点で「何の問題もありません」と自信たっぷりに言い切ってしまった初動の不手際というか読み違いが最後まで祟って、あの様な無残な引き際になって表れてしまった。先ほどテレ朝で岸慶大教授だったかが「あれではもうこれから先に何処でも使いません」と断言したのが印象的だった。